118 / 232
第二部 第一四章 真実
2
しおりを挟む
「あ、はい。その前に俺たちが、このダンジョンでしていたことを伝えさせてください。お願いします」
冒険者の男が土下座をして、自分たちがダンジョンでしていたことを言わせて欲しいと申し出てきた。
彼らはかなりのベテラン冒険者で、冒険者としてもSランクという最高栄誉を受けている者たちであるのだ。
そんな彼らがしていたことと言えば、魔物討伐だと思われるが……。違うのだろうか……?
俺は不思議に思って、冒険者の男に話しかける。
「何をしてったって? 俺たちを殺そうとしていたんだろ」
「いえ、それはオマケの依頼でして。本当は闇市に流すためのレアなドロップ品や魔物を捕獲していたんです。だから、ブラックミルズの冒険者ギルドを通さずにダンジョンに潜っていまして……。フラマー商会のヴィケットが仕切る闇市に流していました。すみません。金に目がくらみました」
冒険者の男が話したのは、現時点のブラックミルズには無いはずの『闇市』の存在があることを示唆したものであった。
ムエルが仕切っていた闇市は、ジェイミーとその後、新たに就任ギルドマスターのアルガドが闇市の関係者を徹底的に取り締まり壊滅させていたからだ。
ヴィケットの名を聞いて、まさかとは思っていたが、ブラックミルズにまた闇市ができていたとは……。
「闇市だって? だが、組織は壊滅しているはずだし、やっていると聞いたこともない」
「当たり前です。ヴィケットの奴はブラックミルズの関係者を全て切って、外部の人間を集め、衛兵隊の宿舎で闇市を開催しているので、住民たちが気付くわけもない。それに人の売り買いも切りましたしね。俺たちも衛兵隊の宿舎を根城にして、一切街には出かけるなと酒も女も外から調達してましたから」
冒険者の男が、自分たちが関与していた闇市の実態を包み隠さずに喋っていた。
なんと、壊滅したと思われた闇市は、ブラックミルズの関係者の関与を完全にシャットアウトして、外部の人間で全て固め運営されているらしい。
しかも、街の治安を守るという名目で冒険者ギルドの職員から、治安維持の業務を引き継いだ衛兵隊の宿舎を根城に商売を開催しているとも言っている。
アルガド肝いりの衛兵隊と、闇市の主催者ヴィケットが繋がっているということが判明した。
「違法な物を売る闇市を取り締まる側の衛兵隊の宿所で売り捌いているということか……。それじゃあ、やたらと衛兵隊の宿舎に商人たちが出入りしていたのは、補給物資を持ち込んでいたわけじゃなくて、違法品の売買をしていたってことかよ……」
俺は冒険者の男の告白で、ブラックミルズの裏側深くで闇市が復活し拡大しているのを知ってしまった。
高額なレアアイテムが売られるだけなら、眼を瞑ることもできるが、魔物入りの封印の壺や、違法なポーション、市場に流せないような危ないドロップ装備なども売られている闇市のため見過ごすことはできない。
「はい。なんでも、冒険者ギルドとは話がついているからと、ヴィケットも申しておりました。売り上げの大半を上納する代わりに保護をしてもらっているとか申しておりました。俺たちは売り物用のドロップ装備やドロップ品を深層階から集めるために多額の謝礼金で外から集められた冒険者です」
「あの豚貴族は違法な市を後援しておるということか……。これは由々しき事態だな。姉上の命を狙っただけでなく、違法で危険な物を王国内に売り捌いていたとなると、いかにクレストン家の嫡男とはいえ許せる範囲を逸脱しておる」
男の話を聞いていたジェネシスが、ギュッと拳を握って怒りの表情を浮かべているのが見える。
出奔してきたとはいえ、王であることには変わりなく、自国民を危機に晒そうとしているアルガドに対して怒りを覚えたようだ。
一方、俺もアルガドに抱いていたイメージを一変させた。
ブラックミルズの治安を回復させた、できるギルドマスターというイメージから、悪党の親玉というイメージに変わっている。
「アルガドがあくどい商売をヴィケットを通じてやらせているということか……。だが、メラニアの件とはどう絡んでくるんだ?」
「恐れながら、そちらは我らが王都でヴィケットから請け負いました。アルガドは寵愛するマリアンを正妻するべく、メラニア様の追放を企んでおり、見事不貞の罪を着せて行方不明なったメラニア様を確実に殺して、完全に婚約をなかったことにしたかったようです。ヴィケットに我らを雇わせてグレイズ殿ともども皆殺しの命令をくだされております」
