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炯+綾+愁弥×雅鷹《炯side》1

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高3の卒業式の日。
 
 
綾の親戚が経営している泊まれる洒落れた居酒屋【花菱はなびし】に久しぶりに4人で集まることにした。





PM6:00




「わー、やっぱりさすが駿河大典スルガタイテンプロデュースの居酒屋。久しぶりにきたけど本っ当にお洒落」



そう目を輝かせて隣の席で喜んでいるのは、俺の恋人の山田。



俺は誰がプロデュースしてようと山田さえいればいいと思っているから気にしないが、喜んでいる山田を見ると何だかこっちも嬉しい気持ちになる。

 
 
「そういえばさー、卒業式全然泣けなかったんだけど。なんでだろ?」

 
「だってお前ら3人大学も一緒だし悲しくねぇだろ。いいなー、俺なんてこれからは芝居に舞台に稽古に芸能人生活漬けだぜ…。綾ちゃんも大学生やりたかったにゃーん」


「うっわー。全っ然かわいくない黒髪赤メッシュの猫が目の前にいるんだけど」

 

俺と山田と愁弥は附属の大学へ進学。
綾は歌舞伎の仕事をメインに芸能活動をしていくことになっている。



綾とはあまり会えなくなるかもしれないが、他3人はいつでも大学内で会えるし、悲しむこともない。



「寂しいよ雅鷹くぅん」


「上目遣いうっざー。やめて変態がうつるー」



そんな冗談を交えながら、みんなで綾が勧める果実酒を堪能。







―2時間後―




「雅鷹ー!乳もませてー」


「ぎゃー!無理なんだけどっ」



酒も入って、だいぶ二人は出来上がっていた。



追う綾。
逃げる山田。
冷静な俺。




「あ、愁ちゃーん!助けてっ。もーアヤちゃんが変態なんだよー」



山田は綾から逃げ回り、トイレから戻ってきた愁弥に抱きついた。



愁弥は山田を抱きしめながら、呆れた顔で綾を見る。



「山田が嫌がってるだろう、綾」


「はーい、退散しまっす」



そう言われて綾は笑顔で俺の隣に座った。



「愁ちゃん、ありがと……んっ!」



山田が愁弥を見つめて礼を言おうとした瞬間、愁弥が山田の唇を奪った。



「待っ、―…愁ちゃ…んっ、は…」


「綾から守ってやった礼をしてもらうぞ山田?」


「はっはっはー。酒入ると愁弥が攻めっぽくなるって忘れてたな雅鷹」



そういえば、そうだった。



だいぶ前のことで忘れていたが、普段真面目で冷静な愁弥は酔うと別人になる。




「止めなくていいのか炯?」


「まぁ、愁弥なら大丈夫だろ」


「じゃあ、受けちゃん2人をもう少しデバガメしますかね」



いや、お前も愁弥がほかのやつとヤッていいのかよと一瞬思ったが…こいつもそういうやつだった。



愁弥は床に山田を押し倒し、キスをしながらシャツのボタンを外していく。



「んっ…愁、ん…ちゃ、―…はっ、ん」



両手を纏めて山田の頭の上で押さえつけ、唇を乳首へと移動させる。



そして固くなった乳頭を舌でゆっくりと舐め回したあと高速で弾く。



「あっ!アァッ!や、あっ!あっ、だ、めぇ!」


「おいおい炯…ありゃ止めないとやばいぜ?なんせ愁弥の攻め方は俺に似てて容赦ねぇからな」


「逆に見物だな。山田が俺以外にどう反応するのか」


「…クールなドSなんだねぇ、炯くん」

 

愁弥はキスをしたり、耳を舐めたり、首筋に吸い付いたあと乳首を攻めたりを繰り返している。



山田は愁弥にキスをされ舌を入れられると、それを受け入れてとろけたような顔をしていた。



「は…あっ、―…ん、愁ちゃ…」



俺はそれにイラつくどころか、冷静に二人を見続けた。




 
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