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……というお話でしたのよ

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「…ということで、コレがわたくしたちの馴れ初めでしたのよ」

「なにそれ怖…!?ほぼほぼ逆断罪RTAじゃない!?」

あれから6年。わたくしはオリバー王子と結婚し、すぐに第一子を設けました。それが今、王子の寝室で寝かしつけながら話している息子のアルフレッド(5歳)でございます。なんと彼も日本からの転生者らしいのです。転生者だから大人びてるでしょう?(どうやらこの『フェイバリット・ガール』に関しては妹がプレイしていたという知識程度のようですが)

R  T  Aリアルタイムアタック…まあ最大限無駄を省くという点では正しいかもしれませんわね」

まさに『します、させます、させません』がぴったり合うような出来事でしたから。いかに後処理が楽にするかを第一に考えた結果がコレだったのです。おかげさまで今、国は平穏そのものです…まあまだ若干の不安要素はあるのですが。

「…ところで、アリエッタと廃太子になった王子とかアリエッタに味方してた奴らはどうなったの…?」

「ふふふ…それはもちろん、楽しいことになりましたわよ?

アリエッタは魔女として火あぶりで処刑されましたし、レオナルド王子はだらしない下半身がおいたをしないようにの後に、一代限りの身分を与えられ、国で一番小さな領地で頑張っておられますわ」

そう、ニッコリと告げるとアルフレッドは股間がキュッとなるような真っ青な顔をしました。

「他の攻略対象や嘘をついてアリエッタを味方したものは殆どが廃摘され平民落ちですわね。どうしてもというところには爵位を下げ、領地を返還させましたわ」

「母上怖っ…」

確かに彼らには悪魔のような所業でしょうね。でも彼らのしたことからしたら、コレぐらい処されても仕方がないというものです。逆に命があっただけよかったとしてほしいものですね。

「うふふ、わたくし、まともな人間にはやさしくてよ?
…もちろん、貴方がをしたら、たとえ息子といえどをしておいて頂戴ね?」

わたくしがにっこりと笑うと、アルフレッドは必死にこくこくと頷き、布団をかぶってしまったのです。

(…この様子ならアルフレッドが『フェイバリット・ガール2』の攻略対象になってもきっと大丈夫でしょう。わたくしもそれなりの手をうちますけど)

そんなかわいい息子の姿にクスリと笑いつつ、わたくしは寝室を去るのでした。未来のヒロインがあのアバz…アリエッタよりまともな事を祈りながら。











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