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第二部 第十六章 ブラックミルズ流悪だくみ
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アルガドを散々脅した翌日の深夜、今度は衛兵隊の宿舎に偽装した闇市の取引場所になっている屋敷に住むヴィケットの部屋を訪ねていた。
もちろん、普通の格好ではなくゴーストとしてだ。
「お、お、お前ら、死んだのではないのかっ! マリアンやアルガド様の屋敷に出たとは聞いていたが、なぜ私のもとにきておるのだっ! 衛兵! 曲者だ! 出会え!」
ヴィケットはアルガドから俺たちのゴーストが出ると聞き及んでいるらしく、アルガドのように見苦しく取り乱している様子は見せていないが、恐怖は感じているようだ。
衛兵隊を呼ぼうとしているが、残念なことに連れてきたカーラによってこの周囲の音は外に漏れないように魔法が発動されている。
「お金……。お金返して……。私のお金。お父さんの店も返して……返して……」
「ひぃいいいいいっ! あ、あれはムエルが勝手にやったことだ。私は関係ないぞっ! 誰か! 誰かおらんのか!」
父親から引き継いだ店をフラマー商会によって潰されたメリーがノリノリでヴィケットを脅かしている。
「お金……。私の大事なお金……。返して……お願い返して」
パリン、パリンと音をたててランプのガラスが砕け散っていく。メリーが俺の指弾を見て教えて欲しいといったため、急遽教えたのだが、飲み込みの早いメリーが筋力S+を生かして見えない指弾を放っている。
「ひぃいいいいいい! 金か! 金があれば許してくれるのか!! 待て待て、すぐに出す!! 少しだけ待ってくれ」
別に押し込み強盗にきたわけじゃないが、相手が勝手に勘違いしてくれたなら、闇市で稼いだ汚れた金を押収品として持ち帰り、ジェネシス辺りに預ければよいかと思った。
俺たちが懐に入れれば窃盗だが、王であるジェネシスの懐に入れば、国庫におさまるのと同等であると思える。
「お金……。返して。いっぱい、返して……。使い切れないほど、返して……」
あー、メリーさんや。本音が駄々洩れしてますが……。ちゃんと、しまっておこうな。
きっと目にお金のマークが出ていると思われるメリーの肩を軽く小突く。
すると、正気を取り戻したようであった。
「ま、待ってくれ! 今、金庫を開ける! 好きなだけ持っていけ、だから命だけは助けてくれ」
這いずりながら、部屋の奥に据え付けられた大きな金庫に到達したヴィケットが、カタカタと震える手でダイアルを合わせて、暗証番号を揃えると、取っ手を引いて金庫を開いていた。
「さぁ、好きなだけ持っていけ。全部、持っていってもいい。だから、私の命だけは助けてくれ」
「お金、いっぱい……。もらっていく……。だけど、お前は許さないっ!!! 命も置いていけ!!!」
憤怒の表情を張り付けたメリーが、ヴィケットの眼前に迫っていく。
メリーが怒ったことは滅多に見たことはないが、やましいことがある身からすれば、とても心臓に悪い顔付きをしているのだろうと思った。
「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」
怒りのメリーに詰め寄られたヴィケットは大きな悲鳴を上げると、気を失ったようで金庫にもたれかかっていた身体が床にズリ落ちていった。
「いやあねぇ。そんなにビックリしないでもいいじゃない。ねぇ、グレイズさん」
「メリー、怒らせると怖い。ヴィケット見て学習した」
「カーラの言う通りだな。俺も学習した」
いつもの顔に戻っていたメリーだが、角度的に見ることができなったが、ヴィケットに迫った時の顔を想像すると、怒らせない方が無難だと思われる。
「もう、グレイズさんもカーラも私をなんだと思ってるのかしらねー。まぁ、いいわ。とりあえず、闇市のお金は証拠品として持ち帰ることにしましょうか」
気を失ったヴィケットをベッドの上に放り投げたメリーが、開かれた金庫の中身を物色し始めていた。
メリーが物色する金庫の中には、高額決裁用の大型金貨が多数しまい込まれており、その価値は数千万ウェル分あるように見える。
「それにしても、数千万ウェルはあるな……これで数日分の売り上げだろ……」
「私たちがムエルたちの闇市を潰したしね。供給を需要が上回っているから値段も高騰しているようね。だから、売り上げも伸びているようだし」
「けど、禁制品ダメ。人に害のあるもの多数」
「本来、闇市はレアドロップ品の個人オークションが主流だったんだけどね。そこに利益を得ようと犯罪組織が絡んで禁制品の売買も加わったようよ」
