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がっこうにいこう!
133話「朝チュン」
「ア、アリス・・・・・・お、起きて。」
フラムに身体を揺すられ、段々と頭が覚醒してきた。
窓の方へ目をやると、早朝の優しい光が差し込み、小鳥がさえずっている。
「ん・・・・・・・・・・・・お早う、フラム。」
どうやらいつの間にか寝入っていたらしい。
気を失っていた、のほうが正しいのかもしれないが・・・・・・。
身体を起こして部屋を見回してみると、マルジーヌの姿は無い。
「あれ・・・・・・マルジーヌさんは?」
「ぉ、お仕事があるって・・・・・・そ、それで、暫くしたら、アリスを起こしてって・・・・・・。」
「あぁ・・・・・・そっか。ありがとう、起こしてくれて。」
朝に馬車が迎えに来ると言っていたし、その手配やらで忙しいのだろう。
そういえばもう年明けか。
時計が無いので気にも留めていなかったな・・・・・・昨晩はあんな事になってたし。
まぁ、元の世界に居た時もお年玉が貰えなくなってからはそこまで気にしていなかったんだが。
「新年おめでとう。今年も宜しくね、フラム。」
「ぅ、うん・・・・・・ア、アリスも・・・・・・よろしく、ね。」
改めてフラムの顔を見ると、昨晩の記憶が蘇り、慌てて目を逸らした。
自分でも分かるほど顔が熱くなっている。
「ど、どうしたの・・・・・・?」
「き、昨日はごめん・・・・・・。その、変な事言って・・・・・・ご、ごめんなさい!」
フラムの方へ向かって頭を下げると、優しく撫でられる。
「か、顔を上げて・・・・・・アリス。」
フラムの言葉に従い、顔を上げると彼女と目が合う。
「あ、あの・・・・・・ね、わ、私は・・・・・・い、いつだってアリスと・・・・・・し、したいよ?」
ゆっくりとフラムの顔が近づき、ほんの一瞬だけ唇で触れ合う。
「で、でも・・・・・・ほ、他の人が・・・・・・い、居たら、恥ずかしい・・・・・・かも。」
「そ、そうかも・・・・・・あはは・・・・・・。」
気恥ずかしさからお互いに顔を背け、沈黙が訪れる。
しかし、それに耐えられなかった俺は、すぐさま口を開いた。
「ちょ、ちょっとトイレに行って来るね。」
ベッドから降り、小走りに部屋のトイレに駆け込む。
鍵を閉めると、バクバクと暴れる心臓を抑えるように胸に手を当て、息を吐いた。
そして、ジクジクと疼くソコにもう片方の手で触れると、ツーッと糸が掛かる。
『マジ・・・・・・? キスだけでこんなんなるのかよ・・・・・・。』
今まではなかった事だ。
やはりと言うか当然と言うか、昨晩のアレが原因だろう。
薬の効果は切れているようだが、身体の方にはしっかりと覚え込まされたようである。
手に付いた汚れを魔法で綺麗に落とし、大きく溜め息を吐いた。
*****
「だ・・・・・・大丈夫、アリス?」
トイレの扉を開けると、心配そうな顔をしたフラムが立っていた。
思わず目を逸らしそうになるが、グッと堪える。
「えっと・・・・・・ちょっと中で寝ちゃったみたいで・・・・・・ご、ごめんね、心配かけて、あはは・・・・・・。」
嘘だ。
我慢できずに結局中でシてしまったのである。
一時間も籠もっては無いだろうが、フラムが心配するくらいの時間は経ってしまっていたらしい。
「ほ、本当に・・・・・・?」
「大丈夫だよ。体調が悪いとかじゃなくて、うっかり寝落ちしちゃっただけだからさ。」
それだけ言って、これ以上突っ込まれないようにと、すぐさま話題を変える。
「そ、それよりそろそろ着替えようか。フラムの服は部屋だよね? すぐに着替えちゃうから、それから一緒に行こう?」
「ぅ、うん・・・・・・。」
昨晩のアレな原因となった寝間着を脱いでベッドに放り投げ、綺麗に畳まれていた自分の服にサッと袖を通す。
やっぱ自分で着替えた方が落ち着くな。
「よし、準備完了っと。それじゃあフラムの部屋に行こうか。」
フラムを伴って自分の部屋を出ると、ちょうど階段を上がって来たマルジーヌと顔を合わせる。
「お早う御座います、アリューシャ様。どうかなされましたか?」
「いえ、フラムの着替えをと思いまして。」
「そうで御座いましたか。アリューシャ様には御手間になってしまい申し訳ないのですが、これからドレスの方にお召し変えをさせて頂きたく・・・・・・。」
そういえば、ここでドレスに着替えてから会場に行くんだったか。
「あぁ、もうそんな時間でしたか。じゃあ、フラムを送ってからお願いします。」
「ぅ、ううん・・・・・・と、隣だから、大丈夫だよ。」
「そっか・・・・・・なら早く着替えて、また後で合おうね。」
「ぅ・・・・・・うん!」
フラムが自室に戻るのを見送ってから、マルジーヌと共に部屋へ戻る。
