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第二章 北の大地 アルシラ
第四十七話 海原の姫君
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泥のように眠ったためか、私は日の出とともに目を覚ましました。
カーテンを開け、窓辺の椅子に腰かけると、家々の屋根や教会の尖塔に薄桃色の光が差すのを、夢見心地で眺めます。
(美しい街だわ)
タイル張りの屋根に朝日が照り映え、窓がきらきらと輝いています。
青空市の天幕が風にはためいていました。
* * *
朝食は、宿の食堂で、ホルガーさま、アサトさま、ヘレンさんと四人でいただきました。
アサトさまが仰っていた通り、この宿はとても素敵な内装をしています。
この食堂も、濃茶と深緑を基調とした落ち着いた空間でした。
一際目を引くのは、中央に据えられた大きなガラスのドームです。不思議なことに、その中にはサフラ湖と周囲一円の山の風景が見えるのでした。
「すごいわ……!」
思わず囁いたヘレンさんに、アサトさまが微笑みかけます。
「あれは遠視魔水晶と映写魔水晶を組み合わせています。もちろん魔力の補充か魔水晶の交換は必須ですが」
「詳しいのね」
きょとんとされるヘレンさんに、そっと耳打ちしました。
「ここの内装はアサトさまのご生家が手がけられているんです」
ヘレンさんの瞳が、ぱっと輝きました。
「そうなの!?」
「いえ、私個人は何も。この宿の内装もほとんど父のアイデアなので」
「謙遜するなよアサト。この水晶はお前のアイデアだと聞いてるぞ」
ホルガーさまの言葉に、ヘレンさんは苦笑しました。
「もう、アサト、謙遜も過ぎれば嫌味よ。もっと堂々としなくちゃ」
アサトさまは誤魔化すように笑われると、「さぁ、そろそろ料理をいただきましょう」とスプーンを取られました。
机の上には、湯気の立ったスープに、薄くて円いパン、赤かぶのディップ、ニシンの酢漬け、ミートボールのベリーソースがけ、キノコのキッシュがずらりと並んでいます。
「朝から豪勢ですね」
昨晩はミルク粥だけいただいて、そのまま眠ってしまったので、この充実のメニューはとてもありがたいものでした。
ホルガーさまも、
「幸先の良い一日の始まりですね」
と微笑まれます。
「しっかり食べましょう」
「はい」
私は早く傷を治すため、ホルガーさまは会議でバテないために、きちんと栄養は摂らないといけません。
さっそく温かいスープを口に運びました。
さっぱりとしたお肉と瓜のスープが、体にじわりと染み渡ります。
すっかり胃が小さくなっているヘレンさんも、「これならいくらでも食べられそう」と微笑まれていました。
ホルガーさまは今日も、あの日と同じ軍の正装です。
そのお優しい雰囲気とは裏腹に、きりっと引き締まった目元とすらりと伸びた背筋が凛々しく、私の目を惹きつけます。
ぽーっとしながら、パンを口に運んでいると、ホルガーさまとぱちりと目が会いました。
「どうされました?」
「い、いえ……」
悪いことをしていたわけではありませんが、見惚れていたなんて言えるはずもありません。
「どうしましょう」と口ごもっていると、助け船を出してくださったのはアサトさまでした。
「大将、そろそろ時間じゃないですか?」
「ん? あぁ、そうだな」
ホルガーさまは柱時計を一瞥されると立ち上がられました。
「それでは殿下、また会議後に」
「は、はい! 会議頑張ってください」
急いで私も立ち上がると、ホルガーさまは頬を緩めて一礼されたあと、颯爽と退出されました。
たくましい背中を見送っていると、ヘレンさんがため息をつかれます。
「あんなにわかりやすいのに、どうしてこうなっちゃうかなぁ」
「私、分かりやすかったですか……?」
「いや、ルコットだけじゃなくて……」
ヘレンさんはアサトさまの肩をぽんっと叩くと「ご苦労お察しするわ」と呟かれました。
アサトさまは「まったくです」と苦笑されるばかりでした。
* * *
「ねぇルコット、シュトラといえば洗練されたデザインと流行の街よ? 何故よりにもよって畑が見たいなんて言うの?」
朝食後、私はすぐ宿の方に一番近い農耕地の場所を伺いました。
