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第一部 一章
王太子殿下と逃げたい俺 2
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その後、アルトは王宮前で出迎えてくれた男に見送られながら公爵邸の帰路に着いていた。
馬車の中で考えるのはエルのことに始まり、この国がどういったものなのか、『アルト・ムーンバレイ』とは何者なのか、ということ。
特にアルトが『アルト』であった時のことを知りたかった。
(こういうのってどうすりゃいいんだ。死んでるならまだしも)
仮にもう亡い者であれば、その人の功績を讃える何かが邸にあるはずだ。
しかし現実で『アルト』はこうして生きており、しっかりと時を刻んでいる。
「アルバートに聞くわけにもいかないしなぁ……」
ぽそりと放った言葉は思ったよりも馬車内で反響し、アルトは一瞬口を噤む。
(でも図書館にさえ行たら、国や王宮に関しての本は沢山ある。……出歩ければ、だけど)
公爵としての仕事がどれほどあるのか分からないが、アルトとて元の場所ではブラック企業勤めだった。
徹夜する事は慣れているし、少し食べなかったとて問題はない。
しかし、アルバートが諸々を許さない可能性は十分過ぎるほどあった。
一日未満の印象だけだが、アルバートは根っからの世話焼き気質で、アルトを可愛がっているように思う。
あの分では昔からムーンバレイ邸に仕え、アルトの小さな頃まで知っている事だろう。
「まずはアルバートの説得から、か……。そもそも図書館とか、そういうのが近くにあればいいけど」
見るからに堅物そうな顔立ちの初老の男を、言葉で負かせるには中々骨が折れそうだった。
しかしこちらから動かなければ何も始まらず、何も知らないまままたエルと会う事になる。
あの美しい顔をした王太子から逃げる、それがアルトの最終目標なのだから。
◆◆◆
淡いランプの光に照らされながら、アルトは懸命に手元のペンを走らせる。
執務室である窓の外はとっぷりと日が暮れ、深い宵闇が辺りを支配していた。
「失礼致します、旦那様。お夕食が出来ましたが……本日もこちらで召し上がるのですか?」
部屋の主の邪魔をしないよう、そっと入ってきた執事の言葉を右から左に受け流す。
じっとりとした視線が全身に突き刺さるが、今となっては慣れたものだ。
「王宮から戻ってから、些か根を詰め過ぎではないですか」
暗に『今日は早く寝ろ』と言っているアルバートに、そこでようやくアルトは顔を上げた。
「大丈夫だ。それよりもすぐに食べたいから、いつも通り準備が出来たら呼んでくれ」
「はぁ……大旦那様が生きておられたら卒倒されますぞ」
私とて倒れそうですが、と小さく溜め息を吐くとアルバートはまた音を立てずに執務室を出ていく。
「よし……もう少しで終わる」
アルトはペンを置いて一度伸びをすると、机に山積された紙の束を見つめた。
それはこの国──リネスト国についての記述だった。
王宮から戻ったあの日、アルバートに無理を言ってこの国の蔵書を手当り次第集めてもらった。
自ら図書館へ行く手を考えていたが、いち公爵が政務を放ってあまり頻繁に出歩いては、それこそ怪しまれる事も有り得たためだ。
『本当に貴方様の無茶振りには困ったものです』
『いつになったら爺めを安心させてくださるのですか』
口ではネチネチと小言を言っていても、アルバートは主人に忠実な男だった。
ムーンバレイ邸に元々ある蔵書に加え、国立図書館にも脚を運び、アルトの望むものを取り揃えてくれたのだ。
老体に無茶をさせてしまった自覚はあるが、こちらが一度言った事は何がなんでもやり遂げる──そういう男だと知ってからは、これで最初で最後にしようと心に決めた。
(それにしても、『アルト』はどれだけ無茶振りをしたんだろう)
アルバートの口振りから、一度や二度という生易しいものではないことは明白だ。
諸々の調べ物が終わったら、強制的に休みを取らせなければいけない。
「倒れられたら元も子もないし……一週間くらいゆっくりしてもらうか」
きっとアルバートは遠慮するだろうが、休む事も仕事のうちだと説き伏せればいい。
無理を聞いてもらった身で褒美が何も無いなど、アルトが嫌なのだ。
やがてアルトは『リネスト国』と題字された一枚目を捲る。
