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ラチアの家から二日の距離に標高二千メルク弱の火山があり、赤竜は頂上付近の洞窟を住み家としていた。
ふたりは半日かけて火山を登って赤竜の洞窟を用心しながら進んでいた。
「中はずいぶん広いんだね」
ラヴィが言う通り洞窟の中はかなりの広さがあった。
幅は約十メルク。
高さ約五メルクの横穴が緩やかに右へ曲がりながら奥へと続いている。
洞窟の壁面はまるで塗装したかのように苔月光という名の苔が広がっていて、苔が発する光に照らされて中は意外なくらいに明るかった。
「なんだか……寒いね……」
「熱を喰う赤竜の住み家だからな」
応えるラチアの息が白い。
ラヴィはポシェットを斜め掛けにしたいつも通りの格好できているがラチアのほうは違う。
今回の相手は赤竜だと分かっているのでいつも隠し倉庫に置きっぱなしにしていたあのプレートの鎧をつけている。
ただし、総重量が二十テグマ(20㎏)を越えるフル装備だと流石に重すぎるので胸部パーツと籠手だけを装着した簡易バージョンだ。
「赤竜さんは熱を食べるの? 普通の食事はしないの?」
「普通に食物も食べる。ただ、巨体の赤竜は食物を摂取するだけじゃ必要なエネルギーを賄えないらしい。だから火山の地熱を体の表面から取り込んでエネルギーに変えているそうだ」
「だから火山なのにこの辺は熱くないのかぁ……」
ラヴィがぷるりと体を震わせた。
寒さのせいだけではなくラヴィの長い耳がこの洞窟の奥から聞こえてくる巨大な生物の呼吸音を拾っていたせいだ。
「マスター。いるよ……この奥に、すごく大きいのが……」
「そいつは良かった。せっかく来たのに赤竜が留守だったらまた登山しなきゃならない」
怯えるラヴィを元気づけようとしているのかラチアは軽く肩をすくめておどけた。
一歩、一歩、慎重に足を進め、やがてふたりは洞窟の最奥に辿り着いた。
そして――、
目の前の光景にラヴィは息を呑んだ。洞窟の最奥はマグマ溜まりのように丸く大きな空間ができていて、その奥に巨大な竜が眠っていた。
「――っ!」
初めて見る赤竜の姿にラヴィは圧倒された。
赤竜の姿を一言で言うなら《異様》。
ヒグマに似た丸い頭部を持つ赤竜は他の《竜》と呼ばれているモノと同様に長い首を有していて、それがワニのような胴体へと続いている。
胴体を支える四肢は太く、後ろ足は牛のような形で、前足は鷹のようになっていた。
他の部位と比べると細く見える赤竜の前足には殺傷力が高そうな鋭いかぎ爪があり、剣呑な光を放っている。
赤竜は竜にしては珍しく体にウロコは一切なかったが緋色のぶ厚い肌の表面には金属のような鈍い光沢があって恐ろしく硬そうだった。
恐い。
ラヴィは頭で理解するよりも早く、本能でそう感じた。
赤竜はラヴィが今までに見たことのあるどんな生物よりも大きくて体長はゆうに十五メルクを越す。
浮力が得られる水中ならともかく陸で生きる生物の限界を超えたその存在は、そこに在るという事実だけでラヴィに恐怖を植え付けた。
足が竦む。
呼吸が早くなる。
本能が『逃げなきゃ!』と叫んでいる。
それでもラヴィは逃げなかった。
『マスターがここにいる。だからボクはここにいる!』
その気持ちだけでラヴィはなんとか恐怖に耐えることができた。
ラチアは赤竜を見ただけで震えているラヴィの頭を軽く撫でてから「ここにいろ」と言い残して敢然と赤竜へ足を進めた。
ラチアが装備している金属の鎧が触れ合う微かな音を感知した赤竜が寝そべったままの姿勢で瞼を少しだけ上げる。
《また人間か……。鬱陶しい》
ラチアの姿を見た赤竜が黄水晶のような黄色の瞳をすがめて溜息混じりに呟く。
牙がぞろりと並んだ口から溜息と共に小さな火が漏れ出てリンを含んだ赤竜の吐息がラチアの鼻を刺激した。
「寝ているところを邪魔して申し訳ない。少しばかり聞いて貰いたいことがあって来たんだ」