部屋の隅に置いてある荷物の中に紛れている土の箱を取り出し、ベッドの上にその中身を広げた。
何時ぞやの迷宮で手に入れた、ミスリル糸で編まれたドレス一式である。
「あ、あの・・・・・・アリューシャ様・・・・・・こ、こちらのお召し物は・・・・・・?」
「私のドレスですけど・・・・・・何か不味いでしょうか?」
「い、いえ! そのような事は御座いません! 初めてこのようなお召し物をお目にかからせて頂きましたので、驚いてしまって・・・・・・。」
「えっと・・・・・・ドレスの流行り廃りについては不勉強なので、何か問題あれば教えて欲しいのですが・・・・・・。」
このドレスを手に入れた迷宮自体、いつ作られたか定かでないのだ。
数百年前のデザインのドレスという事だってありえる。
「私の知る限り、こちらのお召し物で恥を掻く様な場所は存じ上げません。」
「そ、そうですか・・・・・・それなら良かったです。」
「では、お召し変えの方をお手伝いさせて頂きます。」
「はい、お願いしますね。」
先程着替えたばかりの服に手を掛ける。
「アリューシャ様、”お手伝いさせて頂きます”。」
「ぅ・・・・・・わ、分かりましたよ、もう。」
しれっと脱いでしまおうと思ったが、見透かされてしまったようだ。
いくら侍女の仕事とはいえ、脱ぐくらいは自分でさせて欲しいものである。
*****
数十分後、ドレスに着替えた全員が宿のロビーへ集まった。
こうしてみると中々壮観である。
「やはり慣れぬな、ドレスというものは。」
「そうね・・・・・・自分じゃないみたいだわ。」
「おなかのとこキツイにゃー。」
「ボクのも・・・・・・。」
「・・・・・・うごきづらい。」
「だ、大丈夫・・・・・・?」
大体みんな不満たらたらである。
まぁ、かくいう俺もその一人だが。
コルセットってキツイ・・・・・・。
「それでは皆様、外の方へ。」
流石に外は寒いので、学院指定の白い外套を羽織ってからマルジーヌに続いて宿の外へ出る。
外には既に馬車が複数台待機しており、俺達は三台に別れて乗る事に。
俺の所はフラムとサーニャを含めて三人、他はフィーとリーフ、ニーナとヒノカの組み合わせである。
貴族が使うものだけあって、外装も内装も美しく装飾されており、座席もフカフカで座り心地抜群。
ベンツかレクサスか、と言ったところか。乗った事ないけど。
そして、馬車に揺られること数十分。
俺達を乗せた馬車は、街中にある他とは一線を画す程大きな屋敷の前へと辿り着いた。
フラムに身体を揺すられ、段々と頭が覚醒してきた。
窓の方へ目をやると、早朝の優しい光が差し込み、小鳥がさえずっている。
「ん・・・・・・・・・・・・お早う、フラム。」
どうやらいつの間にか寝入っていたらしい。
気を失っていた、のほうが正しいのかもしれないが・・・・・・。
身体を起こして部屋を見回してみると、マルジーヌの姿は無い。
「あれ・・・・・・マルジーヌさんは?」
「ぉ、お仕事があるって・・・・・・そ、それで、暫くしたら、アリスを起こしてって・・・・・・。」
「あぁ・・・・・・そっか。ありがとう、起こしてくれて。」
朝に馬車が迎えに来ると言っていたし、その手配やらで忙しいのだろう。
そういえばもう年明けか。
時計が無いので気にも留めていなかったな・・・・・・昨晩はあんな事になってたし。
まぁ、元の世界に居た時もお年玉が貰えなくなってからはそこまで気にしていなかったんだが。
「新年おめでとう。今年も宜しくね、フラム。」
「ぅ、うん・・・・・・ア、アリスも・・・・・・よろしく、ね。」
改めてフラムの顔を見ると、昨晩の記憶が蘇り、慌てて目を逸らした。
自分でも分かるほど顔が熱くなっている。
「ど、どうしたの・・・・・・?」
「き、昨日はごめん・・・・・・。その、変な事言って・・・・・・ご、ごめんなさい!」
フラムの方へ向かって頭を下げると、優しく撫でられる。
「か、顔を上げて・・・・・・アリス。」
フラムの言葉に従い、顔を上げると彼女と目が合う。
「あ、あの・・・・・・ね、わ、私は・・・・・・い、いつだってアリスと・・・・・・し、したいよ?」
ゆっくりとフラムの顔が近づき、ほんの一瞬だけ唇で触れ合う。
「で、でも・・・・・・ほ、他の人が・・・・・・い、居たら、恥ずかしい・・・・・・かも。」
「そ、そうかも・・・・・・あはは・・・・・・。」
気恥ずかしさからお互いに顔を背け、沈黙が訪れる。
しかし、それに耐えられなかった俺は、すぐさま口を開いた。
「ちょ、ちょっとトイレに行って来るね。」
ベッドから降り、小走りに部屋のトイレに駆け込む。
鍵を閉めると、バクバクと暴れる心臓を抑えるように胸に手を当て、息を吐いた。
そして、ジクジクと疼くソコにもう片方の手で触れると、ツーッと糸が掛かる。