幸い郊外はどこも畑ばかりだそうなので、午前中に帰って来ることができそうです。
私はアサトさんに馬車の用意をお願いしました。
「アルシラの南部は国内一農業が盛んだと伺ったので、一度訪ねてみたかったんです」
ヘレンさんは釈然としない表情をされていましたが、「まぁ、何か理由があるんでしょ」と躊躇なく馬車に乗り込まれました。
街を出てしばらくすると、すぐ辺りに平原が広がり始めました。
黄金色の波が揺れるさまを、窓から見つめます。
「あれは麦ですか? でも、それにしては背が低すぎるような……」
隣のヘレンさんに問いかけると、「あぁ、あれね」と外へ目を向けられました。
「あれは花麦よ。この辺りの主食なんだけど」
「花麦? 初めて聞きました」
「食べ方は大体小麦やライ麦と同じよ。今朝のパンも材料はあれ」
「そうだったんですか」
確かにいつもと少し風味が違う気はしましたが、全く違和感はありませんでした。
「小麦とどう違うのですか?」
「私は専門家じゃないから詳しくはないけど、別名『白美麦』って呼ばれてるわね。食べると肌が白くなめらかになるからって」
「それは、特に女性に嬉しい食べ物ですね」
「そうよ。花麦のおかげでアルシラは美人が多いって有名なんだから」
「もしそれを、もっと広めることができたら……」
私が考え込んでいると、ふいにヘレンさんが真剣な眼差しで「ルコット」と呼ばれました。
ふっと意識が浮上し、「はい」とヘレンさんの視線を捉えます。
その目はいつになく、強く静かなものでした。
「あなたはあの、ルコット姫なのよね?」
「あの」という表現が気になりましたが、恐らく婚礼の件が誇張され広まっているのでしょう。
私は頷きました。
「それなら、もう一度聞いていい? あなたは何のためにこんな所までやって来たの? 一体今、何を調べようとしているの?」
私は一瞬躊躇いました。
お姉さまのご命令は、きっと軽々しく吹聴していいものではありません。
しかし――ヘレンさんに嘘をつくという選択肢は私に残されていませんでした。
それだけは、どうしてもできませんでした。
「……私は、ここに綺麗なもの、美しいもの、珍しいものを、探しに来たんです」
アルシラへ来たのは、ベータさまとブランドンさまにお会いするため。
しかし、今の私の目的は、この国を守ることに他なりません。
「私の姉、スノウさまは、この国を変えようと、あらゆる手を尽くされています」
奪い続けることで永らえてきたこの国を、与えることのできる国に。
恐怖の軍事大国から、不条理のない国へ。
「私はそのために、この国を旅しているのですわ」
ヘレンさんはショックを受けられたように、しばらく下を向かれていました。
「……そう、だったのね」
そのまま、何かをじっと考え込まれているようでした。
「あなた、自分が世間で何と呼ばれているか知ってる?」
突然、そう尋ねられ、私は答えに詰まりました。
何でしょう? 「子熊」や「鞠」でしょうか。
いずれにせよ少し切ない気持ちになるので、口には出さずにおきました。
私の沈黙を「知らない」と解釈されたのか、ヘレンさんはにっこりと笑って言葉を続けてくださいました。
「『海原の姫君』よ」
「うなばら?」
あまりに予想外の答えに、私はぽかんと口を開けました。
「そう。海原のように広く、何事にも動じない心を持った、母なる海のような姫君」
言葉を発せない私に、ヘレンさんは微笑みます。
「初めてあなたに会ったときは、正直わからなかった。名前を聞いたときも、同姓同名の別人だろうって。でも――」
ヘレンさんの灰色の瞳が眩しげに細められ、私は息を呑みました。
「あなたを知れば知るほど、私は最初の自分を恥じたわ。あなたみたいな人は、他にいない。いるはずがない。あなたはその二つ名に相応しい方よ」
そんなたいそうな二つ名は、私には過ぎたもの。
相応しくない。恥ずかしい。
そんなふうに思っていた私の心は、ヘレンさんのお言葉に揺れました。
「ねぇルコット、あなたは、末席の姫君なんかじゃないわ」
真摯な、澄んだ灰色の瞳に吸い込まれそうになります。
――末席の姫君なんかじゃない。
その言葉は、私の頭を衝撃で打ちました。
(私は、無力な末の姫ではないの……?)