社交的な笑顔で近づくラチアを赤竜はゆっくりと首をもたげて正面から睨み据えた。
《謝罪するに及ばす。そろそろ胃の中に何かを入れなければと思っていたところだ。食いものが自分からやって来るのは私にとっての幸運だと言えよう》
『あれ? あの赤竜さんって……』
ドーム状の巣の入口で立ち止まったままのラヴィは頭を上げた赤竜の顔を見て恐怖とは違う奇妙な感覚を感じた。
赤竜が寝ているときには気付かなかったけれど赤竜には右目がなかった。
本来右目が在るはずの場所には斜めに傷跡が走っていて眼窩がぽっかりと凹んでいる。
目の傷跡は大きくて痛々しいのだけれど、ラヴィの心に引っかかったのは失っている右目のほうではなく、今ラチアを見据えている左目の方だった。
赤竜の澄んだ黄色の瞳にラヴィはなぜか懐かしさを感じた。
『前に……どこかで見たような……?』
しかしラヴィは赤竜と会った事なんて一度もない。
『なのに……なぜ……?』
ラヴィが眉間に皺を寄せている間に赤竜はもう戦い始めようとしていた。
緩慢な動きで胴を持ち上げて攻撃態勢をとろうとしている赤竜を見てラチアが慌てた。
「待ってくれ。俺は戦いに来たのではない、話があるんだ!」
ラチアは両手を広げて敵意がないことを示すが赤竜はその言葉に耳を貸さなかった。
《貴様の話などどうでもいい。私はいつものようにここに来た愚かな人間を喰らい腹を満たすだけのこと》
赤竜が鼻の穴を広げて大きく息を吸い込んだ。
開いた口の奥に小さな火種が揺らめいている。
「ファイヤーブレス!?」
赤竜の動作で攻撃を先読みしたラチアは体を翻して後ろの岩に逃げようとした。
「ダメ! マスターそっちはダメ! 苔月光があるほうにくっついて!」
「!?」
岩の後ろに身を隠そうとしていたラチアに鋭い声が飛んだ。
何の事か理解する暇はなかった。把握する間もなかった。
ラチアは岩の後ろへは逃げず、ラヴィに指示された岩の正面、赤竜との間になんの遮蔽物もない危険な場所へ跳んで岩肌の苔月光に背中を擦りつけた。
ボウウッン!
赤竜が口から紅い炎の塊を吐き出す。
人の肌など一瞬で黒焦げにする熱量を持った炎は赤竜の口から出た途端、見えない壁に遮られたかのように天井方向へと逸れた。
「なにっ!?」
炎はドーム状になっている円い天井を焼きながらラチアの頭上を通過して背後の壁面を流れ落ち、地表へ到達した炎は土石流のような勢いでラチアの後方から押し寄せてきた。
赤竜とラチアの戦いを側面から見れば『つ』の字を書くような軌道で炎の波は襲ってきた。
小石を弾き飛ばすほどの重い質量を持った濃厚な炎がラチアの背後にある岩を打って水飛沫のように飛び散る。
ラチアはまるで滝の途中に突き出た岩の下に身を置いている蟹のような気持ちで、自分の横を駆け抜けて行く炎をぞっとしながら見送った。
何も考えずラヴィのアドバイス通りに苔月光が生えている側へと体を寄せたのだが、もしアドバイスを聞かずに岩の後ろに隠れていたら、この炎の直撃を受けて一瞬で焼き殺されていたに違いない。
まさか炎がこんな変則的な動きをするとは全く予想できなかった。
《むぅ……子ウサギめ、苔が生えている位置で炎の軌道を見切ったか!》
ラヴィに炎の軌道を看破された赤竜が悔しげに呻く。
赤竜が呻いたように炎が通った場所は真っ赤に焼けた岩肌が剥き出しになっていて一片の苔も生えていない。逆に考えれば苔が生えている場所は炎が来ない安全地帯だという証明。
いつも緑に囲まれて育ってきた兎のラヴィだからこそ不自然な苔の生え方に気付けたのだ。
《初撃を躱した侵入者は何十年ぶりだろうか。面白い同行者を連れているじゃないか、人間》
「……」
ラチアは無言で二本の剣を引き抜くと地を蹴って赤竜の足元へと迫った。
すでに戦闘は開始されている。
ここで会話に乗ってどうにかできる場面じゃないのは分かっている。
何度も死線を越えてきたラチアだからこそ今の関係では対話にならないと感じている。
せめて一撃。