俺の疑問に答えるように暗殺者の男が、メラニアを含めたこの一行を狙った理由を告白していく。
男の話を聞くとメラニアの件は全くのアルガドの私事から派生した事柄であるようだ。
貴族とはいえ、自らの欲望を優先して家同士の約束事で送り込まれたか弱い女性をいびり倒し、あまつさえ不貞の罪を押し付けて婚約破棄を突きつけ、逃げ出したと思えば暗殺者を送り込むという腐った性根を見せつけられて、強く握った拳で自分の膝を叩く。
「アルガドがそこまで性根の腐った男だったとはな……。俺の眼は節穴だ。少しでもそんな奴をいいギルドマスターだと思うとは……」
「グレイズさん、そんな落ち込まないでくれ。相手が巧妙にやったというだけだ。だが、悪事の尻尾を掴んだからにはキッチリと刑に服してもらうべきだな。で、どうする?」
ジェネシスも実の姉を殺そうとしたアルガドを許す気はないらしく、俺と同じように拳を固めて怒りを溜め込んでいた。
「ああ、だが相手は大貴族の嫡男だ。こっちがキチンと奴の悪事の証拠を示さないと部下に押し付けて言い逃れされてしまうかもしれん」
「さすがに余も王とはいえアルガドが指示して関与した証拠がキッチリと揃わねばクレストン家の嫡男を弾劾することは難しいが……」
捕えた男たちの雇い主はヴィケットとなっており、彼らを証拠としてもアルガドが、ヴィケットとの繋がりを否認すればそれ以上の追求はできなくなってしまう。
なので、ヴィケットを生きたまま捕えてアルガドとの繋がりを吐いてもらわねばならなかった。
だが、俺とメラニアが生きて帰れば、ヴィケットやアルガドが警戒して色々と隠蔽工作を始めかねないので、俺は一計を案じることにした。
「ジェネシス、それとお前らもちょっと手助けしてくれるか? 今の話を聞いて少しばかり、策を講じたい」
「余にできることなら手伝うが……。こやつらも使うのか? 敵に通じておるぞ」
ジェネシスが冒険者の男と暗殺者の男を見て怪訝そうな顔をしている。
敵が送り込んだ相手を使うとなると、裏切りのリスクが発生すると言いたいのだろう。
「いえ、グレイズ殿にはもう絶対に逆らいません。もらった命返せと言われれば返します」
「なんなりと申しつけください。一度は死んでいる身です」
男たちはノーライフキングに一度奪われた命を復活させた俺に対して、畏敬を抱いているようで反抗心を見せる様子はなかった。
「おお、すまんな。なに命を取る気はない。逆に俺の命を取ったとヴィケットに報告して欲しいんだ。いや、正確にはメラニアと俺のパーティーは、ノーライフキングによって倒されたと言って欲しい。そして、冒険者たちも一緒に魂を喰われて死んだとな。俺たちの装備とともにノーライフキングの配下のドロップ品も一緒に付けてやるから、深層階の第二二階層まで飛ばされていて、そこで全滅していたと伝えればヴィケットも納得するだろうさ。なんせ、報告してきたのがSランク冒険者と腕利きの暗殺者だからな」
「グレイズさんたちと余たち全員を死んだことか……。だが、それじゃあ情報収集しようにも無理があるのでは?」
「衛兵隊の閉鎖さえ解いて貰えば、闇に紛れて脱出できるさ。大所帯だが、郊外にある神殿になら身を隠す場所もある。神殿長には俺から頼むしな。あそこはブラックミルズの住民か冒険者くらいしかこないし、大人数が居ても不思議がられない場所だしな。それに冒険者ギルドも領主でも神殿内までは自由に捜索できない場所だぜ」
「……そうか、神域不介入の法があったな……。余でも神殿内は神殿長の許可がない限り、捜索はできぬからな。なるほど、その手ならアルガドたちに気付かれぬだろうな」
ジェネシスは顎に手をやりながら考えこんでいる。
「グレイズ殿が言われる通りに私たちはヴィケットに遺品ともいうべき、皆様を装備を届ければ良いのであれば、必ずや成し遂げます。衛兵隊の引き上げも我らにお任せを」
冒険者の男や暗殺者の男たちは俺の提案を了承し、衛兵隊による封鎖解除も請け負ってくれることを確約してくれていた。
冒険者の男が土下座をして、自分たちがダンジョンでしていたことを言わせて欲しいと申し出てきた。
彼らはかなりのベテラン冒険者で、冒険者としてもSランクという最高栄誉を受けている者たちであるのだ。
そんな彼らがしていたことと言えば、魔物討伐だと思われるが……。違うのだろうか……?
