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「あ、あの先生……その、芸能人の荒巻陽太くんとお知り合いって本当ですか?」
やっぱりそうだった。
俺に用があるだとか、それ以外にあるわけがないのだ。
俺の斜め後ろにいる教授を盗み見みれば、口元に手を当ててまじで合ってんじゃん、と小声で言っていた。
「たまたま知り合ったけど、お互い連絡先も知らないからやり取りもしてないよ」
家のスペアーキーも無事に返ってきたわけだし。
もう会うことはないだろう。
荒巻さんが諦めてくれれば。
「ほ、本当ですか……」
落ち込む女子生徒にごめんね?と謝り、手を振ってみせれば女子生徒はありがとうございました、とショボくれながら研修室を後にした。
やっぱりそうだった。
俺に用があるだとか、それ以外にあるわけがないのだ。
俺の斜め後ろにいる教授を盗み見みれば、口元に手を当ててまじで合ってんじゃん、と小声で言っていた。
「たまたま知り合ったけど、お互い連絡先も知らないからやり取りもしてないよ」
家のスペアーキーも無事に返ってきたわけだし。
もう会うことはないだろう。
荒巻さんが諦めてくれれば。
「ほ、本当ですか……」
落ち込む女子生徒にごめんね?と謝り、手を振ってみせれば女子生徒はありがとうございました、とショボくれながら研修室を後にした。
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