赤竜が痛痒を感じるほどの一撃を叩きこまないと取引きを持ちかける事が出来ない。
そう判断したラチアは二本の剣を煌めかせながら全力で赤竜に迫った。
ふたりは半日かけて火山を登って赤竜の洞窟を用心しながら進んでいた。
「中はずいぶん広いんだね」
ラヴィが言う通り洞窟の中はかなりの広さがあった。
幅は約十メルク。
高さ約五メルクの横穴が緩やかに右へ曲がりながら奥へと続いている。
洞窟の壁面はまるで塗装したかのように苔月光という名の苔が広がっていて、苔が発する光に照らされて中は意外なくらいに明るかった。
「なんだか……寒いね……」
「熱を喰う赤竜の住み家だからな」
応えるラチアの息が白い。
ラヴィはポシェットを斜め掛けにしたいつも通りの格好できているがラチアのほうは違う。
今回の相手は赤竜だと分かっているのでいつも隠し倉庫に置きっぱなしにしていたあのプレートの鎧をつけている。
ただし、総重量が二十テグマ(20㎏)を越えるフル装備だと流石に重すぎるので胸部パーツと籠手だけを装着した簡易バージョンだ。
「赤竜さんは熱を食べるの? 普通の食事はしないの?」
「普通に食物も食べる。ただ、巨体の赤竜は食物を摂取するだけじゃ必要なエネルギーを賄えないらしい。だから火山の地熱を体の表面から取り込んでエネルギーに変えているそうだ」
「だから火山なのにこの辺は熱くないのかぁ……」
ラヴィがぷるりと体を震わせた。
寒さのせいだけではなくラヴィの長い耳がこの洞窟の奥から聞こえてくる巨大な生物の呼吸音を拾っていたせいだ。
「マスター。いるよ……この奥に、すごく大きいのが……」
「そいつは良かった。せっかく来たのに赤竜が留守だったらまた登山しなきゃならない」
怯えるラヴィを元気づけようとしているのかラチアは軽く肩をすくめておどけた。
一歩、一歩、慎重に足を進め、やがてふたりは洞窟の最奥に辿り着いた。
そして――、
目の前の光景にラヴィは息を呑んだ。洞窟の最奥はマグマ溜まりのように丸く大きな空間ができていて、その奥に巨大な竜が眠っていた。
「――っ!」
初めて見る赤竜の姿にラヴィは圧倒された。
赤竜の姿を一言で言うなら《異様》。
ヒグマに似た丸い頭部を持つ赤竜は他の《竜》と呼ばれているモノと同様に長い首を有していて、それがワニのような胴体へと続いている。
胴体を支える四肢は太く、後ろ足は牛のような形で、前足は鷹のようになっていた。
他の部位と比べると細く見える赤竜の前足には殺傷力が高そうな鋭いかぎ爪があり、剣呑な光を放っている。
赤竜は竜にしては珍しく体にウロコは一切なかったが緋色のぶ厚い肌の表面には金属のような鈍い光沢があって恐ろしく硬そうだった。
恐い。
ラヴィは頭で理解するよりも早く、本能でそう感じた。
赤竜はラヴィが今までに見たことのあるどんな生物よりも大きくて体長はゆうに十五メルクを越す。
浮力が得られる水中ならともかく陸で生きる生物の限界を超えたその存在は、そこに在るという事実だけでラヴィに恐怖を植え付けた。
足が竦む。
呼吸が早くなる。
本能が『逃げなきゃ!』と叫んでいる。
それでもラヴィは逃げなかった。
『マスターがここにいる。だからボクはここにいる!』
その気持ちだけでラヴィはなんとか恐怖に耐えることができた。
ラチアは赤竜を見ただけで震えているラヴィの頭を軽く撫でてから「ここにいろ」と言い残して敢然と赤竜へ足を進めた。
ラチアが装備している金属の鎧が触れ合う微かな音を感知した赤竜が寝そべったままの姿勢で瞼を少しだけ上げる。
《また人間か……。鬱陶しい》
ラチアの姿を見た赤竜が黄水晶のような黄色の瞳をすがめて溜息混じりに呟く。
牙がぞろりと並んだ口から溜息と共に小さな火が漏れ出てリンを含んだ赤竜の吐息がラチアの鼻を刺激した。
「寝ているところを邪魔して申し訳ない。少しばかり聞いて貰いたいことがあって来たんだ」
社交的な笑顔で近づくラチアを赤竜はゆっくりと首をもたげて正面から睨み据えた。
