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こんなに漫画と違うなんて聞いてない!
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「ふぅ~染みる~」
ゆっくり湯船に浸かった私だが入った瞬間驚いた。お肌がツヤッツヤになるナンダコレ。
それだけでは無い、風呂場が凄く高級感がある
元いた世界の私の部屋より広いのではないかと
思うくらいに広い。この家に入った時も
思った事だが、和風な感じで
迷いそうなくらい広い。
(足を伸ばしてお風呂に入るの何年ぶり...)
ボディシャンプーもヘアシャンプーも
私の物として別に用意してくれた
ここまでしてもらって良いんだろうか。
なんとなく申し訳なく思えてきた。
(そう言えば、今日遂に非処女になるのか...)
思えば恋愛なんて実際にしようなんて
思わなかったから、心配事だらけだ。
まぁきっと漫画とほとんど変わらないよね。
ザバッ
お風呂を上がると下半身がスースーすることに気付いた。
ーーん????
よく見ると...
「毛がない......?!?!?!?!なんで?!え?!」
そこにあったはずの茂み?林?森?ジャングルがない。
まさかと思ってボディシャンプーの裏を見てみた
女性用
肌をツヤツヤに
敏感肌用
永久脱毛材入り
《永久脱毛材入り》
な、なん、、、だと、、、、
なんであっちの世界じゃ絶対無いような
ボディシャンプーがこっちにある訳?!?!
(お、落ち着こう、ほら、同級生の会話を盗み聞きした時毛の処理について話してたのを聞き耳立てて知っていたじゃない。きっと願ったり叶ったりだったのよ...)
で、でもこんな姿を銀さんに見せるの!?
今産まれてきたみたいな、
あちこちつるっパゲのこの姿をさらけ出すの?!?!
...恥ずかしくて死ねる...
とりあえず上がろう、皆さんを待たせすぎちゃった...
ドアの前に着替えを置いてあると言っていた筈だけど...
「?!?!?!?!」
言葉にならない声が出た。
着替えを用意してくれると言っていたのに
そこにあったのは、背中が大きく丸見えで
テロテロの生地とレースで出来た
セクシーな黒いランジェリー...とバスローブ。
いかにもって感じが否めない...。
仕方ない、これしか着るものがないのだから、
仕方ない、、、。
着替え終わり、元いた場所へ戻ると
緑さんがそこに居た。
アレ、耳としっぽが無くなってる。
緑「湯加減はいかがでしたか?」
「凄くよかったです」
そう言った私を緑さんは下から上へ私を見て
品定めするかのように見つめてくる。
緑「ゴホンッそれなら良かったです。」
私の姿を見たあと少し顔を赤くしながら
自分の鼻の下を人差し指で少し撫でて
メガネクイッをする緑さんに少しドキッした。
緑「銀が待ってます、私が乃愛殿をご案内しましょう。着いてきてください。」
そう言われて緑さんの後を着いていく。
赤さんとは違って少し歩くのが早いので
着いていくのに必死だ...
すると、緑さんが急に立ち止まって振り返ってきた。
緑「こちらの部屋が銀の...っ」
「わぁっ!!!」
着いていくのに必死だった私は急に止まった緑さんの腕の中にぶつかってしまった。
倒れそうになる寸前を緑さんのが肩を掴んで
抑えてくれた。
(あ、危なかった...)
すると、緑さんから耳としっぽが...
緑「////っ?!?!き、気を付けてください!!」
パッと素早く離れた緑さんだが肩を
掴んでいた手まで真っ赤だ、
「ご、ごめんなさい!!ここの部屋ですね!!案内ありがとうございました!では!!」
私はなんとなく恥ずかしくて
一目散に部屋へ駆け込んだ。
フェロモンとか欲情とか、そういう話をした後にあのケモ耳コスになるらしいんだもの、少し気まずい。
そう思い部屋を見るとそこも立派な和風の部屋。
旅館にでも来たんじゃないかと思う程だ。
そして既に敷いてあった布団の傍には銀さんの姿があった。銀さんは目が会った瞬間ニコッとして手招きをしてきた。
恐る恐るドキドキしながら銀さんの近くに行くと銀さんが布団へ座って隣をポンポンしてくる、
私はそこへ腰かけ、銀さんをチラチラ見ては恥ずかしくなって赤くなっていた。
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