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44.もう戻れない
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視界が真っ暗の中、私は目が覚めた。
体を起こそうとしても左足と両手が動かない。
確認しようにも真っ暗なため何も見えない。
ここはどこなのか、私は今から何をされるのか。
分からない、分からないから凄く怖い。
どこからか分からないが足音が聞こえ始めた。
扉が開いたのか少しだけ光が入る。
パチンと音がすると部屋が一気に明るくなり部屋の全体像がうかがえた。
私の部屋だ。
間違いなく私の部屋で勉強机やカーテンの色などすべて一致していた。
特に荒らされた形跡は無く、絵梨香に連れて来られた後そのままベッドでそのまま寝てしまったようだ。
しかし、両手と左足を見るとベッドの格子部分に拘束用器具で縛られていた。
幸い右足はベッドに格子が無い部分があり構造的に拘束は不可能だった。
私が部屋を観察していると人が入って来た。
「はーちゃん、起きた?」
中に入って来たのは絵梨香だった。
「ちょっと、絵梨香!これ外して!」
絵梨香は静かにほくそ笑んだ。
絵梨香は言葉を発さず嬉しそうな笑みを浮かべながら私の方に来た。
「ねぇ!絵梨香ってば!」
「どうしたの?はーちゃん」
「早く外してよ!」
「それは出来ない」
「なんで!」
「だって、こんなに可愛いはーちゃんを今から可愛がれると思うともったいないじゃん」
「ふざけないで――」
私が怒号を飛ばす前に絵梨香の唇が重なった。
抵抗しようとしても両手を固定されていて突き放すことが出来ない。
顔だけでも抵抗しようとしても、絵梨香に手で顔を挟まれているので上手く動かせない。
結局口の中に舌を入れられてしまった。
確かに病院でキスをしてたかもしれない。
だけどあれは、拘束されてなかったしちゃんと確認し合ってしたものだ。
今、急にされているものとは訳が違う。
たけど、取り乱していたのになぜか少し安心した。
「ぷはぁ……ほんとはーちゃん可愛い」
「……やめて」
「でもはーちゃん舌入れたら絡めて来たよ?」
「……うるさい」
絵梨香は立ち上がると今度はベッドの上に上がって来て私に馬乗りになった。
そして私の拘束されている両手を解放してくれた。
だけど、左足の拘束はまだ解かれなかった。
「ねぇ、足のも取ってよ」
「それはだめ」
「なんで」
「はーちゃんすぐ逃げようとするから私が納得するまで外してあげない」
納得ってどんな事すれば納得してくれるんだろう。
家に居る時点で逃げれない事は分かってるのに。
絵梨香は私の手をそっと掴むと指を絡めて来た。
それに応答するように私は手にぎゅっと力を込めて握り返した。
「はーちゃん、体起こして」
私は絵梨香に促されるまま体を起こした。
私の足の上に絵梨香の体が乗っている、それに足は拘束されているので絶対に逃げることは不可能だった。
絵梨香は何も言わず私の唇を奪った。
口の中に再度舌が入って来る。
絵梨香の舌に私の舌は奪われ、絵梨香の思い通りに遊ばれている。
ぐちゅぐちゅといやらしい音が部屋の中に響き渡り、余計にドキドキしてしまう。
しかし、私は辞めようとはせず絵梨香も口を離そうとはしなかった。
お互い、抱き合う力も強くなっていく。
私がバランスを崩して後ろに倒れたことによって私の唇は解放された。
「はぁはぁ……絵梨香……激しい……」
「なんで逃げるの?」
「ちがっ……逃げてるわけじゃない」
「まぁいいよ。これで完璧に逃げられなくなったしね」
絵梨香は私の顔を手で挟み固定するとそのまま唇を奪った。
息継ぎのためなのか位置を調整するためなのか時々唇は解放されたが、体も顔もがっちりと固定されていて逃げることは出来ないし休憩も出来なかった。
口の中は絵梨香の舌によってかき回される。
唾液が入り混じり不思議な感じに陥る。
いつの間にか私と絵梨香は手を繋いでいて、私も絵梨香のキスを求めてしまっている。
もしかしたら、体の中で何かが壊れてしまったかもしれない。
「ねぇ、はーちゃん」
「……なに」
「私の事、好き?」
「……」
照れてしまって言葉にすることが出来ない。
それに、言ってしまったら絵梨香は今以上の事をするかもしれない。
今の時点で凄く気持ち良かった。
だけど、これ以上気持ちの良い事をしたら私の中の何かが完全に壊れてしまいそうだった。
「ねぇ、好きって言って?」
「……」
「そっか……」
絵梨香は私の体から離れ、ベッドから降りた。
やっと解放されたのかと思ったがそれは大きな間違いだった。
絵梨香は私の手を引っ張り体を起こさせた後、再度ベッドに上り私の後ろに座るとそのまま抱き着いて来た。
