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エルフ国リナルドと暴風龍テンペスト
暴風龍テンペストとセバスチャン②
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前回のあらすじ
知ってた。
痛い。
インとセバスチャンからの視線がとても痛い。
無言でずっとこっちを見てくるものだから背中に変な汗が出てくる。
何か....何か言わないと.....
「.......ごめんなさい」
結局私の持てる脳細胞をフル回転させた結果出した答えは、謝ることだった。
ちゃんと正座して。
だって!!だってしょうがないじゃん!!私だって言ってる途中でやべぇとは思ったよ!!でもここまで速く回収されるとは思わないじゃん!!
と、全力で言い訳したいのをグッとこらえる。
アヴェは頭に?マークを浮かべているが、そんな事知ったことではない。
シルクさんが立てたはずのフラグは回収されず、私が立てたフラグは秒で回収された。
フラグ建築士1級どころが初段を取ってしまいそうな程の、回収の速さだった。
(「...........」)
うん、やべぇ。
2人がずっと黙ってこっちを見ている。
そして私は何も言えない。
いや、何か言っても多分全て言い訳に聞こえるだろう。
私は知っている。
こういう時はしっかりと責任を取るべきだ。
「ホントすいませんでした。はい。ちゃんと始末してきます」
私が正座を辞めて、馬車から出ようとした時セバスチャンが大きなため息をつきながら、静かに立ち上がる。
「はぁ、仕方が無いですね。イン様、上がやらかした事は下が尻を拭わねばなりません。そうですよね?」
おっと先制パンチだ。
パンチと言うかナイフだ。
言葉のナイフが私の心をグサグサと刺してくる。
物理的にHPが減っているわけではないが、とてつもなくHPが減っている気がする。
(そうですな。どっかの誰かさんがフラグ建築士1級の腕前を見せてくれたおかげですな。いや~素晴らしい程の回収の速さですな。恐ろしく早いフラグ回収。わたしじゃなきゃ見逃しちゃうね)
ツッコミたい。
とてつもなくツッコミが、ここで突っ込んだら間違いなく私の負けだ。
私は再び正座してセバスチャンに頭を下げる。
いわゆるDOGEZAだ。
「すいません。ホンットにすいませんでした」
「まぁ、本気で反省してるので許してあげますよノア様。それにこういうノリもノア様は好きなのですよね?もし不快に思われたなら頭を下げるのは私の方なのですが....」
真面目か。
いや主人は私だから間違ってはないんだけどさ。
ここは思っても言うなよ。
最後までやり抜こうよ。
「大丈夫大丈夫。気にしてないから。それじゃこの馬鹿の後始末をお願いしてもいいかな?」
「仰せのままに」
慣れた仕草で頭を深く下げるセバスチャンは、誰がどう見ても一流の執事だった。
知ってた。
痛い。
インとセバスチャンからの視線がとても痛い。
無言でずっとこっちを見てくるものだから背中に変な汗が出てくる。
何か....何か言わないと.....
「.......ごめんなさい」
結局私の持てる脳細胞をフル回転させた結果出した答えは、謝ることだった。
ちゃんと正座して。
だって!!だってしょうがないじゃん!!私だって言ってる途中でやべぇとは思ったよ!!でもここまで速く回収されるとは思わないじゃん!!
と、全力で言い訳したいのをグッとこらえる。
アヴェは頭に?マークを浮かべているが、そんな事知ったことではない。
シルクさんが立てたはずのフラグは回収されず、私が立てたフラグは秒で回収された。
フラグ建築士1級どころが初段を取ってしまいそうな程の、回収の速さだった。
(「...........」)
うん、やべぇ。
2人がずっと黙ってこっちを見ている。
そして私は何も言えない。
いや、何か言っても多分全て言い訳に聞こえるだろう。
私は知っている。
こういう時はしっかりと責任を取るべきだ。
「ホントすいませんでした。はい。ちゃんと始末してきます」
私が正座を辞めて、馬車から出ようとした時セバスチャンが大きなため息をつきながら、静かに立ち上がる。
「はぁ、仕方が無いですね。イン様、上がやらかした事は下が尻を拭わねばなりません。そうですよね?」
おっと先制パンチだ。
パンチと言うかナイフだ。
言葉のナイフが私の心をグサグサと刺してくる。
物理的にHPが減っているわけではないが、とてつもなくHPが減っている気がする。
(そうですな。どっかの誰かさんがフラグ建築士1級の腕前を見せてくれたおかげですな。いや~素晴らしい程の回収の速さですな。恐ろしく早いフラグ回収。わたしじゃなきゃ見逃しちゃうね)
ツッコミたい。
とてつもなくツッコミが、ここで突っ込んだら間違いなく私の負けだ。
私は再び正座してセバスチャンに頭を下げる。
いわゆるDOGEZAだ。
「すいません。ホンットにすいませんでした」
「まぁ、本気で反省してるので許してあげますよノア様。それにこういうノリもノア様は好きなのですよね?もし不快に思われたなら頭を下げるのは私の方なのですが....」
真面目か。
いや主人は私だから間違ってはないんだけどさ。
ここは思っても言うなよ。
最後までやり抜こうよ。
「大丈夫大丈夫。気にしてないから。それじゃこの馬鹿の後始末をお願いしてもいいかな?」
「仰せのままに」
慣れた仕草で頭を深く下げるセバスチャンは、誰がどう見ても一流の執事だった。
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