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入学式!
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入学式が行われるとても広い講堂のような所に来た、私とアウラですが・・・チラチラとこちらを見てくる視線が多く、気になって仕方がありません。
しかも、チラチラと見たと思ったら近くの人とコソコソと喋ったりしていて、私どこか変なんですかね?
中には少し馬鹿にしたようなクスクスと笑ってる令嬢もいて、とても気になります。
特に変な所はないですし、変な行動もしていないのですが、ああいうことをされるのは気分が悪いですね。
まぁ、こういうのは気にしないのが1番ですよね。
堂々としていなければなめられてしまいますし。
あぁ、それにアウラの美貌と少し特殊な立ち位置などもあり見られているのかも知れませんね。
そうだとしてもバカにされるいわれはありませんが。
とりあえず私とアウラは空いている席に座り、式が始まるまで他愛ない話をして待つことにしました。
しばらくすると大体の人が座りはじめ、それから5分後くらいに入学式が始まりました。
学園長の思ったよりも長くなかったお話しが終わり、新入生代表として同じ学年であるアルベルト王子が挨拶をするため壇上に上がりました。
まだやはりあどけなさというか可愛さの残っている王子はとてもかわゆい天使でした。
このままあのゲームのような人にならず、成長してほしいんですけどね。
などと、思いつつ王子の挨拶を聞いていると、いきなり後ろの入口の扉がバンッ!!と開く音がして、講堂にいる人達は何事かと後ろを振り向きました。
王子の挨拶も急な出来事に止まってしまいました。
私も後ろを振り向いてみると、そこには茶髪に緑色の目をした可愛い系の少女が立っていました。
その子は大勢の人が自分を見ているのを見て、わざとらしいくらい大げさにあわあわとしながら大きな声で喋りだしました。
「あっ!式の途中にご、ごめんなさい!
道に迷っちゃって、遅れちゃいました!」
そういって頭を下げるとそっと上目遣いするように周りを見て、涙目・・・というか目をうるうるさせながら「あぅぅ~ごめんなさぁい」とこれもなぜか大きい声で言っています。
すると、扉横に立っていた先生が彼女に何か言っています。
先生の声は普通くらいか少し小声のようで、ここまではよく聞こえてきません。
まぁ、なので彼女の声がどれだけ大きいかよく分かりますね。
おそらく、早く席に着きなさいとでも言われたのでしょう。
彼女は後ろの方の席に座りました。
えぇーーと・・・彼女はいわゆるぶりっ子ちゃん何でしょうか?
私だったら本当に遅刻して悪いと思ってるなら、あんな目立つような行動しませんけどね。
普通は迷惑をかけないように、目立たないようにそっと扉を開けて、扉のところの先生に小声で謝罪し、一番後ろの席に座ります。
彼女が席に着いたことで、王子は気を取り直して挨拶を途中から始め、終えると壇上から降りて前の方の席に座りました。
その後は特に何も起きることもなく、学校の説明などをされた後、教科書や学園の地図などの配布のためそれぞれの教室へと移動しました。
私はこの時、遅刻してきた子をおかしな子だったなくらいにしか思わず、気にも止めていませんでした。
彼女が私のこれから6年間はすごせるであろう平穏な学園生活をぶち壊す嵐だとは考えもしなかったのです。
しかも、チラチラと見たと思ったら近くの人とコソコソと喋ったりしていて、私どこか変なんですかね?
中には少し馬鹿にしたようなクスクスと笑ってる令嬢もいて、とても気になります。
特に変な所はないですし、変な行動もしていないのですが、ああいうことをされるのは気分が悪いですね。
まぁ、こういうのは気にしないのが1番ですよね。
堂々としていなければなめられてしまいますし。
あぁ、それにアウラの美貌と少し特殊な立ち位置などもあり見られているのかも知れませんね。
そうだとしてもバカにされるいわれはありませんが。
とりあえず私とアウラは空いている席に座り、式が始まるまで他愛ない話をして待つことにしました。
しばらくすると大体の人が座りはじめ、それから5分後くらいに入学式が始まりました。
学園長の思ったよりも長くなかったお話しが終わり、新入生代表として同じ学年であるアルベルト王子が挨拶をするため壇上に上がりました。
まだやはりあどけなさというか可愛さの残っている王子はとてもかわゆい天使でした。
このままあのゲームのような人にならず、成長してほしいんですけどね。
などと、思いつつ王子の挨拶を聞いていると、いきなり後ろの入口の扉がバンッ!!と開く音がして、講堂にいる人達は何事かと後ろを振り向きました。
王子の挨拶も急な出来事に止まってしまいました。
私も後ろを振り向いてみると、そこには茶髪に緑色の目をした可愛い系の少女が立っていました。
その子は大勢の人が自分を見ているのを見て、わざとらしいくらい大げさにあわあわとしながら大きな声で喋りだしました。
「あっ!式の途中にご、ごめんなさい!
道に迷っちゃって、遅れちゃいました!」
そういって頭を下げるとそっと上目遣いするように周りを見て、涙目・・・というか目をうるうるさせながら「あぅぅ~ごめんなさぁい」とこれもなぜか大きい声で言っています。
すると、扉横に立っていた先生が彼女に何か言っています。
先生の声は普通くらいか少し小声のようで、ここまではよく聞こえてきません。
まぁ、なので彼女の声がどれだけ大きいかよく分かりますね。
おそらく、早く席に着きなさいとでも言われたのでしょう。
彼女は後ろの方の席に座りました。
えぇーーと・・・彼女はいわゆるぶりっ子ちゃん何でしょうか?
私だったら本当に遅刻して悪いと思ってるなら、あんな目立つような行動しませんけどね。
普通は迷惑をかけないように、目立たないようにそっと扉を開けて、扉のところの先生に小声で謝罪し、一番後ろの席に座ります。
彼女が席に着いたことで、王子は気を取り直して挨拶を途中から始め、終えると壇上から降りて前の方の席に座りました。
その後は特に何も起きることもなく、学校の説明などをされた後、教科書や学園の地図などの配布のためそれぞれの教室へと移動しました。
私はこの時、遅刻してきた子をおかしな子だったなくらいにしか思わず、気にも止めていませんでした。
彼女が私のこれから6年間はすごせるであろう平穏な学園生活をぶち壊す嵐だとは考えもしなかったのです。
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