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十二ノ天人
第七話 第二神祖
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「……真琴…もう少し待ってて……」
銀髪の少女は液体で満たされた装置の中にいる1人の青年を見ていた。
「この仕事が終われば…また一緒にみんなで……あの時みたいに」
その場所にはおびただしいほど「蘇生装置」があった。
「みんなで」
少女の顔はとても正気とは思えなかった。
「…みんなの為に殺さないと。あたしの器をエミリーロザリアを……「死神」が狩らないと。切らないと。」
少女はゆっくりと歩き出した。
「あたしの為に死んでくれるよね。」
━村にて━
「…ルーズベル来たぞ。あたしは誰を切ればいおの?」
少女はルーズベルに訪ねた。
「まだだ。まだ始めない。だが、あんたには逃げ出した。エミリーロザリアの監視を任せたい。」
「逃げたのにどう管理しろと。」
「居場所はわかってる。あのガキは恋人を見捨てる勇気はないよ」
「…それはどうかな。あたしは自分の私利私欲の為に全てを裏切る奴がいることを知っている。人魔戦争の生き残りはみなそうだ。非異能所有人型生物も本当のニンゲンもな。愚かだ。この村も」
「……なんか変な記憶おもいださせたか?」
ルーズベルが申し訳なさそうに言った。
「…ああ。まぁ気にするな。すまなかった。それで監視だな。わかった。」
少女は
「いつ殺す。」
とルーズベルに言った。
「その時になったら伝える。」
「あそ。あまりあたしを退屈させないでよ。じゃないと殺してしまうかも」
そう言い少女は黒いモヤとなりきえた。
しばらくして散歩がてら村を見て回っていた。
「……アレがエミリー。もう面会は終わったのか。それはそれとして、髪を切ってかなり印象が変わったみたいだね。まぁ普通の人間はたかが女のガキ1人気にしないな……嫌なことを思い出した。」
少女はエミリーに近づいた。
「どうもっ!あたしは星雲と言います!この村に引っ越す事になりました!よろしくお願いします!あっあなたが村長さんですね!?」
「あ……あぁ、そうだ…」
「よろしくお願いします!」
「…あ……ああ」
(めっちゃ元気だな…)
少女はそのままどっかへ行った。
「へぇー。あの子…楽しめそうだねぇ~特に村長の娘……あいつは早く消しときたい。」
少女は小声で呟いた。
「…さて、ここがあいつの用意した……家………なのか?どちらかと言うと少し小さい屋敷…みたいな…教会みたいな…まっ、いっか」
「気に入ったかね?」
ルーズベルが何かを飲みながら来た。
「何飲んでんの仕事中に」
少女が呆れながら聞いた。
「水」
「……あそ…みず……」
「そう水。それより気に入ったかねと聞いている」
「…まぁ広い方がいい…か……じゃなくて!」
少女は話を変えた。
「村長の娘、あいつは危険だね。そこそこの魔力量だ。」
少女は少し楽しそうに笑みを浮かべ言った。
「ああ。こっちも警戒はしてる。エミリーを逃がしたのは村長とその娘だろう。」
「てかそれしか無い。いない。っで、青髪のガキはどうする。逃がすか?それとも始末するか?あたしはあの村長の娘と殺り合えるならどっちでも良い。」
少女は面倒くさそうにルーズベルに丸投げした。
「…少しは自分で考えろ…この戦闘狂が……実際あんたは自由に動いていいはずだが?」
「…まぁ、ルーズベル。君が持ってきた器だり君が管理すべきでしょ?まぁあたしはこの休暇をゆっくりと過ごすよ~」
少女は「サボるー」と断言し家に入った。
「…自由人ならぬ自由神だな……はぁぁぁ……面倒。」
ルーズベルもその場を離れた。
少女はベットにうつ伏せになり考え事をしていた。
「……さてと。あの青髪のガキは弱いとして…エミリーは……ほっとけないな。実際逃げる機会はいくらでもあったはず……ホントに見捨てる気はない…なら青髪のガキを処刑しその時に裏切り者ごと叩く。が理想…」
少女は頭を抱えた。
「ああぁ!面倒くさい!いっその事……あっ…い~こと思いついた。人間の不幸は蜜の味。魂を収穫出来て、器を回収出来る。そして……情報漏洩をも防げる。一石三鳥……保険はある……Checkmateだ」
少女は楽しそうに笑った。
「……はぁ。なんか眠い。」
少女は眠りに着いた。
