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Difficult order(困難な注文) 3
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「王家に代々伝わる《アルスランの兜》はこの国の王であることを示す神器として祀られている。いくらなんでもそれを外交の道具として献上することはできないが――」
「新しく作った《神代の遺物》なら問題はない……と?」
「いやいや、大問題さ。《神代の遺物》はその性能もそうだが希少だからこそ価値がある。遺跡から発掘された石文の解読が済んで作り方が判明したら王は一つだけ作って二つめは決して作らせないだろう。製法も永遠に封印する予定だ」
「それなのに、それを俺に作らせようとしてるのか?」
「あぁ。ルイスバーグとの同盟には固く閉ざされた交渉の扉を《神代の遺物》の靴で蹴破って開くしかない。そうしないと交渉のテーブルに着くこともままならない」
「宰相のくせに王の意向に逆らう気か」
「逆らいはしないさ。俺は王に忠実な臣だと自負している。ただ、王に内緒でこっそり作ってこっそり献上するだけだ。犯罪とは告発されて初めて犯罪になるって言葉を知らないのか?」
「さすがは宰相閣下様だ。詭弁も達者でいらっしゃる」
「まぁね。『宰相たる者、発する言葉は虚々実々。裏があると思わせておいて真実は裏の裏』そんな駆け引きをいつも仕事でやっているんだ。我ながら似合わないことをやっていると思うよ」
「そうか? 聞けば聞くほど宰相の仕事はオマエの天職だとしか思えないがな。性格の悪さが有利になる仕事なんて詐欺師か宰相くらいだろ。うむ、実にオマエ向きだ」
「おいおい、どうした? 今日は大絶賛じゃないか。ガラにもなく照れてしまうよ」
嫌味を軽く返されたラチアが苦々しげに睨んでくるのをアルベルトは笑顔で受け流した。
「ま、軽口はこれくらいにして、大まかな話はこれでわかっただろう。この注文はお抱えの職人には頼めない。城下に数多いる普通の靴職人にもだ。これを頼めるのは利害が一致し、この計画を誰にも漏らすことのないほど口が硬くて、材料を自ら集めることが可能なほど武力に秀でている靴職人だ。そんな人物なんて俺はキミくらいしか心当たりがない」
「知らない間に随分と高く評価されるようになったものだ」
「キミの強さについてはずっと前から高く評価しているつもりだよ。靴職人としての技量は……まぁ、最近になってようやくマシなのを作れるようになったくらいだと思っている」
「チッ……知りもしないでよくそんな事を言う」
「知ってるさ。最初の頃はそりゃもうひどいもんだったよ。左右の大きさが違っていて、それでも無理して履いていたら半日もしないうちにパカッと口を開いた。とんだ粗悪品だ」
「オマエ……わざわざ俺を貶すために俺の靴を買ったのか?」
「まぁね」
「くっ、本当に嫌な野郎だ」
「この際クオリティについては問わない。材料を集めることができませんでしたって言われるより品物が出来上がっていることが重要だ。キミならこの注文を受けてくれるだろう?」
ラチアはテーブルに投げ出していた解読文を再び手にとって内容を確認した。
「今の時点で解読が済んでいるのはこれだけか?」
「もちろん学者達に解読を急いで貰っている。けれど、なにしろ神話時代の文字だ。一文を解読するだけで三日かかることだってある。少しでも読み解くことができたら使いの者をここに送る。全部の解読が済むのを悠長に待っていられるほどの余裕なんてない。だから、やってくれるなら石版解読と靴制作の同時進行だ。キミには今すぐ材料集めにとりかかってもらいたい」
「やれやれ、困難な注文だな」
「キミにはそうかもしれない。でも他の職人にとっては無理な注文だ」
「……俺がこれを完成させたら姫を守る事ができるんだな?」
「スイルバーグへの交渉には俺が自ら行く。交渉のテーブルに着くことさえできれば必ず同盟を成してみせる。この命と引き替えにしてでもな」
「ほぉ?『命と引き替えにしてでも』か。宰相閣下は言うことが大袈裟だ」
「大袈裟かな? この策の結末がどうなるかくらい自分で理解しているつもりだけどね」
ラチアの眉がピクリと動いた。
アルベルトはそれに気づかないふりをして無言で微笑み、じっとラチアを見つめ返している。
「理解していて、それでも……か?」
「そうだ」
二人はそのまま無言になり、暫く酒を飲み続けた。
「……わかった。やってやる」
やがて、ラチアは溜息混じりに承諾した。
「恩に着る」
「オマエのためじゃない。姫のためやるんだ」
「だから恩に着ると言ってるんだよ」
交渉を終えてラチアの家を出たアルベルトは隠していた馬に乗り、宰相らしくきっちりと護衛の兵に囲まれた。