奴に立たない、何の取り柄もない末姫。
姉君から仰せつかった大役を、何とか成し遂げたいと願い、もがいている無力な娘。
私という存在は、それ以上でも以下でもありません。そのはずでした。
(ヘレンさんは、私を買いかぶられているんだわ……)
そのとき、ガタンと馬車が止まりました。
アサトさまの「着きましたよー!」という声が辺りに響きました。
カーテンを開け、窓辺の椅子に腰かけると、家々の屋根や教会の尖塔に薄桃色の光が差すのを、夢見心地で眺めます。
(美しい街だわ)
タイル張りの屋根に朝日が照り映え、窓がきらきらと輝いています。
青空市の天幕が風にはためいていました。
* * *
朝食は、宿の食堂で、ホルガーさま、アサトさま、ヘレンさんと四人でいただきました。
アサトさまが仰っていた通り、この宿はとても素敵な内装をしています。
この食堂も、濃茶と深緑を基調とした落ち着いた空間でした。
一際目を引くのは、中央に据えられた大きなガラスのドームです。不思議なことに、その中にはサフラ湖と周囲一円の山の風景が見えるのでした。
「すごいわ……!」
思わず囁いたヘレンさんに、アサトさまが微笑みかけます。
「あれは遠視魔水晶と映写魔水晶を組み合わせています。もちろん魔力の補充か魔水晶の交換は必須ですが」
「詳しいのね」
きょとんとされるヘレンさんに、そっと耳打ちしました。
「ここの内装はアサトさまのご生家が手がけられているんです」
ヘレンさんの瞳が、ぱっと輝きました。
「そうなの!?」
「いえ、私個人は何も。この宿の内装もほとんど父のアイデアなので」
「謙遜するなよアサト。この水晶はお前のアイデアだと聞いてるぞ」
ホルガーさまの言葉に、ヘレンさんは苦笑しました。
「もう、アサト、謙遜も過ぎれば嫌味よ。もっと堂々としなくちゃ」
アサトさまは誤魔化すように笑われると、「さぁ、そろそろ料理をいただきましょう」とスプーンを取られました。
机の上には、湯気の立ったスープに、薄くて円いパン、赤かぶのディップ、ニシンの酢漬け、ミートボールのベリーソースがけ、キノコのキッシュがずらりと並んでいます。
「朝から豪勢ですね」
昨晩はミルク粥だけいただいて、そのまま眠ってしまったので、この充実のメニューはとてもありがたいものでした。
ホルガーさまも、
「幸先の良い一日の始まりですね」
と微笑まれます。
「しっかり食べましょう」
「はい」
私は早く傷を治すため、ホルガーさまは会議でバテないために、きちんと栄養は摂らないといけません。
さっそく温かいスープを口に運びました。
さっぱりとしたお肉と瓜のスープが、体にじわりと染み渡ります。
すっかり胃が小さくなっているヘレンさんも、「これならいくらでも食べられそう」と微笑まれていました。
ホルガーさまは今日も、あの日と同じ軍の正装です。
そのお優しい雰囲気とは裏腹に、きりっと引き締まった目元とすらりと伸びた背筋が凛々しく、私の目を惹きつけます。
ぽーっとしながら、パンを口に運んでいると、ホルガーさまとぱちりと目が会いました。
「どうされました?」
「い、いえ……」
悪いことをしていたわけではありませんが、見惚れていたなんて言えるはずもありません。
「どうしましょう」と口ごもっていると、助け船を出してくださったのはアサトさまでした。
「大将、そろそろ時間じゃないですか?」
「ん? あぁ、そうだな」
ホルガーさまは柱時計を一瞥されると立ち上がられました。
「それでは殿下、また会議後に」
「は、はい! 会議頑張ってください」
急いで私も立ち上がると、ホルガーさまは頬を緩めて一礼されたあと、颯爽と退出されました。
たくましい背中を見送っていると、ヘレンさんがため息をつかれます。
「あんなにわかりやすいのに、どうしてこうなっちゃうかなぁ」
「私、分かりやすかったですか……?」
「いや、ルコットだけじゃなくて……」
ヘレンさんはアサトさまの肩をぽんっと叩くと「ご苦労お察しするわ」と呟かれました。
アサトさまは「まったくです」と苦笑されるばかりでした。
* * *
「ねぇルコット、シュトラといえば洗練されたデザインと流行の街よ? 何故よりにもよって畑が見たいなんて言うの?」
朝食後、私はすぐ宿の方に一番近い農耕地の場所を伺いました。
幸い郊外はどこも畑ばかりだそうなので、午前中に帰って来ることができそうです。
私はアサトさんに馬車の用意をお願いしました。
