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幕間【イベント開催に先がけて、アンケートへの協力のお願い】
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大型イベント数日前。
そのメッセージは、【黄昏の大侵攻軍】への参加資格があるプレイヤー全員へ配信された。
メッセージの内容は以下の通りである。
『いつもイースターエッグ・オンラインをプレイ頂き誠にありがとうございます。
さて、先日お知らせ致しました復刻イベント【黄昏の大侵攻軍】について、開催にあたりアンケートにご協力をお願いいたします。
【イベントアンケートへのURL】
こちらのアンケートへ飛んで、質問に答えて頂くだけです。
所要時間は一分ほどとなっております。
それではよろしくお願いします。
※このメッセージは、一定数のイースターエッグを見つけたプレイヤー様にのみ配信しております。
※本メールに返信されても、ご返答できませんのでご了承くださいませ』
ガンター達は、素直にそのアンケートに答えた。
アンケートは一分どころか、数秒で終わった。
なぜなら、設問はたった一つであったからだ。
『貴方が見つけてきたイースターエッグは、貴方にとって大切な存在となりましたか?』
これだけ。
たったこれだけだったのだ。
この設問のあとに、【はい/いいえ】を選ぶ。
本当にそれだけのものだった。
ガンター達は、迷うことなく、正直に【はい】を選んだ。
アンケートが終わると、
『ご協力ありがとうございました』
というメッセージが表示された。
そして、イベント開催当日。
各サーバーで、【黄昏の大侵攻軍】への参加を決め、イベントの序章をプレイしたガンター達から、悲鳴と怒号があがったのだった。
「俺の有給休暇五日分がぁぁぁあ!!!!」
「あ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!
あたしの十年かけて集めた武器コレクションが!!」
「徹夜した八時間ーーーー!!!!」
それは、コテハン【新人】ことシャーロット――新木新太も同様だった。
「ダンデー!!??
アウストローーーー?!!!
デスサイズまで!!!!???」
ガンター達が時間をかけ、集めてきた隠し要素が、第一段階のイベント終了とともに現れた巨大な黒い手に呑まれ、奪われてしまったのだった。
それだけではない。
巨大な手を出現させたNPC。
そのNPCに奪われた宝物。
その宝物を取り戻そうとしたガンター達は、例外なく全滅させられたのである。
そして、このイベントは幕を開けたのだ。
その幕開けは、宝物を奪われたため、ただ呆然と立ち尽くす、真っ白になってしまったガンター達の姿からはじまったのだった。
そのメッセージは、【黄昏の大侵攻軍】への参加資格があるプレイヤー全員へ配信された。
メッセージの内容は以下の通りである。
『いつもイースターエッグ・オンラインをプレイ頂き誠にありがとうございます。
さて、先日お知らせ致しました復刻イベント【黄昏の大侵攻軍】について、開催にあたりアンケートにご協力をお願いいたします。
【イベントアンケートへのURL】
こちらのアンケートへ飛んで、質問に答えて頂くだけです。
所要時間は一分ほどとなっております。
それではよろしくお願いします。
※このメッセージは、一定数のイースターエッグを見つけたプレイヤー様にのみ配信しております。
※本メールに返信されても、ご返答できませんのでご了承くださいませ』
ガンター達は、素直にそのアンケートに答えた。
アンケートは一分どころか、数秒で終わった。
なぜなら、設問はたった一つであったからだ。
『貴方が見つけてきたイースターエッグは、貴方にとって大切な存在となりましたか?』
これだけ。
たったこれだけだったのだ。
この設問のあとに、【はい/いいえ】を選ぶ。
本当にそれだけのものだった。
ガンター達は、迷うことなく、正直に【はい】を選んだ。
アンケートが終わると、
『ご協力ありがとうございました』
というメッセージが表示された。
そして、イベント開催当日。
各サーバーで、【黄昏の大侵攻軍】への参加を決め、イベントの序章をプレイしたガンター達から、悲鳴と怒号があがったのだった。
「俺の有給休暇五日分がぁぁぁあ!!!!」
「あ、ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!
あたしの十年かけて集めた武器コレクションが!!」
「徹夜した八時間ーーーー!!!!」
それは、コテハン【新人】ことシャーロット――新木新太も同様だった。
「ダンデー!!??
アウストローーーー?!!!
デスサイズまで!!!!???」
ガンター達が時間をかけ、集めてきた隠し要素が、第一段階のイベント終了とともに現れた巨大な黒い手に呑まれ、奪われてしまったのだった。
それだけではない。
巨大な手を出現させたNPC。
そのNPCに奪われた宝物。
その宝物を取り戻そうとしたガンター達は、例外なく全滅させられたのである。
そして、このイベントは幕を開けたのだ。
その幕開けは、宝物を奪われたため、ただ呆然と立ち尽くす、真っ白になってしまったガンター達の姿からはじまったのだった。
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