見送りに出たラチアの背後で小さな影が動いたのでアルベルトが「ん?」と片眉を上げる。
釣られてラチアが背後に目をやると、家の中で寝ているはずの小さな影がさっと窓の下に隠れるのが見えた。
どうやらラヴィがラチアたちの会話を盗み聞きしていたようだ。
「あのアニオン、キミが飼っているのか?」
「怪我してたのを手当てしたら、すっかり懐かれて住みつくようになった」
「ふっ、実にキミらしい」
馬上で軽く笑ったアルベルトは少しだけ真面目な顔をして言った。
「あのタイプのウサギは非常に珍しい。一説によるとこの世に存在するのは常に一個体のみで、その個体が死んだ後にようやく別の個体が現れると言われているくらいだ」
「アイツはそんなに珍しいタイプなのか」
「あぁ。……しかし、あのアニオンは不吉だ。早く手放した方がいい」
「『緑眼兎』だからか? 言い伝えでは緑眼兎は飼い主の絶望を望むらしいな」
「は? キミはそれを知ってて飼ってるのか、つくづく呆れるね。戦場に出る兵士は愚にもつかない迷信でも、それが不吉な事ならば可能な限り遠ざけるというのに」
「言っただろ、懐かれたんだ。だから一緒に暮らしている。他に理由はない。それに俺はもう兵士じゃなく靴職人だ。縁起や迷信を気にしなくてもいいお気楽な身分なんだよ」
「キミはいつもそうだ、俺の忠告には全く耳を貸さない。爵位を剥奪されたときだって――」
「もう終わったことだ」
愚痴を言い始めたアルベルトの口を塞ぐように、ラチアは言葉を被せた。
「……そうだな。もう終わってしまったことだ」
愚痴を途中で止められたアルベルトはまだ言い足りなさそうだったが諦めの溜息をついて続きを言うのをやめた。
「思えば、キミとは長い付き合いになるんだな……十八年か」
アルベルトは馬上から星空を見上げた。
「まさか友情がどうとか言い出すつもりじゃないだろうな? よしてくれ気持ち悪い」
感傷に浸るアルベルトにラチアは歩調を合わせることなく、いつも通りの反応で返した。
アルベルトもすぐにいつもの薄笑いを浮かべて肩をすくめてみせた。
「いやいや勘違いしないで貰いたいね。俺がラチアのことを嫌う気持ちは初めて会ったあの日から微塵も変わっていないよ。おそらくこれからもずっと俺はキミのことが大嫌いだ」
「安心した。それでこそ俺の知る宰相閣下だ」
「あぁ、そうだな」
交わしていた言葉がまた止まった。
長い長い沈黙。
お互いに言うべき言葉があるはずなのに、それは無言のまま終了した。
「……じゃぁな」
アルベルトは簡潔な別れの言葉を残して馬首を巡らし、ラチアに背を向けた。
「あぁ」
ラチアは、兵士に囲まれて遠ざかる幼馴染みの背中をずっと見つめていた。
「新しく作った《神代の遺物》なら問題はない……と?」
「いやいや、大問題さ。《神代の遺物》はその性能もそうだが希少だからこそ価値がある。遺跡から発掘された石文の解読が済んで作り方が判明したら王は一つだけ作って二つめは決して作らせないだろう。製法も永遠に封印する予定だ」
「それなのに、それを俺に作らせようとしてるのか?」
「あぁ。ルイスバーグとの同盟には固く閉ざされた交渉の扉を《神代の遺物》の靴で蹴破って開くしかない。そうしないと交渉のテーブルに着くこともままならない」
「宰相のくせに王の意向に逆らう気か」
「逆らいはしないさ。俺は王に忠実な臣だと自負している。ただ、王に内緒でこっそり作ってこっそり献上するだけだ。犯罪とは告発されて初めて犯罪になるって言葉を知らないのか?」
「さすがは宰相閣下様だ。詭弁も達者でいらっしゃる」
「まぁね。『宰相たる者、発する言葉は虚々実々。裏があると思わせておいて真実は裏の裏』そんな駆け引きをいつも仕事でやっているんだ。我ながら似合わないことをやっていると思うよ」
「そうか? 聞けば聞くほど宰相の仕事はオマエの天職だとしか思えないがな。性格の悪さが有利になる仕事なんて詐欺師か宰相くらいだろ。うむ、実にオマエ向きだ」
「おいおい、どうした? 今日は大絶賛じゃないか。ガラにもなく照れてしまうよ」
嫌味を軽く返されたラチアが苦々しげに睨んでくるのをアルベルトは笑顔で受け流した。
「ま、軽口はこれくらいにして、大まかな話はこれでわかっただろう。この注文はお抱えの職人には頼めない。城下に数多いる普通の靴職人にもだ。これを頼めるのは利害が一致し、この計画を誰にも漏らすことのないほど口が硬くて、材料を自ら集めることが可能なほど武力に秀でている靴職人だ。そんな人物なんて俺はキミくらいしか心当たりがない」
「知らない間に随分と高く評価されるようになったものだ」
「キミの強さについてはずっと前から高く評価しているつもりだよ。靴職人としての技量は……まぁ、最近になってようやくマシなのを作れるようになったくらいだと思っている」