『マジ・・・・・・? キスだけでこんなんなるのかよ・・・・・・。』
今まではなかった事だ。
やはりと言うか当然と言うか、昨晩のアレが原因だろう。
薬の効果は切れているようだが、身体の方にはしっかりと覚え込まされたようである。
手に付いた汚れを魔法で綺麗に落とし、大きく溜め息を吐いた。
*****
「だ・・・・・・大丈夫、アリス?」
トイレの扉を開けると、心配そうな顔をしたフラムが立っていた。
思わず目を逸らしそうになるが、グッと堪える。
「えっと・・・・・・ちょっと中で寝ちゃったみたいで・・・・・・ご、ごめんね、心配かけて、あはは・・・・・・。」
嘘だ。
我慢できずに結局中でシてしまったのである。
一時間も籠もっては無いだろうが、フラムが心配するくらいの時間は経ってしまっていたらしい。
「ほ、本当に・・・・・・?」
「大丈夫だよ。体調が悪いとかじゃなくて、うっかり寝落ちしちゃっただけだからさ。」
それだけ言って、これ以上突っ込まれないようにと、すぐさま話題を変える。
「そ、それよりそろそろ着替えようか。フラムの服は部屋だよね? すぐに着替えちゃうから、それから一緒に行こう?」
「ぅ、うん・・・・・・。」
昨晩のアレな原因となった寝間着を脱いでベッドに放り投げ、綺麗に畳まれていた自分の服にサッと袖を通す。
やっぱ自分で着替えた方が落ち着くな。
「よし、準備完了っと。それじゃあフラムの部屋に行こうか。」
フラムを伴って自分の部屋を出ると、ちょうど階段を上がって来たマルジーヌと顔を合わせる。
「お早う御座います、アリューシャ様。どうかなされましたか?」
「いえ、フラムの着替えをと思いまして。」
「そうで御座いましたか。アリューシャ様には御手間になってしまい申し訳ないのですが、これからドレスの方にお召し変えをさせて頂きたく・・・・・・。」
そういえば、ここでドレスに着替えてから会場に行くんだったか。
「あぁ、もうそんな時間でしたか。じゃあ、フラムを送ってからお願いします。」
「ぅ、ううん・・・・・・と、隣だから、大丈夫だよ。」
「そっか・・・・・・なら早く着替えて、また後で合おうね。」
「ぅ・・・・・・うん!」
フラムが自室に戻るのを見送ってから、マルジーヌと共に部屋へ戻る。
部屋の隅に置いてある荷物の中に紛れている土の箱を取り出し、ベッドの上にその中身を広げた。
何時ぞやの迷宮で手に入れた、ミスリル糸で編まれたドレス一式である。
「あ、あの・・・・・・アリューシャ様・・・・・・こ、こちらのお召し物は・・・・・・?」
「私のドレスですけど・・・・・・何か不味いでしょうか?」
「い、いえ! そのような事は御座いません! 初めてこのようなお召し物をお目にかからせて頂きましたので、驚いてしまって・・・・・・。」
「えっと・・・・・・ドレスの流行り廃りについては不勉強なので、何か問題あれば教えて欲しいのですが・・・・・・。」
このドレスを手に入れた迷宮自体、いつ作られたか定かでないのだ。
数百年前のデザインのドレスという事だってありえる。
「私の知る限り、こちらのお召し物で恥を掻く様な場所は存じ上げません。」
「そ、そうですか・・・・・・それなら良かったです。」
「では、お召し変えの方をお手伝いさせて頂きます。」
「はい、お願いしますね。」
先程着替えたばかりの服に手を掛ける。
「アリューシャ様、”お手伝いさせて頂きます”。」
「ぅ・・・・・・わ、分かりましたよ、もう。」
しれっと脱いでしまおうと思ったが、見透かされてしまったようだ。
いくら侍女の仕事とはいえ、脱ぐくらいは自分でさせて欲しいものである。
*****
数十分後、ドレスに着替えた全員が宿のロビーへ集まった。
こうしてみると中々壮観である。
「やはり慣れぬな、ドレスというものは。」
「そうね・・・・・・自分じゃないみたいだわ。」
「おなかのとこキツイにゃー。」
「ボクのも・・・・・・。」
「・・・・・・うごきづらい。」
「だ、大丈夫・・・・・・?」
大体みんな不満たらたらである。
まぁ、かくいう俺もその一人だが。
コルセットってキツイ・・・・・・。
「それでは皆様、外の方へ。」
流石に外は寒いので、学院指定の白い外套を羽織ってからマルジーヌに続いて宿の外へ出る。
外には既に馬車が複数台待機しており、俺達は三台に別れて乗る事に。
俺の所はフラムとサーニャを含めて三人、他はフィーとリーフ、ニーナとヒノカの組み合わせである。
貴族が使うものだけあって、外装も内装も美しく装飾されており、座席もフカフカで座り心地抜群。
ベンツかレクサスか、と言ったところか。乗った事ないけど。
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