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しおりを挟む志乃にしゃぶらせ、怒張したペニスを、客は彼に突き立てていた。
バックから乱暴に突かれ、痛くて仕方がない。
しかし、それを男に訴えることはできない。
以前、痛いと言ってもがくと、平手打ちが飛んできた。
頬を張られ、志乃は震えた。
男の目は何か異常な色に眩んでおり、反抗しても無駄だと物語っていたのだ。
今はただ、早く終わることを願うだけだった。
「どうだぁ? ご主人様の味は!」
「す、すごく、気持ちがいい、です! ご主人様ッ!」
客に合わせてそんな悲鳴をあげてはいるが、歯を食いしばって痛みに耐える、志乃だ。
(お金。お金のためだから! 1時間2万円も、もらえるから!)
必死で我慢していると、不意をついて髪をつかまれ、後ろに引っ張られた。
「ああッ!」
「この淫乱な奴隷め!」
こうしてやる、と体内に生温かい精を、いきなり注がれた。
「あぁあ! っく、うぅうあ!」
「孕め! このオメガ奴隷!」
じわじわと、腹が温もっていく。
その熱に、志乃は我に返った。
「ちょ、ヤだ! スキンは!? ねえ、着けてないの!?」
「ああ、ごめんごめん。興奮して、着けるの忘れてた」
ひどい。
あんまりだ。
涙がにじんできたが、こんな男に泣き顔なんか見られたくはない。
「僕、怒ったからね! もう帰るから、早くお金ちょうだい!」
志乃は男から金をひったくると、後も見ずにホテルを飛び出した。
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