「これだけされても好きじゃないんだね」
耳元でそう囁かれた。
吐息があたる。
リビングでされた時は背中がゾワっとするだけだったのに、今はその囁きと吐息が快感に変わっている。
あの電車での事を思い出させるかのように。
耳に何か濡れているものが侵入して来た。
「はうぅ……ちょっと絵梨香何してるの……!」
「何ってはーちゃんが好きって言ってくれないから、お仕置きしてるだけ」
濡れているものの正体は絵梨香の舌だろう。
どんどんと奥に侵入してきて耳の中をかき回される。
人間の性感帯はほぼ全身というのは本当なのだろう。
耳を舐められる、ただそれだけなのに今の私はとても感じてしまっている。
ふと下を見ると、さっきまでお腹の付近にあった絵梨香の腕は胸の付近まで来ていた。
「ねぇ、はーちゃん私の事好き?」
「もぅ、すっごく好きだからぁ」
「だから?」
「耳のやつ、やめて……」
「ふーん、そっか」
絵梨香は私の言葉に不満だったのかまた耳を舐め始めた、それもさっきより舐めるスピードが速くなっている。
「あっ、くぅ……えりかぁ、ほんとに許してぇ……」
「だめ、許さないから」
絵梨香がそう言った後、胸を掴まれる感触があった。
体の自由が効かない中、なんとか下を見ると絵梨香が私の胸を揉んでいた。
服は薄いTシャツ一枚。
今日は小太郎も居ないし、絵梨香しかいないからとブラも着けてない。
とても軽率だった。
「はーちゃんどう?耳を舐められながら胸を揉まれる気持ちは」
「どうってぇ、すっごく気持ちいいよぉ……」
「そっか、それでさ。私の事好き?」
「もう大好きだからぁ、もうおかしくなっちゃいそうだからぁ」
「ほんとに私の事好きなの?」
「はうぅ……!好きだってってばぁ」
「そっか」
絵梨香は私の言葉に納得したのか胸を揉むのと耳を舐めるのを辞めた。
体に力が入らない。
私はそのまま倒れた。
倒れた先は絵梨香の股だった。
「ごめんねはーちゃん、こんな事しちゃって」
絵梨香はそう言いながら頭を撫でてくる。
頭を撫でられている、ただそれだけなのにもっと絵梨香を感じたくなってしまう。
絵梨香とまたキスしたい、また耳を舐めて欲しい、また胸を揉んでほしい、私にずっと触れていてほしい、頭の中はそんな事で埋め尽くされてしまった。
「えりかぁ、もっとやってほしい」
「……もっと?」
「今の事、もっとして絵梨香を感じさせてほしい」
力を入れてなんとか絵梨香に抱き着く。
私の目元から何か液体が垂れてくる、それが涙なのか汗なのかは分からないが。
「そっか、じゃあもっと気持ちよくさせてあげる。こっち来て?」
私は絵梨香に促されるまま、絵梨香の胸の中に飛び込んだ。
体を起こそうとしても左足と両手が動かない。
確認しようにも真っ暗なため何も見えない。
ここはどこなのか、私は今から何をされるのか。
分からない、分からないから凄く怖い。
どこからか分からないが足音が聞こえ始めた。
扉が開いたのか少しだけ光が入る。
パチンと音がすると部屋が一気に明るくなり部屋の全体像がうかがえた。
私の部屋だ。
間違いなく私の部屋で勉強机やカーテンの色などすべて一致していた。
特に荒らされた形跡は無く、絵梨香に連れて来られた後そのままベッドでそのまま寝てしまったようだ。
しかし、両手と左足を見るとベッドの格子部分に拘束用器具で縛られていた。
幸い右足はベッドに格子が無い部分があり構造的に拘束は不可能だった。
私が部屋を観察していると人が入って来た。
「はーちゃん、起きた?」
中に入って来たのは絵梨香だった。
「ちょっと、絵梨香!これ外して!」
絵梨香は静かにほくそ笑んだ。
絵梨香は言葉を発さず嬉しそうな笑みを浮かべながら私の方に来た。
「ねぇ!絵梨香ってば!」
「どうしたの?はーちゃん」
「早く外してよ!」
「それは出来ない」
「なんで!」
「だって、こんなに可愛いはーちゃんを今から可愛がれると思うともったいないじゃん」
「ふざけないで――」
私が怒号を飛ばす前に絵梨香の唇が重なった。
抵抗しようとしても両手を固定されていて突き放すことが出来ない。
顔だけでも抵抗しようとしても、絵梨香に手で顔を挟まれているので上手く動かせない。
結局口の中に舌を入れられてしまった。
確かに病院でキスをしてたかもしれない。
だけどあれは、拘束されてなかったしちゃんと確認し合ってしたものだ。
今、急にされているものとは訳が違う。
たけど、取り乱していたのになぜか少し安心した。
「ぷはぁ……ほんとはーちゃん可愛い」
「……やめて」
「でもはーちゃん舌入れたら絡めて来たよ?」
「……うるさい」
絵梨香は立ち上がると今度はベッドの上に上がって来て私に馬乗りになった。
そして私の拘束されている両手を解放してくれた。
だけど、左足の拘束はまだ解かれなかった。