俺は不思議に思って、冒険者の男に話しかける。
「何をしてったって? 俺たちを殺そうとしていたんだろ」
「いえ、それはオマケの依頼でして。本当は闇市に流すためのレアなドロップ品や魔物を捕獲していたんです。だから、ブラックミルズの冒険者ギルドを通さずにダンジョンに潜っていまして……。フラマー商会のヴィケットが仕切る闇市に流していました。すみません。金に目がくらみました」
冒険者の男が話したのは、現時点のブラックミルズには無いはずの『闇市』の存在があることを示唆したものであった。
ムエルが仕切っていた闇市は、ジェイミーとその後、新たに就任ギルドマスターのアルガドが闇市の関係者を徹底的に取り締まり壊滅させていたからだ。
ヴィケットの名を聞いて、まさかとは思っていたが、ブラックミルズにまた闇市ができていたとは……。
「闇市だって? だが、組織は壊滅しているはずだし、やっていると聞いたこともない」
「当たり前です。ヴィケットの奴はブラックミルズの関係者を全て切って、外部の人間を集め、衛兵隊の宿舎で闇市を開催しているので、住民たちが気付くわけもない。それに人の売り買いも切りましたしね。俺たちも衛兵隊の宿舎を根城にして、一切街には出かけるなと酒も女も外から調達してましたから」
冒険者の男が、自分たちが関与していた闇市の実態を包み隠さずに喋っていた。
なんと、壊滅したと思われた闇市は、ブラックミルズの関係者の関与を完全にシャットアウトして、外部の人間で全て固め運営されているらしい。
しかも、街の治安を守るという名目で冒険者ギルドの職員から、治安維持の業務を引き継いだ衛兵隊の宿舎を根城に商売を開催しているとも言っている。
アルガド肝いりの衛兵隊と、闇市の主催者ヴィケットが繋がっているということが判明した。
「違法な物を売る闇市を取り締まる側の衛兵隊の宿所で売り捌いているということか……。それじゃあ、やたらと衛兵隊の宿舎に商人たちが出入りしていたのは、補給物資を持ち込んでいたわけじゃなくて、違法品の売買をしていたってことかよ……」
俺は冒険者の男の告白で、ブラックミルズの裏側深くで闇市が復活し拡大しているのを知ってしまった。
高額なレアアイテムが売られるだけなら、眼を瞑ることもできるが、魔物入りの封印の壺や、違法なポーション、市場に流せないような危ないドロップ装備なども売られている闇市のため見過ごすことはできない。
「はい。なんでも、冒険者ギルドとは話がついているからと、ヴィケットも申しておりました。売り上げの大半を上納する代わりに保護をしてもらっているとか申しておりました。俺たちは売り物用のドロップ装備やドロップ品を深層階から集めるために多額の謝礼金で外から集められた冒険者です」
「あの豚貴族は違法な市を後援しておるということか……。これは由々しき事態だな。姉上の命を狙っただけでなく、違法で危険な物を王国内に売り捌いていたとなると、いかにクレストン家の嫡男とはいえ許せる範囲を逸脱しておる」
男の話を聞いていたジェネシスが、ギュッと拳を握って怒りの表情を浮かべているのが見える。
出奔してきたとはいえ、王であることには変わりなく、自国民を危機に晒そうとしているアルガドに対して怒りを覚えたようだ。
一方、俺もアルガドに抱いていたイメージを一変させた。
ブラックミルズの治安を回復させた、できるギルドマスターというイメージから、悪党の親玉というイメージに変わっている。
「アルガドがあくどい商売をヴィケットを通じてやらせているということか……。だが、メラニアの件とはどう絡んでくるんだ?」
「恐れながら、そちらは我らが王都でヴィケットから請け負いました。アルガドは寵愛するマリアンを正妻するべく、メラニア様の追放を企んでおり、見事不貞の罪を着せて行方不明なったメラニア様を確実に殺して、完全に婚約をなかったことにしたかったようです。ヴィケットに我らを雇わせてグレイズ殿ともども皆殺しの命令をくだされております」
俺の疑問に答えるように暗殺者の男が、メラニアを含めたこの一行を狙った理由を告白していく。
