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第46話 20連ガチャ再び、スキル成長 後編
しおりを挟む被ったやつの取得は終わったので、残りのスキルを確認する。
新規のスキルは10個だった。SR1個、R3個、Nが6個だ。
―――――――――――――――――――――
ランク:SR
スキル名:診察
種別:アクティブスキル
効果:対象者の状態を見て適切な判断を下せる。対象の怪我や状態異常判別可能。
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
SRスキルありがてぇ! これで、怪我の度合いとか、状態異常の状況が判別できる。
回復魔法やポーションもいろんな種類があるから、診察スキルで判別して適切な治療が行えるはず。
特に病気系は分からないからな。
取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:R
スキル名:直感Ⅰ
種別:パッシブスキル
効果:罠の発動、敵からの奇襲、致命的攻撃を回避する確率が上がる。
回避成功率:基礎成功率(LUK能力値依存)+成功率10%加算
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
直感スキル……。
初めて出た系統のスキルだな。危機回避系のスキルっぽいけど。
LUKのステータス値を伸ばすと、罠回避とか致命的攻撃を避けやすくなるって感じか。
何にせよ、危機回避系はあった方がいいだろうな。
取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:R
スキル名:不屈Ⅰ
種別:戦技スキル
効果:体力の残りが少ない時、物理防御力が2倍になる
発動条件:HP半分以下
効果時間:1000秒
クールタイム:300秒
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
防御系戦技か?
成長させるともっと強くなるんだろうけど、Rランクにしては微妙な効果な気がする。
ガチムチのタンク目指すならあってもいいかもしれないけど、今の俺には微妙ライン。
未取得だな。
光の玉に戻ると、ガチャの身体に吸い込まれて、SSR確定メーターが2つ増えた。
おっ! Rランクは2個扱い! 7まで増えた。
ランクが高いほど、未取得を選んだ時のメーターの数字が多くなる仕様っぽいぞ。
―――――――――――――――――――――
ランク:R
スキル名:居合Ⅰ
種別:戦技スキル
効果:抜刀の一撃にすべての力を乗せる。物理攻撃力アップ
必要装備:刀剣類
クールタイム:300秒
技威力:100(単体)
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
刀剣系の単体火力の上がる戦技か。あって損はなさそうだな。
チャンピオンソードみたいな大剣で、居合したらHPお化けのボスモンスターもやれそうな気がする。
でも、あれは持っていたら、いろいろと勘繰られる武器だからなー。
守護の小手が売れたら、なんか武器を探すか。
取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:格闘家Ⅰ
種別:ジョブ
効果:素手(STR能力依存)の攻撃によるダメージ2倍
ステータス補正量:STR+20 AGI+20 DEX+20 HP+70
デメリット効果:なし
装備制限:武器装備不可 重装鎧不可
魔法発動:不可
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
癖が強すぎる
素手に固定されて、重装装備が使えず、魔法まで使えなくなる。
ステータス向上率はいいんだけどなぁ。
今のジョブから変えるメリットは見いだせないかな。
未収得っと。これでやっと8か。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:エネルギ―ボルトⅠ
種別:攻撃魔法
効果:光属性魔法エネルギーボルトを発動できるようになる。必中の魔法
魔法威力:10(目標1体)
属性効果:弱点属性への魔法威力2倍
射程:50メートル
クールタイム:5秒
消費MP:3
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
威力は弱いけど、クールタイムが短いうえに射程の長い魔法か。
ファイアやアイスとかウィンドはわりと近い位置しか届かない魔法だし、遠くから攻撃できる手段が確保できるのはありがたい。
エネルギーボルトがあるってことは、射程の長いアロー系の属性魔法とかってあるんかな。
とりあえず取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:体力増加Ⅰ
種別:パッシブスキル
効果:HPが増える
ステータス補正量:HP+10
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
基本値に%で向上する『体力増強』とは違い、直接HPが上がるスキルか。
補正量は大したことないけど、命に直結するスキルだから取得するしかない。