この国は一年を通して温暖で、王宮から少し離れると豊かな作物は勿論、自然が多いらしい。
庶民の中で経済的格差はあまりなく、皆が皆食うに困らない生活をしている。
しかし、数百年前はこの国全体で他国と血で血を洗う戦争をしており、それは酷いものだったという。
国王自らが指揮を執り、王宮内の人間は元より王位継承権を持つ王子や王女らも戦火に巻き込まれた。
今の国王から数代前は、敗戦国の残党にいつ暗殺されるかわかったものではなく、影武者を仕立て上げる事も少なくなかったという。
アルトは記述を紙に書き写しているうち、その凄惨な光景が目に浮かぶようだった。
一枚目の前半だけを読んでもこのリネスト国は平和で、温厚な土地柄というのが分かる。
しかし、庶民の中で若い世代ほど戦禍を知らないというのも見受けられた。
(暮らしが豊かなら学校へも行けるだろうし、この国の歴史も勉強するよな。……でもおとぎ話みたいなもの、で終わる気がする)
自分の生まれる前の話など、そうそう知りたい者などいない。
あってもそれは歴史学者を志している者か、よっぽどの変わり者、もしくは敗戦国の末裔だけだろう。
アルトはまた一枚、二枚と紙を捲る。
題字は変わって『婚姻』の項目だ。
リネスト国は男女での婚姻が主だが、中には同性との婚姻も認められている。
歴代の王にも同性と結婚した者がおり、そうした場合の王位継承者はもっとも血が近しい者、もしくは王宮内の総意で決められる。
(俺、どうなるんだろう)
最後の一文まで目を通し、アルトは乾いた笑いが漏れるのを抑えきれない。
元の場所では困ることもなかったが、この国では両者の合意であれば同性であっても結婚出来る、とはっきりとした記述があった。
拒否しても構わないが、それまでに相手に投じた金銭を巡って裁判になる例もあったという。
片方が拒否すれば内々に取り消される場合もあるが、アルトの相手は一国の王太子であり次期国王なのだ。
「逃げないのであれば、ってどういう意味だよ」
アルトはエルにはぐらかされた言葉を、もう一度反芻する。
この言葉の意図はおおかた『アルト』が耐えきれず、エルとの婚姻から逃げたという意味にも取れる。
それほど結婚するのが嫌で、エルの前から消えたかったのか。
しかしアルト──思いがけずリネスト国に転生した朔真──によって、本来の人格は消失した。
周囲の言動から、『アルト』がいない理由はこう考えると納得出来た。
「……お前も、苦労してたんだな」
アルトは己の胸に手を当てる。
王宮からムーンバレイ邸に戻って今まで、ほとんど執務室に籠りながら、公爵としての責務と個人の調べ物を並行してきた。
元の場所でも膨大な仕事の量をこなしていたため、これくらい造作もなかったが、普通は身体を壊す事は確実だろう。
アルバートが口を酸っぱく小言も言うのも頷け、そして同情した。
「いいな、お前は……心配してくれる人がいて」
自分の勤める会社がブラック企業だと分かってから、文字通り身を粉にして働いてきたが、心配してくれる人間はおろか友人に助けを求める事もなかった。
両親に頼るという手もあったが、それだけは使いたくなかったから黙っていた。
平日であっても残業続き、休日であろうが出社してタスクをこなす。
その後無理が祟 って、とうとう体調を崩してひっそりと『朔真』は死んだ──と予想している。
もう『朔真』に帰る場所はなく、この国で『アルト』として生きていくしか道はないのだ。
(だけど俺は……頼れる相手は誰もいなくて)
無意識に唇を引き結ぶ。
こうしていなければ泣きたくなってしまう自分に、アルトは小さく自嘲した。
(信じられるのは自分しかいない、ってこんな気持ちなんだ)
邸の者は味方してくれるだろうが、それはアルトがあくまで主人だからだ。
影では噂をしていてもおかしくはなく、本当の味方はいないに等しいだろう。
それに、婚約すると言って聞かない王太子と、アルトは近いうちに式を挙げる事になる。
たとえ逃れられない運命にあっても、受け入れるしか道はないのは分かっている。
ただ、しばらく自分の身の振り方をどうするか考えたかった。
「……食べたらすぐに寝よう」
普段であれば、夕食を摂った後も遅くまでペンを握っている。
しかし、今日はなぜか何もやる気にならなかった。
エルに会った日からほとんど寝ずに徹夜をしていたが、身体は不思議なほど疲れていない。
それよりも心が擦り切れてしまっているらしく、もう何も考えたくなかった。