「アルシラの南部は国内一農業が盛んだと伺ったので、一度訪ねてみたかったんです」
ヘレンさんは釈然としない表情をされていましたが、「まぁ、何か理由があるんでしょ」と躊躇なく馬車に乗り込まれました。
街を出てしばらくすると、すぐ辺りに平原が広がり始めました。
黄金色の波が揺れるさまを、窓から見つめます。
「あれは麦ですか? でも、それにしては背が低すぎるような……」
隣のヘレンさんに問いかけると、「あぁ、あれね」と外へ目を向けられました。
「あれは花麦よ。この辺りの主食なんだけど」
「花麦? 初めて聞きました」
「食べ方は大体小麦やライ麦と同じよ。今朝のパンも材料はあれ」
「そうだったんですか」
確かにいつもと少し風味が違う気はしましたが、全く違和感はありませんでした。
「小麦とどう違うのですか?」
「私は専門家じゃないから詳しくはないけど、別名『白美麦』って呼ばれてるわね。食べると肌が白くなめらかになるからって」
「それは、特に女性に嬉しい食べ物ですね」
「そうよ。花麦のおかげでアルシラは美人が多いって有名なんだから」
「もしそれを、もっと広めることができたら……」
私が考え込んでいると、ふいにヘレンさんが真剣な眼差しで「ルコット」と呼ばれました。
ふっと意識が浮上し、「はい」とヘレンさんの視線を捉えます。
その目はいつになく、強く静かなものでした。
「あなたはあの、ルコット姫なのよね?」
「あの」という表現が気になりましたが、恐らく婚礼の件が誇張され広まっているのでしょう。
私は頷きました。
「それなら、もう一度聞いていい? あなたは何のためにこんな所までやって来たの? 一体今、何を調べようとしているの?」
私は一瞬躊躇いました。
お姉さまのご命令は、きっと軽々しく吹聴していいものではありません。
しかし――ヘレンさんに嘘をつくという選択肢は私に残されていませんでした。
それだけは、どうしてもできませんでした。
「……私は、ここに綺麗なもの、美しいもの、珍しいものを、探しに来たんです」
アルシラへ来たのは、ベータさまとブランドンさまにお会いするため。
しかし、今の私の目的は、この国を守ることに他なりません。
「私の姉、スノウさまは、この国を変えようと、あらゆる手を尽くされています」
奪い続けることで永らえてきたこの国を、与えることのできる国に。
恐怖の軍事大国から、不条理のない国へ。
「私はそのために、この国を旅しているのですわ」
ヘレンさんはショックを受けられたように、しばらく下を向かれていました。
「……そう、だったのね」
そのまま、何かをじっと考え込まれているようでした。
「あなた、自分が世間で何と呼ばれているか知ってる?」
突然、そう尋ねられ、私は答えに詰まりました。
何でしょう? 「子熊」や「鞠」でしょうか。
いずれにせよ少し切ない気持ちになるので、口には出さずにおきました。
私の沈黙を「知らない」と解釈されたのか、ヘレンさんはにっこりと笑って言葉を続けてくださいました。
「『海原の姫君』よ」
「うなばら?」
あまりに予想外の答えに、私はぽかんと口を開けました。
「そう。海原のように広く、何事にも動じない心を持った、母なる海のような姫君」
言葉を発せない私に、ヘレンさんは微笑みます。
「初めてあなたに会ったときは、正直わからなかった。名前を聞いたときも、同姓同名の別人だろうって。でも――」
ヘレンさんの灰色の瞳が眩しげに細められ、私は息を呑みました。
「あなたを知れば知るほど、私は最初の自分を恥じたわ。あなたみたいな人は、他にいない。いるはずがない。あなたはその二つ名に相応しい方よ」
そんなたいそうな二つ名は、私には過ぎたもの。
相応しくない。恥ずかしい。
そんなふうに思っていた私の心は、ヘレンさんのお言葉に揺れました。
「ねぇルコット、あなたは、末席の姫君なんかじゃないわ」
真摯な、澄んだ灰色の瞳に吸い込まれそうになります。
――末席の姫君なんかじゃない。
その言葉は、私の頭を衝撃で打ちました。
(私は、無力な末の姫ではないの……?)
奴に立たない、何の取り柄もない末姫。
姉君から仰せつかった大役を、何とか成し遂げたいと願い、もがいている無力な娘。
私という存在は、それ以上でも以下でもありません。そのはずでした。
(ヘレンさんは、私を買いかぶられているんだわ……)
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