きっと他のステータス値の増加シリーズもあるんだな。
取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:火属性魔法知識Ⅰ
種別:パッシブスキル
効果:火属性魔法の魔法威力+10
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
属性魔法が強化されるスキルっぽいな。
これも各属性でスキルがありそうな感じだな。
魔法の威力が上がるのは助かるから、取得っと。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:狩人Ⅰ
種別:ジョブ
効果:弓によるダメージ2倍
ステータス補正量:AGI+20 DEX+20 HP+30
デメリット効果:なし
装備制限:両手武器不可 重装鎧不可
魔法発動:可能
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
ジョブ……。サードジョブスキル来ないかなぁ……。
今のところ、戦士と魔術士を超えるメリットのあるジョブはこない。
未取得っと。これで9だ。
―――――――――――――――――――――
ランク:N
スキル名:罠解除Ⅰ
種別:パッシブスキル
効果:罠の解除の成功確率が上がる。
解除成功率:基礎成功率(DEX能力値依存)+成功率10%加算
取得しますか? Y/N
―――――――――――――――――――――――
罠解除きた! でもこれ、Nランクなんだ。
成功率はDEXのステータス値依存で、スキルが成功率を10%かさ増ししてくれる感じだな。
直感スキルと一緒にレベル上げたいスキル。
――――――――――――――――――――――――
ヴェルデ・アヴニール 人族 男性
HP144/144→168/168
MP54/54→59/59
STR:33→36 VIT:31→34 INT:14 AGI:8 DEX:18 LUK:13
ジョブ:『戦士Ⅱ』《1》 魔術士Ⅰ《2》
アクティブスキル:鑑定 解体 地図 ステータス隠蔽 『診察』
パッシブスキル:『魔力増強Ⅱ→Ⅲ』『体力増加Ⅰ』体力増強Ⅳ『生命力増強Ⅰ→Ⅱ』知力増強Ⅲ 器用さ増強Ⅱ 運増強Ⅰ『筋力増強Ⅰ→Ⅱ』剣技向上Ⅰ 空間収納Ⅰ セカンドジョブⅠ 言語翻訳Ⅰ『罠解除Ⅰ』『火属性魔法知識Ⅰ』
戦技スキル:ソードスラッシュⅠ 連撃Ⅰ 連続斬りⅠ 『キックⅠ→Ⅱ』『居合Ⅰ』
魔法:『ファイアⅢ→Ⅳ』『アイスⅡ→Ⅲ』『ヒーリングライトⅡ→Ⅲ』『ウインドⅡ→Ⅲ』 プロテクションシールドⅡ ストーンブラストⅠ『エネルギ―ボルトⅠ』
装備:鋼鉄の短剣《40+20》 シャーマンの杖《20》 守護の小手《15》 幻影の指輪《5》 偽りの仮面《5》
基本攻撃値:93→96 基本防御値:56→59(物理シールド200) 基本魔法力:14(攻撃魔法のみ+10)
SSR確定メーター:3→9/20 金色コイン残数:0
―――――――――――――――――――――――――
ガチムチヒーラータンクも憧れるけど、今のところは魔法剣士ってところかな。
ただ、AGIアップ系のスキルがこないので、もう少しステータス値が欲しいところ。
ガチャをいっぱい愛でれば、出てくれるだろうか。
「お、終わられましたでしょうか?」
スキルの排出を終えて、満足して眠ってしまったガチャを抱えていたアスターシアが声をかけてきた。
「あ、ああ。終わったよ。LV16になった際に得た新しい特性はどれがいいかな?」
周囲の様子を見まわし、人の気配がないのを確認してから、アスターシアに見えるように表示した。
「また、成長されてますね。えーっと、『診察』はきっといろんな人に好印象を持ってもらえるきっかけになるかと」
「じゃあ、それを新しく得た特性にしておくよ」
――――――――――――――――――――――――
ヴェルデ・アヴニール 人族 男性 LV16
特性:魔法使い 剣術使い 診察
戦技スキル:ソードスラッシュ 連撃 連続斬り キック 居合
魔法:ファイア アイス ヒーリングライト ウィンド プロテクションシールド ストーンブラスト エネルギ―ボルト
装備:鋼鉄の短剣 幻影の指輪 守護の小手
賞罰:なし
―――――――――――――――――――――――――
「ヴェルデ様なら、これくらい強くても不信感は持たれないかと思います」
「ありがとう。見てくれて助かる」
偽装を終えると、ウインドウを閉じる。
時間的に夜も更けているので、寝る時間が近付いていた。
「もう夜も遅いし、寝るとしよう。付き合わせてしまって悪かったな」
「いえ、おかげで少しゆっくりできました。明日も探索ですし、頑張りましょう!」
「ああ、そうだな。でも、明日の探索が成功すれば、1日くらいは休日にしようと思う。お金も貯まり始めたし買いそろえた方がいいものあるだろうしな」
「休日ですか……。そうですね。買い揃えたい物、けっこうあります」
「明後日は休日にするんで、明日の探索はしっかり稼ぐとしようか。おやすみ、アスターシア」
俺は寝袋を取り出すと、床に敷いて中に潜り込み、就寝することにした。
「おやすみなさいませ。ヴェルデ様」
アスターシアが明かりを消すと、部屋は暗闇に包まれた。
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