大陸各地に存在するダンジョン都市では、同じような理由で発生した闇市はいくらでもあるので、ブラックミルズだけの問題ではないのだが、かといって放置していい問題でもないのだ。
「商人としては関わったらいけないところだな」
「そうね。まっとうに商売して稼がないと……。末路は悲惨になるわね」
気絶したヴィケットにチラリと視線を送るが、この規模で闇市を開催していたとなれば、命を長らえる可能性は限りなくゼロに近くなるだろう。
利益に釣られ手を出す商人は後を絶たないが、ハイリスク、ハイリータンが望めるため行き詰った者には魅力的な商売に見えるらしい。
「闇市は人を狂わせるな……」
「グレイズさん、私が事業に失敗して闇市に手を出しそうになったら、引っ叩いてでも止めてね。商売のこととなると自分で自制できるか分からないから」
「ああ、俺がキチンと止めるさ。全力で止める」
「グレイズ、メリーとイチャイチャしている暇ない。アルマの言ってた裏帳簿見つけた」
カーラが金庫の中を漁っていたら、アルマの作成したアルガドの裏帳簿が出てきていた。
「ほんとに? 見せて」
メリーがカーラから書類を受け取ると、中身を確認していく。冒険者ギルドが王国に報告した正規の帳簿の写しは、すでにジェイミーによってギルド職員から入手済みであり、アルマが作ったとされる裏帳簿さえ入手できれば、アルガドへ誤魔化した資金が流入した証拠を固められるのだ。
「本物だと思うわ。アルマが残していたメモとも数字が一致するしね。これが本来の冒険者ギルドの売り上げだと思うわ。儲かっているわね、冒険者ギルド……。今度、グレイズさんがギルドマスターに就任するし、ギルドマスターのお給料をアップして……」
「おいおい。そういった意味で俺がギルドマスターに就任するわけじゃないぞ」
メリーが儲けの匂いを嗅ぎ取ったようで、俺のギルドマスター就任によって、何か事業展開を考えている気配を感じる。
「あら、ごめんなさい。かなり儲かっているみたいだからね。ブラックミルズの冒険者ギルドは、ほら前々から冒険者学校が欲しいってグレイズさん言っていたでしょ。それできないかなって思ってたところなの」
「冒険者学校か……。初心者の連中をある程度鍛えるにはそういったところも必要だがな……」
「まぁ、これは構想としておくわね。今はアルガドとヴィケットを弾劾するのが先決だものね」
「ああ、そっちを先に片付けよう」
「そろそろ、魔法切れる。撤退する時間」
カーラが魔法の時間切れを示唆したため、金庫の金と書類を根こそぎ背嚢に詰め込むと、猿轡と手足を拘束したヴィケットを担ぎ、俺たちは夜のブラックミルズに消えていった。
もちろん、普通の格好ではなくゴーストとしてだ。
「お、お、お前ら、死んだのではないのかっ! マリアンやアルガド様の屋敷に出たとは聞いていたが、なぜ私のもとにきておるのだっ! 衛兵! 曲者だ! 出会え!」
ヴィケットはアルガドから俺たちのゴーストが出ると聞き及んでいるらしく、アルガドのように見苦しく取り乱している様子は見せていないが、恐怖は感じているようだ。
衛兵隊を呼ぼうとしているが、残念なことに連れてきたカーラによってこの周囲の音は外に漏れないように魔法が発動されている。
「お金……。お金返して……。私のお金。お父さんの店も返して……返して……」
「ひぃいいいいいっ! あ、あれはムエルが勝手にやったことだ。私は関係ないぞっ! 誰か! 誰かおらんのか!」
父親から引き継いだ店をフラマー商会によって潰されたメリーがノリノリでヴィケットを脅かしている。
「お金……。私の大事なお金……。返して……お願い返して」
パリン、パリンと音をたててランプのガラスが砕け散っていく。メリーが俺の指弾を見て教えて欲しいといったため、急遽教えたのだが、飲み込みの早いメリーが筋力S+を生かして見えない指弾を放っている。
「ひぃいいいいいい! 金か! 金があれば許してくれるのか!! 待て待て、すぐに出す!! 少しだけ待ってくれ」
別に押し込み強盗にきたわけじゃないが、相手が勝手に勘違いしてくれたなら、闇市で稼いだ汚れた金を押収品として持ち帰り、ジェネシス辺りに預ければよいかと思った。
俺たちが懐に入れれば窃盗だが、王であるジェネシスの懐に入れば、国庫におさまるのと同等であると思える。
「お金……。返して。いっぱい、返して……。使い切れないほど、返して……」
あー、メリーさんや。本音が駄々洩れしてますが……。ちゃんと、しまっておこうな。
きっと目にお金のマークが出ていると思われるメリーの肩を軽く小突く。
すると、正気を取り戻したようであった。
「ま、待ってくれ! 今、金庫を開ける! 好きなだけ持っていけ、だから命だけは助けてくれ」
