かぷせるあにまるず

せんのあすむ

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石になった宇宙人

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『僕の役目はどうやらこれで終わりのようです。だから、僕の体を使ってください』

そう言った宇宙人は、自分の体から光の玉を出しました。それを科学者に渡して、薬の作り方を教えたのです。それは科学者が調べたことと合わさって、ちゃんと薬になるものでした。

こうして宇宙人はどんどんと自分の体から光の玉を出し、薬を作ってもらっては、人々に与えていきました。これによって病気になった人達は救われていきます。

「だったら先にそれを出せばいいじゃないか!」

と言う人もいましたけど、人々が病気の原因にちゃんと気が付いて改めていかなきゃ、

『病気になってもこれがあれば治るんだから、もうそれでいい』

と考えられてしまったら、いくらあっても足りません。病気の本当の原因を解決しなければいけなかったのです。

それが解決する目処が立ったから、宇宙人は自分の体を薬の材料に提供してくれた。

そして十分な薬ができた時、宇宙人の体は、石になってしまっていたのです。

元気になった男の子と女の子は自分達を助けるために宇宙人が石になってしまったことを嘆き悲しみ、もう二度と同じことが起こらないようにするために、自分達もたくさん勉強をしてたくさん研究して、後にマナ転換炉へと繋がっていく様々な理論を残すようになっていったのです。



この話はもちろん、劇のために作られたお話ですけど、実は、お話の中に出てくる毒や病気については、そういうことが本当に何百年も前にあって、その事実を基に作られたお話なのです。

マナ転換炉についても、この頃の反省が開発に繋がっていったのも本当のことなのです。

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