「ねぇ、足のも取ってよ」
「それはだめ」
「なんで」
「はーちゃんすぐ逃げようとするから私が納得するまで外してあげない」
納得ってどんな事すれば納得してくれるんだろう。
家に居る時点で逃げれない事は分かってるのに。
絵梨香は私の手をそっと掴むと指を絡めて来た。
それに応答するように私は手にぎゅっと力を込めて握り返した。
「はーちゃん、体起こして」
私は絵梨香に促されるまま体を起こした。
私の足の上に絵梨香の体が乗っている、それに足は拘束されているので絶対に逃げることは不可能だった。
絵梨香は何も言わず私の唇を奪った。
口の中に再度舌が入って来る。
絵梨香の舌に私の舌は奪われ、絵梨香の思い通りに遊ばれている。
ぐちゅぐちゅといやらしい音が部屋の中に響き渡り、余計にドキドキしてしまう。
しかし、私は辞めようとはせず絵梨香も口を離そうとはしなかった。
お互い、抱き合う力も強くなっていく。
私がバランスを崩して後ろに倒れたことによって私の唇は解放された。
「はぁはぁ……絵梨香……激しい……」
「なんで逃げるの?」
「ちがっ……逃げてるわけじゃない」
「まぁいいよ。これで完璧に逃げられなくなったしね」
絵梨香は私の顔を手で挟み固定するとそのまま唇を奪った。
息継ぎのためなのか位置を調整するためなのか時々唇は解放されたが、体も顔もがっちりと固定されていて逃げることは出来ないし休憩も出来なかった。
口の中は絵梨香の舌によってかき回される。
唾液が入り混じり不思議な感じに陥る。
いつの間にか私と絵梨香は手を繋いでいて、私も絵梨香のキスを求めてしまっている。
もしかしたら、体の中で何かが壊れてしまったかもしれない。
「ねぇ、はーちゃん」
「……なに」
「私の事、好き?」
「……」
照れてしまって言葉にすることが出来ない。
それに、言ってしまったら絵梨香は今以上の事をするかもしれない。
今の時点で凄く気持ち良かった。
だけど、これ以上気持ちの良い事をしたら私の中の何かが完全に壊れてしまいそうだった。
「ねぇ、好きって言って?」
「……」
「そっか……」
絵梨香は私の体から離れ、ベッドから降りた。
やっと解放されたのかと思ったがそれは大きな間違いだった。
絵梨香は私の手を引っ張り体を起こさせた後、再度ベッドに上り私の後ろに座るとそのまま抱き着いて来た。
「これだけされても好きじゃないんだね」
耳元でそう囁かれた。
吐息があたる。
リビングでされた時は背中がゾワっとするだけだったのに、今はその囁きと吐息が快感に変わっている。
あの電車での事を思い出させるかのように。
耳に何か濡れているものが侵入して来た。
「はうぅ……ちょっと絵梨香何してるの……!」
「何ってはーちゃんが好きって言ってくれないから、お仕置きしてるだけ」
濡れているものの正体は絵梨香の舌だろう。
どんどんと奥に侵入してきて耳の中をかき回される。
人間の性感帯はほぼ全身というのは本当なのだろう。
耳を舐められる、ただそれだけなのに今の私はとても感じてしまっている。
ふと下を見ると、さっきまでお腹の付近にあった絵梨香の腕は胸の付近まで来ていた。
「ねぇ、はーちゃん私の事好き?」
「もぅ、すっごく好きだからぁ」
「だから?」
「耳のやつ、やめて……」
「ふーん、そっか」
絵梨香は私の言葉に不満だったのかまた耳を舐め始めた、それもさっきより舐めるスピードが速くなっている。
「あっ、くぅ……えりかぁ、ほんとに許してぇ……」
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絵梨香がそう言った後、胸を掴まれる感触があった。
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「そっか、それでさ。私の事好き?」
「もう大好きだからぁ、もうおかしくなっちゃいそうだからぁ」
「ほんとに私の事好きなの?」
「はうぅ……!好きだってってばぁ」
「そっか」
絵梨香は私の言葉に納得したのか胸を揉むのと耳を舐めるのを辞めた。
体に力が入らない。
私はそのまま倒れた。
倒れた先は絵梨香の股だった。
「ごめんねはーちゃん、こんな事しちゃって」
絵梨香はそう言いながら頭を撫でてくる。
頭を撫でられている、ただそれだけなのにもっと絵梨香を感じたくなってしまう。
絵梨香とまたキスしたい、また耳を舐めて欲しい、また胸を揉んでほしい、私にずっと触れていてほしい、頭の中はそんな事で埋め尽くされてしまった。
「えりかぁ、もっとやってほしい」
「……もっと?」
「今の事、もっとして絵梨香を感じさせてほしい」
力を入れてなんとか絵梨香に抱き着く。
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