《謝罪するに及ばす。そろそろ胃の中に何かを入れなければと思っていたところだ。食いものが自分からやって来るのは私にとっての幸運だと言えよう》
『あれ? あの赤竜さんって……』
ドーム状の巣の入口で立ち止まったままのラヴィは頭を上げた赤竜の顔を見て恐怖とは違う奇妙な感覚を感じた。
赤竜が寝ているときには気付かなかったけれど赤竜には右目がなかった。
本来右目が在るはずの場所には斜めに傷跡が走っていて眼窩がぽっかりと凹んでいる。
目の傷跡は大きくて痛々しいのだけれど、ラヴィの心に引っかかったのは失っている右目のほうではなく、今ラチアを見据えている左目の方だった。
赤竜の澄んだ黄色の瞳にラヴィはなぜか懐かしさを感じた。
『前に……どこかで見たような……?』
しかしラヴィは赤竜と会った事なんて一度もない。
『なのに……なぜ……?』
ラヴィが眉間に皺を寄せている間に赤竜はもう戦い始めようとしていた。
緩慢な動きで胴を持ち上げて攻撃態勢をとろうとしている赤竜を見てラチアが慌てた。
「待ってくれ。俺は戦いに来たのではない、話があるんだ!」
ラチアは両手を広げて敵意がないことを示すが赤竜はその言葉に耳を貸さなかった。
《貴様の話などどうでもいい。私はいつものようにここに来た愚かな人間を喰らい腹を満たすだけのこと》
赤竜が鼻の穴を広げて大きく息を吸い込んだ。
開いた口の奥に小さな火種が揺らめいている。
「ファイヤーブレス!?」
赤竜の動作で攻撃を先読みしたラチアは体を翻して後ろの岩に逃げようとした。
「ダメ! マスターそっちはダメ! 苔月光があるほうにくっついて!」
「!?」
岩の後ろに身を隠そうとしていたラチアに鋭い声が飛んだ。
何の事か理解する暇はなかった。把握する間もなかった。
ラチアは岩の後ろへは逃げず、ラヴィに指示された岩の正面、赤竜との間になんの遮蔽物もない危険な場所へ跳んで岩肌の苔月光に背中を擦りつけた。
ボウウッン!
赤竜が口から紅い炎の塊を吐き出す。
人の肌など一瞬で黒焦げにする熱量を持った炎は赤竜の口から出た途端、見えない壁に遮られたかのように天井方向へと逸れた。
「なにっ!?」
炎はドーム状になっている円い天井を焼きながらラチアの頭上を通過して背後の壁面を流れ落ち、地表へ到達した炎は土石流のような勢いでラチアの後方から押し寄せてきた。
赤竜とラチアの戦いを側面から見れば『つ』の字を書くような軌道で炎の波は襲ってきた。
小石を弾き飛ばすほどの重い質量を持った濃厚な炎がラチアの背後にある岩を打って水飛沫のように飛び散る。
ラチアはまるで滝の途中に突き出た岩の下に身を置いている蟹のような気持ちで、自分の横を駆け抜けて行く炎をぞっとしながら見送った。
何も考えずラヴィのアドバイス通りに苔月光が生えている側へと体を寄せたのだが、もしアドバイスを聞かずに岩の後ろに隠れていたら、この炎の直撃を受けて一瞬で焼き殺されていたに違いない。
まさか炎がこんな変則的な動きをするとは全く予想できなかった。
《むぅ……子ウサギめ、苔が生えている位置で炎の軌道を見切ったか!》
ラヴィに炎の軌道を看破された赤竜が悔しげに呻く。
赤竜が呻いたように炎が通った場所は真っ赤に焼けた岩肌が剥き出しになっていて一片の苔も生えていない。逆に考えれば苔が生えている場所は炎が来ない安全地帯だという証明。
いつも緑に囲まれて育ってきた兎のラヴィだからこそ不自然な苔の生え方に気付けたのだ。
《初撃を躱した侵入者は何十年ぶりだろうか。面白い同行者を連れているじゃないか、人間》
「……」
ラチアは無言で二本の剣を引き抜くと地を蹴って赤竜の足元へと迫った。
すでに戦闘は開始されている。
ここで会話に乗ってどうにかできる場面じゃないのは分かっている。
何度も死線を越えてきたラチアだからこそ今の関係では対話にならないと感じている。
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