「…ごめん。みんな……なんて言ったって誰も許してくれない。許さないで……あたしを憎んで」
小さな少女は一滴の涙を流した。
銀髪の少女は液体で満たされた装置の中にいる1人の青年を見ていた。
「この仕事が終われば…また一緒にみんなで……あの時みたいに」
その場所にはおびただしいほど「蘇生装置」があった。
「みんなで」
少女の顔はとても正気とは思えなかった。
「…みんなの為に殺さないと。あたしの器をエミリーロザリアを……「死神」が狩らないと。切らないと。」
少女はゆっくりと歩き出した。
「あたしの為に死んでくれるよね。」
━村にて━
「…ルーズベル来たぞ。あたしは誰を切ればいおの?」
少女はルーズベルに訪ねた。
「まだだ。まだ始めない。だが、あんたには逃げ出した。エミリーロザリアの監視を任せたい。」
「逃げたのにどう管理しろと。」
「居場所はわかってる。あのガキは恋人を見捨てる勇気はないよ」
「…それはどうかな。あたしは自分の私利私欲の為に全てを裏切る奴がいることを知っている。人魔戦争の生き残りはみなそうだ。非異能所有人型生物も本当のニンゲンもな。愚かだ。この村も」
「……なんか変な記憶おもいださせたか?」
ルーズベルが申し訳なさそうに言った。
「…ああ。まぁ気にするな。すまなかった。それで監視だな。わかった。」
少女は
「いつ殺す。」
とルーズベルに言った。
「その時になったら伝える。」
「あそ。あまりあたしを退屈させないでよ。じゃないと殺してしまうかも」
そう言い少女は黒いモヤとなりきえた。
しばらくして散歩がてら村を見て回っていた。
「……アレがエミリー。もう面会は終わったのか。それはそれとして、髪を切ってかなり印象が変わったみたいだね。まぁ普通の人間はたかが女のガキ1人気にしないな……嫌なことを思い出した。」
少女はエミリーに近づいた。
「どうもっ!あたしは星雲と言います!この村に引っ越す事になりました!よろしくお願いします!あっあなたが村長さんですね!?」
「あ……あぁ、そうだ…」
「よろしくお願いします!」
「…あ……ああ」
(めっちゃ元気だな…)
少女はそのままどっかへ行った。
「へぇー。あの子…楽しめそうだねぇ~特に村長の娘……あいつは早く消しときたい。」
少女は小声で呟いた。
「…さて、ここがあいつの用意した……家………なのか?どちらかと言うと少し小さい屋敷…みたいな…教会みたいな…まっ、いっか」
「気に入ったかね?」
ルーズベルが何かを飲みながら来た。
「何飲んでんの仕事中に」
少女が呆れながら聞いた。
「水」
「……あそ…みず……」
「そう水。それより気に入ったかねと聞いている」
「…まぁ広い方がいい…か……じゃなくて!」
少女は話を変えた。
「村長の娘、あいつは危険だね。そこそこの魔力量だ。」
少女は少し楽しそうに笑みを浮かべ言った。
「ああ。こっちも警戒はしてる。エミリーを逃がしたのは村長とその娘だろう。」
「てかそれしか無い。いない。っで、青髪のガキはどうする。逃がすか?それとも始末するか?あたしはあの村長の娘と殺り合えるならどっちでも良い。」
少女は面倒くさそうにルーズベルに丸投げした。
「…少しは自分で考えろ…この戦闘狂が……実際あんたは自由に動いていいはずだが?」
「…まぁ、ルーズベル。君が持ってきた器だり君が管理すべきでしょ?まぁあたしはこの休暇をゆっくりと過ごすよ~」
少女は「サボるー」と断言し家に入った。
「…自由人ならぬ自由神だな……はぁぁぁ……面倒。」
ルーズベルもその場を離れた。
少女はベットにうつ伏せになり考え事をしていた。
「……さてと。あの青髪のガキは弱いとして…エミリーは……ほっとけないな。実際逃げる機会はいくらでもあったはず……ホントに見捨てる気はない…なら青髪のガキを処刑しその時に裏切り者ごと叩く。が理想…」
少女は頭を抱えた。
「ああぁ!面倒くさい!いっその事……あっ…い~こと思いついた。人間の不幸は蜜の味。魂を収穫出来て、器を回収出来る。そして……情報漏洩をも防げる。一石三鳥……保険はある……Checkmateだ」
少女は楽しそうに笑った。
「……はぁ。なんか眠い。」
少女は眠りに着いた。
「…ごめん。みんな……なんて言ったって誰も許してくれない。許さないで……あたしを憎んで」
小さな少女は一滴の涙を流した。
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