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なんで喜ぶの?②

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「もしかして宇沙ちゃん、イったの、初めて?」

 今のがイったってこと?
 それなら初めてだけど、なんとなく言いたくなくて黙り込む。
 それでも察したようで、木佐さんはニヤニヤする。

「そっかぁ。初めてイったんだ。かわいいね、宇沙ちゃん」

 褒めるように私の髪をなでてくる。
 でも、これは褒めるポイントではない。
 ムッとしたところで、また木佐さんが乳首を吸い上げたので、「ああっ」と嬌声をあげてしまった。
 今度は手でも胸を揉みしだかれて、左右の乳首を順番に吸われる。

「こうすると、気持ちいい?」

 親指と人差し指で乳首を摘んで、クリクリと擦られるとイったばかりで痙攣してる私の中が余計に疼く。

「あ、だめ、また、きちゃう……」

 胸だけの刺激で私はまた高まっていた。 
 それなのに、木佐さんはふいに指を離した。

「あ……」

 イけそうでイけなかった私はびっくりして彼を見た。

「ちょっと待ってね」

 木佐さんは着たままだったバスローブを脱いだ。
 脚の間からすごく立派なものが立ち上がっていた。

(大きい……)

 将司さんのをそんなに見たことあるわけじゃないけど、それでも、確実に一回り以上は大きそうだった。

「なになに、宇沙ちゃん。石原係長のと比べてる? 滾るなぁ」

 ゴムをつけながら、木佐さんが楽しそうに笑う。

「ち、違います!」

 慌てて目を逸らすと、ハハハと笑う木佐さんの息がかかった。
 覆いかぶさってきた木佐さんが私の額にキスをした。
 硬く熱いものが私の割れ目を擦り始める。

「あんっ、んっ、あ……」

 くちゅくちゅといやらしい音がして、愛芽まで擦られて、鼻にかかった声を洩らしてしまう。

「挿れるよ」

 覚悟する間もなく 脚を広げられたと思ったら、彼のものが押し入ってきた。
 あんなに大きかったのに、蕩けた私の中はすんなりと木佐さんのものを呑み込んで、トンと奥を突かれたとき、キュウッと彼を締めつけて、イってしまった。

「挿れただけでイっちゃったんだ。か~わいい~」

 木佐さんが笑って、私の頬をなでた。
 将司さんのものと違って、圧迫感がすごい。それに自分の身体の反応もいつもと違って、戸惑う。
 勝手にキュンキュン締めつけているのを感じる。

「そんなに締めつけたら、俺もすぐイっちゃいそうだよ」

 苦笑した木佐さんはそれでも腰を動かさず、胸を捏ね始めた。ときおり、乳首を引っ張られるように吸われて、そのたびに中が締まる。

「あ、ぁん、ん……」

 木佐さんは焦らすのが好きなのか、愛撫するだけでちっとも動いてくれなくて、こらえきれず、腰が揺れる。
 くすっと笑った木佐さんは私の顔を覗き込んで、「動いてほしい?」と聞いてきた。
 そんなの、答えられるわけがない。
 でも、身体は正直で、物欲しそうに彼を締めつけてしまった。
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