「チッ……知りもしないでよくそんな事を言う」
「知ってるさ。最初の頃はそりゃもうひどいもんだったよ。左右の大きさが違っていて、それでも無理して履いていたら半日もしないうちにパカッと口を開いた。とんだ粗悪品だ」
「オマエ……わざわざ俺を貶すために俺の靴を買ったのか?」
「まぁね」
「くっ、本当に嫌な野郎だ」
「この際クオリティについては問わない。材料を集めることができませんでしたって言われるより品物が出来上がっていることが重要だ。キミならこの注文を受けてくれるだろう?」
ラチアはテーブルに投げ出していた解読文を再び手にとって内容を確認した。
「今の時点で解読が済んでいるのはこれだけか?」
「もちろん学者達に解読を急いで貰っている。けれど、なにしろ神話時代の文字だ。一文を解読するだけで三日かかることだってある。少しでも読み解くことができたら使いの者をここに送る。全部の解読が済むのを悠長に待っていられるほどの余裕なんてない。だから、やってくれるなら石版解読と靴制作の同時進行だ。キミには今すぐ材料集めにとりかかってもらいたい」
「やれやれ、困難な注文だな」
「キミにはそうかもしれない。でも他の職人にとっては無理な注文だ」
「……俺がこれを完成させたら姫を守る事ができるんだな?」
「スイルバーグへの交渉には俺が自ら行く。交渉のテーブルに着くことさえできれば必ず同盟を成してみせる。この命と引き替えにしてでもな」
「ほぉ?『命と引き替えにしてでも』か。宰相閣下は言うことが大袈裟だ」
「大袈裟かな? この策の結末がどうなるかくらい自分で理解しているつもりだけどね」
ラチアの眉がピクリと動いた。
アルベルトはそれに気づかないふりをして無言で微笑み、じっとラチアを見つめ返している。
「理解していて、それでも……か?」
「そうだ」
二人はそのまま無言になり、暫く酒を飲み続けた。
「……わかった。やってやる」
やがて、ラチアは溜息混じりに承諾した。
「恩に着る」
「オマエのためじゃない。姫のためやるんだ」
「だから恩に着ると言ってるんだよ」
交渉を終えてラチアの家を出たアルベルトは隠していた馬に乗り、宰相らしくきっちりと護衛の兵に囲まれた。
見送りに出たラチアの背後で小さな影が動いたのでアルベルトが「ん?」と片眉を上げる。
釣られてラチアが背後に目をやると、家の中で寝ているはずの小さな影がさっと窓の下に隠れるのが見えた。
どうやらラヴィがラチアたちの会話を盗み聞きしていたようだ。
「あのアニオン、キミが飼っているのか?」
「怪我してたのを手当てしたら、すっかり懐かれて住みつくようになった」
「ふっ、実にキミらしい」
馬上で軽く笑ったアルベルトは少しだけ真面目な顔をして言った。
「あのタイプのウサギは非常に珍しい。一説によるとこの世に存在するのは常に一個体のみで、その個体が死んだ後にようやく別の個体が現れると言われているくらいだ」
「アイツはそんなに珍しいタイプなのか」
「あぁ。……しかし、あのアニオンは不吉だ。早く手放した方がいい」
「『緑眼兎』だからか? 言い伝えでは緑眼兎は飼い主の絶望を望むらしいな」
「は? キミはそれを知ってて飼ってるのか、つくづく呆れるね。戦場に出る兵士は愚にもつかない迷信でも、それが不吉な事ならば可能な限り遠ざけるというのに」
「言っただろ、懐かれたんだ。だから一緒に暮らしている。他に理由はない。それに俺はもう兵士じゃなく靴職人だ。縁起や迷信を気にしなくてもいいお気楽な身分なんだよ」
「キミはいつもそうだ、俺の忠告には全く耳を貸さない。爵位を剥奪されたときだって――」
「もう終わったことだ」
愚痴を言い始めたアルベルトの口を塞ぐように、ラチアは言葉を被せた。
「……そうだな。もう終わってしまったことだ」
愚痴を途中で止められたアルベルトはまだ言い足りなさそうだったが諦めの溜息をついて続きを言うのをやめた。
「思えば、キミとは長い付き合いになるんだな……十八年か」
アルベルトは馬上から星空を見上げた。
「まさか友情がどうとか言い出すつもりじゃないだろうな? よしてくれ気持ち悪い」
感傷に浸るアルベルトにラチアは歩調を合わせることなく、いつも通りの反応で返した。
アルベルトもすぐにいつもの薄笑いを浮かべて肩をすくめてみせた。
「いやいや勘違いしないで貰いたいね。俺がラチアのことを嫌う気持ちは初めて会ったあの日から微塵も変わっていないよ。おそらくこれからもずっと俺はキミのことが大嫌いだ」
「安心した。それでこそ俺の知る宰相閣下だ」
「あぁ、そうだな」
交わしていた言葉がまた止まった。
長い長い沈黙。
お互いに言うべき言葉があるはずなのに、それは無言のまま終了した。
「……じゃぁな」
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