9 / 23
初めての...
しおりを挟む銀さんは真っ直ぐ見つめてくるが、
目を合わせることが出来ない。
部屋はもう暗くて、ロウソクが枕元にある。
初めての雰囲気に初めての経験を
今しようとしていると考えただけでも
顔が赤くなる。クラクラしてきた。
銀さんは話すことが出来ないのでとりあえず
こちらから話しかけてみよう。
このままは気まずい。
「銀さんはこういう事は初めて...ですか...?」
少し恥ずかしそうに頷いた銀さんは
手を差し出してきた。
私は少し戸惑いながらそっと手を重ねた。
最初は女性だと思ってたけど
全然手の大きさが違う。でも
手まで綺麗。指が長く肌が白く、
女の私でも羨ましい手をしていた。
そんなことを思ってたら銀さんが
私の手に指を這わせてきた。
手
手首
腕
触れるか触れないか、さわさわと
段々くすぐったくなってきて
あまりの恥ずかしさに目をギュッと瞑った。
すると手で触ってたはずの感触が
生暖かい感触に変わった。
息がかかるのを感じ
それが口で触れられてるということを
実感して目を開けた。
こちらを見つめながら手や腕を
少しずつ舐めている銀さん。
銀さんからはケモ耳しっぽが出ていた。
白い肌もほんのりピンク色を帯び
色っぽい姿に見入ってしまった。
段々と上に上がってきた顔は
私の頬やおでこ、首の順にキスを落とし
鎖骨を舐めながらバスローブの紐を解いた。
あの恥ずかしいランジェリーが
露になって恥ずかしい筈なのに
(もっと見て欲しい、もっと触れて欲しい。)
そう思ってしまった。
銀さんは顔を赤くしてずっと見てる。
「...優しくしてください...」
銀さんからのなにか反応が欲しくて
そんな事言ったが内心バクバク...
銀さんはハッとして私の事を抱きしめた。
布団に押し倒され銀さんも着ていた浴衣を脱いだ。
その姿はしっかり肩幅があり男性の骨格だ。
筋肉も程よく付いていて何より逆三角形。
初めての男性の体に思わず触れる。
銀「っ...」
「ごめんなさいっ!!嫌だった...?」
銀さんは首を横に振って私の手を取り
胸の真ん中に手を押し付けた。
ドクドクと早い鼓動が手に響く。
(もっと触っていいのかな...?)
私はそのまま肌に手を滑らせ
シックスパックの腹筋
横腹をぺたぺたと子供のように
まさぐった。だって初めて男性の
肌を見たんだもの気になっちゃう。
それにしても肌綺麗...
夢中になって触れていたら
銀さんの瞳が熱を帯びてるのに気がつき
手を離した。
銀さんも私と同じように手を這わせた。
胸の谷に手を置き早い鼓動を感じて、
ランジェリーの隙間からお腹に手を当てた。
先程の腕を舐められたことを思い出した
銀さんは手を這わせた所に時々舐めながら
キスを落としていった。
(あぁ...やばい)
暖かい息が胸の尖りにかかり
体がビクッと反応した。
それに気付いた銀さんは優しく
片方の胸を揉み始め
もう片方には尖りを避けながら舌を這わせた。
「あぁっんっ」
声が漏れ始め聞いた事のない自分の声に
恥ずかしさを感じて口を手で押えた。
銀さんは抑えてた手を取り布団に
押さえつけながらまた胸へ頭を下ろした。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる