ガルシェバル=ヴォル=カデス

桂圭人

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ガルシェバルVSガシャバ

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紅蓮の支配圏《熾烈の王座》
深紅の炎が静かに天井を這い、玉座の間には灰の粒子が漂っている。床を覆う黒鉄は常に熱を帯び、焦げた匂いが薄く立ち込めていた。
重い扉が低く唸り、一人の男が入ってくる。
白の軍服に身を包んだガシャバ。後ろを刈り上げた白髪は鋭く、帽子の影が前髪とともに表情を覆い隠す。覗く白色の瞳だけが、冷えた刃のように光っていた。足音を殺し、王座の前で膝をつく。

「……報告を終えた。反乱分子の粛清は完了だ」

感情を削ぎ落とした、低い声。

王座に腰掛けるガルシェバル=ヴォル=カデスは、ゆっくりと顔を上げた。燃えた白金のような肌が紅蓮の光を受けて揺らめく。琥珀に血を溶かした双眸――片方は冷徹に世界を量り、もう片方は狂おしい情熱を宿していた。

「完了、か」

静かな声だが、玉座の間の熱を震わせる。灰を散らす翼がわずかに動き、空気の温度が上がる。

「痛みは与えたか?」

ガシャバはわずかに首を傾げる。帽子の影の下で、口元が微かに動いた。

「必要以上には。秩序のためだ」

ガルシェバルは立ち上がった。二八二センチの巨躯が赤黒の法衣を揺らしながら近づく。両腕に絡む焼け残った鎖が、幻の熱を放って鳴った。

「必要以上……か」

彼はガシャバの前に立ち、ゆっくりと手を伸ばす。指先が軍服の襟元に触れた瞬間、ガシャバの肩がわずかに強張る。それでも動かない。

「君はいつもそうだ。感情を殺し、使命を果たす。冷たく、完璧に」

声に、わずかな甘さが滲む。恋人の囁きのように。

「だが、ガシャバよ。君が与える痛みは、まだ温い」

ガシャバは顔を上げ、白い瞳でガルシェバルを見据えた。

「……温さは不要だ。秩序は冷たくあるべきだ」

その瞬間、情熱を宿す片眼が燃え上がる。

「違う」

低く、祈りのような声。

「痛みは愛でなければならない。君の制裁は僕の律法だ。ならば、そこに情念がなくてどうする」

指先がガシャバの頬に触れる。熱が伝わり、ガシャバの呼吸がわずかに乱れた。表情は崩れない。

「君は僕の秩序だ。僕の刃だ。僕の――」

言葉を切り、ガルシェバルは微笑む。優しさと残酷さを同時に宿した微笑み。

「――愛の欠如を焼くため、灰になる存在だ」

ガシャバは静かに答えた。

「僕は国家の治安のために存在する。貴方の王座を守るために血を流す。それが使命だ」

ガルシェバルは首を振る。背後の翼が灰を散らし、熱風が満ちる。

「使命ではない。愛だ」

一歩踏み込み、ガシャバの肩に手を置く。鎖の熱が布越しに伝わる。

「君が感情を殺すたび、僕はそれを惜しむ。君が冷たくなるたび、僕はそれを焼きたくなる」

声は詩のように熱を帯びていく。

「ガシャバ。僕を縛る者よ。同時に僕を解く者でもあれ――共に燃えよう」

ガシャバは初めて視線を伏せた。帽子の影が、深く落ちる。

「……僕は、燃えない」

静かな拒絶。

それでもガルシェバルは微笑んだ。指先で顎を掴み、顔を上げさせる。

「燃えるさ。いつか必ず。君が忠誠を使命ではなく愛と呼ぶ日まで――僕は君を焼き続ける」

紅蓮の炎が一瞬、天井まで跳ね上がる。
ガシャバは無言で頭を下げ、再び膝をついた。

「次の命令を」

短く、冷ややかに。

ガルシェバルは王座へ戻り、静かに腰を下ろす。灰の翼が収まり、熱がわずかに和らいだ。

「……次の反乱分子を探せ。そして今度は――」

声が甘く、熱を帯びる。

「僕の名において、愛を込めて裁け」

ガシャバは立ち上がり、踵を返す。白い軍服の背が紅蓮の光を受け、際立って輝いた。

扉が閉じる音が響き、玉座の間には再び静寂と灼熱だけが残る。

ガルシェバルは独り、呟いた。

「愛は焚刑に似たり。偽りを焼き、真実を灰にする」

その声は、誰にも届かぬ永遠の孤独を纏っていた。

翌日、二人の遺体がゴミ収集車に回収されました。


「朝日」――恵山

「脂身(朝日のアダ名)」――薩摩

「エロ場」――深山

「ハッテン場」――志賀

「エロの場」――ガシェルト

「濡れ場」――アアタドン

「ガヤシバ」――アディシェス

「バ(ガシャバのアダ名)」――アパシー

「悪口しか言ってない(笑)(ガシャバの悪口)」――ナアマ
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