しばらくして使用人が夕食を運んできたが、アルトは気もそぞろで胃に詰め込むだけ詰め込むと、早々に床に就いた。
馬車の中で考えるのはエルのことに始まり、この国がどういったものなのか、『アルト・ムーンバレイ』とは何者なのか、ということ。
特にアルトが『アルト』であった時のことを知りたかった。
(こういうのってどうすりゃいいんだ。死んでるならまだしも)
仮にもう亡い者であれば、その人の功績を讃える何かが邸にあるはずだ。
しかし現実で『アルト』はこうして生きており、しっかりと時を刻んでいる。
「アルバートに聞くわけにもいかないしなぁ……」
ぽそりと放った言葉は思ったよりも馬車内で反響し、アルトは一瞬口を噤む。
(でも図書館にさえ行たら、国や王宮に関しての本は沢山ある。……出歩ければ、だけど)
公爵としての仕事がどれほどあるのか分からないが、アルトとて元の場所ではブラック企業勤めだった。
徹夜する事は慣れているし、少し食べなかったとて問題はない。
しかし、アルバートが諸々を許さない可能性は十分過ぎるほどあった。
一日未満の印象だけだが、アルバートは根っからの世話焼き気質で、アルトを可愛がっているように思う。
あの分では昔からムーンバレイ邸に仕え、アルトの小さな頃まで知っている事だろう。
「まずはアルバートの説得から、か……。そもそも図書館とか、そういうのが近くにあればいいけど」
見るからに堅物そうな顔立ちの初老の男を、言葉で負かせるには中々骨が折れそうだった。
しかしこちらから動かなければ何も始まらず、何も知らないまままたエルと会う事になる。
あの美しい顔をした王太子から逃げる、それがアルトの最終目標なのだから。
◆◆◆
淡いランプの光に照らされながら、アルトは懸命に手元のペンを走らせる。
執務室である窓の外はとっぷりと日が暮れ、深い宵闇が辺りを支配していた。
「失礼致します、旦那様。お夕食が出来ましたが……本日もこちらで召し上がるのですか?」
部屋の主の邪魔をしないよう、そっと入ってきた執事の言葉を右から左に受け流す。
じっとりとした視線が全身に突き刺さるが、今となっては慣れたものだ。
「王宮から戻ってから、些か根を詰め過ぎではないですか」
暗に『今日は早く寝ろ』と言っているアルバートに、そこでようやくアルトは顔を上げた。
「大丈夫だ。それよりもすぐに食べたいから、いつも通り準備が出来たら呼んでくれ」
「はぁ……大旦那様が生きておられたら卒倒されますぞ」
私とて倒れそうですが、と小さく溜め息を吐くとアルバートはまた音を立てずに執務室を出ていく。
「よし……もう少しで終わる」
アルトはペンを置いて一度伸びをすると、机に山積された紙の束を見つめた。
それはこの国──リネスト国についての記述だった。
王宮から戻ったあの日、アルバートに無理を言ってこの国の蔵書を手当り次第集めてもらった。
自ら図書館へ行く手を考えていたが、いち公爵が政務を放ってあまり頻繁に出歩いては、それこそ怪しまれる事も有り得たためだ。
『本当に貴方様の無茶振りには困ったものです』
『いつになったら爺めを安心させてくださるのですか』
口ではネチネチと小言を言っていても、アルバートは主人に忠実な男だった。
ムーンバレイ邸に元々ある蔵書に加え、国立図書館にも脚を運び、アルトの望むものを取り揃えてくれたのだ。
老体に無茶をさせてしまった自覚はあるが、こちらが一度言った事は何がなんでもやり遂げる──そういう男だと知ってからは、これで最初で最後にしようと心に決めた。
(それにしても、『アルト』はどれだけ無茶振りをしたんだろう)
アルバートの口振りから、一度や二度という生易しいものではないことは明白だ。
諸々の調べ物が終わったら、強制的に休みを取らせなければいけない。
「倒れられたら元も子もないし……一週間くらいゆっくりしてもらうか」
きっとアルバートは遠慮するだろうが、休む事も仕事のうちだと説き伏せればいい。
無理を聞いてもらった身で褒美が何も無いなど、アルトが嫌なのだ。
やがてアルトは『リネスト国』と題字された一枚目を捲る。
この国は一年を通して温暖で、王宮から少し離れると豊かな作物は勿論、自然が多いらしい。
庶民の中で経済的格差はあまりなく、皆が皆食うに困らない生活をしている。
しかし、数百年前はこの国全体で他国と血で血を洗う戦争をしており、それは酷いものだったという。