男の話を聞くとメラニアの件は全くのアルガドの私事から派生した事柄であるようだ。
貴族とはいえ、自らの欲望を優先して家同士の約束事で送り込まれたか弱い女性をいびり倒し、あまつさえ不貞の罪を押し付けて婚約破棄を突きつけ、逃げ出したと思えば暗殺者を送り込むという腐った性根を見せつけられて、強く握った拳で自分の膝を叩く。
「アルガドがそこまで性根の腐った男だったとはな……。俺の眼は節穴だ。少しでもそんな奴をいいギルドマスターだと思うとは……」
「グレイズさん、そんな落ち込まないでくれ。相手が巧妙にやったというだけだ。だが、悪事の尻尾を掴んだからにはキッチリと刑に服してもらうべきだな。で、どうする?」
ジェネシスも実の姉を殺そうとしたアルガドを許す気はないらしく、俺と同じように拳を固めて怒りを溜め込んでいた。
「ああ、だが相手は大貴族の嫡男だ。こっちがキチンと奴の悪事の証拠を示さないと部下に押し付けて言い逃れされてしまうかもしれん」
「さすがに余も王とはいえアルガドが指示して関与した証拠がキッチリと揃わねばクレストン家の嫡男を弾劾することは難しいが……」
捕えた男たちの雇い主はヴィケットとなっており、彼らを証拠としてもアルガドが、ヴィケットとの繋がりを否認すればそれ以上の追求はできなくなってしまう。
なので、ヴィケットを生きたまま捕えてアルガドとの繋がりを吐いてもらわねばならなかった。
だが、俺とメラニアが生きて帰れば、ヴィケットやアルガドが警戒して色々と隠蔽工作を始めかねないので、俺は一計を案じることにした。
「ジェネシス、それとお前らもちょっと手助けしてくれるか? 今の話を聞いて少しばかり、策を講じたい」
「余にできることなら手伝うが……。こやつらも使うのか? 敵に通じておるぞ」
ジェネシスが冒険者の男と暗殺者の男を見て怪訝そうな顔をしている。
敵が送り込んだ相手を使うとなると、裏切りのリスクが発生すると言いたいのだろう。
「いえ、グレイズ殿にはもう絶対に逆らいません。もらった命返せと言われれば返します」
「なんなりと申しつけください。一度は死んでいる身です」
男たちはノーライフキングに一度奪われた命を復活させた俺に対して、畏敬を抱いているようで反抗心を見せる様子はなかった。
「おお、すまんな。なに命を取る気はない。逆に俺の命を取ったとヴィケットに報告して欲しいんだ。いや、正確にはメラニアと俺のパーティーは、ノーライフキングによって倒されたと言って欲しい。そして、冒険者たちも一緒に魂を喰われて死んだとな。俺たちの装備とともにノーライフキングの配下のドロップ品も一緒に付けてやるから、深層階の第二二階層まで飛ばされていて、そこで全滅していたと伝えればヴィケットも納得するだろうさ。なんせ、報告してきたのがSランク冒険者と腕利きの暗殺者だからな」
「グレイズさんたちと余たち全員を死んだことか……。だが、それじゃあ情報収集しようにも無理があるのでは?」
「衛兵隊の閉鎖さえ解いて貰えば、闇に紛れて脱出できるさ。大所帯だが、郊外にある神殿になら身を隠す場所もある。神殿長には俺から頼むしな。あそこはブラックミルズの住民か冒険者くらいしかこないし、大人数が居ても不思議がられない場所だしな。それに冒険者ギルドも領主でも神殿内までは自由に捜索できない場所だぜ」
「……そうか、神域不介入の法があったな……。余でも神殿内は神殿長の許可がない限り、捜索はできぬからな。なるほど、その手ならアルガドたちに気付かれぬだろうな」
ジェネシスは顎に手をやりながら考えこんでいる。
「グレイズ殿が言われる通りに私たちはヴィケットに遺品ともいうべき、皆様を装備を届ければ良いのであれば、必ずや成し遂げます。衛兵隊の引き上げも我らにお任せを」
冒険者の男や暗殺者の男たちは俺の提案を了承し、衛兵隊による封鎖解除も請け負ってくれることを確約してくれていた。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。