這いずりながら、部屋の奥に据え付けられた大きな金庫に到達したヴィケットが、カタカタと震える手でダイアルを合わせて、暗証番号を揃えると、取っ手を引いて金庫を開いていた。
「さぁ、好きなだけ持っていけ。全部、持っていってもいい。だから、私の命だけは助けてくれ」
「お金、いっぱい……。もらっていく……。だけど、お前は許さないっ!!! 命も置いていけ!!!」
憤怒の表情を張り付けたメリーが、ヴィケットの眼前に迫っていく。
メリーが怒ったことは滅多に見たことはないが、やましいことがある身からすれば、とても心臓に悪い顔付きをしているのだろうと思った。
「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!」
怒りのメリーに詰め寄られたヴィケットは大きな悲鳴を上げると、気を失ったようで金庫にもたれかかっていた身体が床にズリ落ちていった。
「いやあねぇ。そんなにビックリしないでもいいじゃない。ねぇ、グレイズさん」
「メリー、怒らせると怖い。ヴィケット見て学習した」
「カーラの言う通りだな。俺も学習した」
いつもの顔に戻っていたメリーだが、角度的に見ることができなったが、ヴィケットに迫った時の顔を想像すると、怒らせない方が無難だと思われる。
「もう、グレイズさんもカーラも私をなんだと思ってるのかしらねー。まぁ、いいわ。とりあえず、闇市のお金は証拠品として持ち帰ることにしましょうか」
気を失ったヴィケットをベッドの上に放り投げたメリーが、開かれた金庫の中身を物色し始めていた。
メリーが物色する金庫の中には、高額決裁用の大型金貨が多数しまい込まれており、その価値は数千万ウェル分あるように見える。
「それにしても、数千万ウェルはあるな……これで数日分の売り上げだろ……」
「私たちがムエルたちの闇市を潰したしね。供給を需要が上回っているから値段も高騰しているようね。だから、売り上げも伸びているようだし」
「けど、禁制品ダメ。人に害のあるもの多数」
「本来、闇市はレアドロップ品の個人オークションが主流だったんだけどね。そこに利益を得ようと犯罪組織が絡んで禁制品の売買も加わったようよ」
大陸各地に存在するダンジョン都市では、同じような理由で発生した闇市はいくらでもあるので、ブラックミルズだけの問題ではないのだが、かといって放置していい問題でもないのだ。
「商人としては関わったらいけないところだな」
「そうね。まっとうに商売して稼がないと……。末路は悲惨になるわね」
気絶したヴィケットにチラリと視線を送るが、この規模で闇市を開催していたとなれば、命を長らえる可能性は限りなくゼロに近くなるだろう。
利益に釣られ手を出す商人は後を絶たないが、ハイリスク、ハイリータンが望めるため行き詰った者には魅力的な商売に見えるらしい。
「闇市は人を狂わせるな……」
「グレイズさん、私が事業に失敗して闇市に手を出しそうになったら、引っ叩いてでも止めてね。商売のこととなると自分で自制できるか分からないから」
「ああ、俺がキチンと止めるさ。全力で止める」
「グレイズ、メリーとイチャイチャしている暇ない。アルマの言ってた裏帳簿見つけた」
カーラが金庫の中を漁っていたら、アルマの作成したアルガドの裏帳簿が出てきていた。
「ほんとに? 見せて」
メリーがカーラから書類を受け取ると、中身を確認していく。冒険者ギルドが王国に報告した正規の帳簿の写しは、すでにジェイミーによってギルド職員から入手済みであり、アルマが作ったとされる裏帳簿さえ入手できれば、アルガドへ誤魔化した資金が流入した証拠を固められるのだ。
「本物だと思うわ。アルマが残していたメモとも数字が一致するしね。これが本来の冒険者ギルドの売り上げだと思うわ。儲かっているわね、冒険者ギルド……。今度、グレイズさんがギルドマスターに就任するし、ギルドマスターのお給料をアップして……」
「おいおい。そういった意味で俺がギルドマスターに就任するわけじゃないぞ」
メリーが儲けの匂いを嗅ぎ取ったようで、俺のギルドマスター就任によって、何か事業展開を考えている気配を感じる。
「あら、ごめんなさい。かなり儲かっているみたいだからね。ブラックミルズの冒険者ギルドは、ほら前々から冒険者学校が欲しいってグレイズさん言っていたでしょ。それできないかなって思ってたところなの」
「冒険者学校か……。初心者の連中をある程度鍛えるにはそういったところも必要だがな……」
「まぁ、これは構想としておくわね。今はアルガドとヴィケットを弾劾するのが先決だものね」
「ああ、そっちを先に片付けよう」
「そろそろ、魔法切れる。撤退する時間」
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