国王自らが指揮を執り、王宮内の人間は元より王位継承権を持つ王子や王女らも戦火に巻き込まれた。
今の国王から数代前は、敗戦国の残党にいつ暗殺されるかわかったものではなく、影武者を仕立て上げる事も少なくなかったという。
アルトは記述を紙に書き写しているうち、その凄惨な光景が目に浮かぶようだった。
一枚目の前半だけを読んでもこのリネスト国は平和で、温厚な土地柄というのが分かる。
しかし、庶民の中で若い世代ほど戦禍を知らないというのも見受けられた。
(暮らしが豊かなら学校へも行けるだろうし、この国の歴史も勉強するよな。……でもおとぎ話みたいなもの、で終わる気がする)
自分の生まれる前の話など、そうそう知りたい者などいない。
あってもそれは歴史学者を志している者か、よっぽどの変わり者、もしくは敗戦国の末裔だけだろう。
アルトはまた一枚、二枚と紙を捲る。
題字は変わって『婚姻』の項目だ。
リネスト国は男女での婚姻が主だが、中には同性との婚姻も認められている。
歴代の王にも同性と結婚した者がおり、そうした場合の王位継承者はもっとも血が近しい者、もしくは王宮内の総意で決められる。
(俺、どうなるんだろう)
最後の一文まで目を通し、アルトは乾いた笑いが漏れるのを抑えきれない。
元の場所では困ることもなかったが、この国では両者の合意であれば同性であっても結婚出来る、とはっきりとした記述があった。
拒否しても構わないが、それまでに相手に投じた金銭を巡って裁判になる例もあったという。
片方が拒否すれば内々に取り消される場合もあるが、アルトの相手は一国の王太子であり次期国王なのだ。
「逃げないのであれば、ってどういう意味だよ」
アルトはエルにはぐらかされた言葉を、もう一度反芻する。
この言葉の意図はおおかた『アルト』が耐えきれず、エルとの婚姻から逃げたという意味にも取れる。
それほど結婚するのが嫌で、エルの前から消えたかったのか。
しかしアルト──思いがけずリネスト国に転生した朔真──によって、本来の人格は消失した。
周囲の言動から、『アルト』がいない理由はこう考えると納得出来た。
「……お前も、苦労してたんだな」
アルトは己の胸に手を当てる。
王宮からムーンバレイ邸に戻って今まで、ほとんど執務室に籠りながら、公爵としての責務と個人の調べ物を並行してきた。
元の場所でも膨大な仕事の量をこなしていたため、これくらい造作もなかったが、普通は身体を壊す事は確実だろう。
アルバートが口を酸っぱく小言も言うのも頷け、そして同情した。
「いいな、お前は……心配してくれる人がいて」
自分の勤める会社がブラック企業だと分かってから、文字通り身を粉にして働いてきたが、心配してくれる人間はおろか友人に助けを求める事もなかった。
両親に頼るという手もあったが、それだけは使いたくなかったから黙っていた。
平日であっても残業続き、休日であろうが出社してタスクをこなす。
その後無理が祟 って、とうとう体調を崩してひっそりと『朔真』は死んだ──と予想している。
もう『朔真』に帰る場所はなく、この国で『アルト』として生きていくしか道はないのだ。
(だけど俺は……頼れる相手は誰もいなくて)
無意識に唇を引き結ぶ。
こうしていなければ泣きたくなってしまう自分に、アルトは小さく自嘲した。
(信じられるのは自分しかいない、ってこんな気持ちなんだ)
邸の者は味方してくれるだろうが、それはアルトがあくまで主人だからだ。
影では噂をしていてもおかしくはなく、本当の味方はいないに等しいだろう。
それに、婚約すると言って聞かない王太子と、アルトは近いうちに式を挙げる事になる。
たとえ逃れられない運命にあっても、受け入れるしか道はないのは分かっている。
ただ、しばらく自分の身の振り方をどうするか考えたかった。
「……食べたらすぐに寝よう」
普段であれば、夕食を摂った後も遅くまでペンを握っている。
しかし、今日はなぜか何もやる気にならなかった。
エルに会った日からほとんど寝ずに徹夜をしていたが、身体は不思議なほど疲れていない。
それよりも心が擦り切れてしまっているらしく、もう何も考えたくなかった。
しばらくして使用人が夕食を運んできたが、アルトは気もそぞろで胃に詰め込むだけ詰め込むと、早々に床に就いた。
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