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二章
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「痛ッ」
「?」
不可思議な状況において、既にその存在ごと忘れていたマルムフォーシュ伯爵の声によって、私はふと現実に引き戻された。
マルムフォーシュ伯爵は上等な箪笥の脇に立ち、困ったような弱ったような妙な表情で自身の右の人差し指を見つめて続ける。
「ちゃんと手入れしておけよ。高級な家具もささくれ立っちゃ台無しだろ」
ついさっき装った格式を脱ぎ捨て、軽薄で馴れ馴れしい口調でそうぼやきながら、マルムフォーシュ伯爵は左手を右の人差し指の第二間接辺りに添えて、小さな傷の具合を確かめている。
指に力を込めたのが、見えた。
指先にぷっくりと赤い血が盛り上がり、そして、垂れ──
「!」
それは一瞬の出来事だった。
黒い疾風が駆け抜けた。大きな物音がして、マルムフォーシュ伯爵が倒れ、その上にレクセル侯爵令息が跨っていた。
「ゥグアアァッ」
空気を震わせる、歪に膨張した咆哮。
レクセル侯爵令息がさも飢えた野獣のようにマルムフォーシュ伯爵へ喰らい付こうとしていることが、瞬時に理解できた。
咄嗟に、手近に放置されていた手付かずの朝食らしき銀のトレーを掴んだ。
当然、上に並んでいた茶器やサンドウィッチらしきものは無残に散った。併し、今それはどうでもよかった。
私は駆け寄ると同時に跪き、マルムフォーシュ伯爵とレクセル侯爵令息の顔の間に銀のトレーを差し込んだ。
「グッ」
「痛ァッ!」
レクセル侯爵令息が噛みつこうとした勢いで銀のトレーがマルムフォーシュ伯爵の顔面に直撃。致し方ないことだ。
シュウ……
私の、すぐ傍。
触れられそうなほど近くに、陽光に焼けるレクセル侯爵令息の肩があった。首が、耳が、頬があった。
「これは、飢えると見境がなくなるとは本当らしい」
銀のトレーの下からマルムフォーシュ伯爵の声がした。こんな時でさえ飄々としていて憎たらしいことこの上ない。
「……っ、……!」
嫌味の一つでも言おうと思った私は、自分がすっかり腰を抜かし、同じ姿勢のまま小刻みに震えて声も出せないということに気づいた。
「貞操観念まで忘れてしまったら、友よ、それは愛とは呼べないはずだ」
声音から笑顔であるとわかる。まったく、この状況で余裕ぶっている辺りマルムフォーシュ伯爵も正気ではない。
そんなマルムフォーシュ伯爵に跨ったまま、銀のトレーに映る自身の顔を凝視して震えるレクセル侯爵令息の葛藤や苦悩の方が、まだ慮れる。
問題は、現実的に対処する術を知らないということ。
「ウ、グゥ……ガ」
カーテンを閉めようかしら。
ねえ、せめて。それだけでも。
人ならざるレクセル侯爵令息の痛みを、少しでも和らげてあげられるのでは?
「……」
まるで木偶の坊。
私は動けなかった。息さえ忘れそうだった。
レクセル侯爵令息は自身の変わり果てた姿に恐れ戦き、必死に耐えているように見えた。それは陽光に焼かれる皮膚の痛みなのか、血を求める渇望を抑え込もうとする痛みなのか、愛する人と決別しなければならない運命への慟哭なのか、私にはわからない。
ただ、答えを探るより早く、時空が呻り、うねり、赤く歪んだ。
「……?」
悪い夢を見ているのだろうか。
暗黒とは違う、昏い霧が立ち込める。窓から差し込む陽光の代わりに、死の臭いを連れて冷たい風が吹き込んでくる。
窓の外は、紅い空。
カーテンが風に煽られ大きく揺れた。
そこに、彼女は立っていた。
「ラルフ、ごめんなさい」
蒼白さも通り越した、屍のように黒く罅割れた肌。纏う漆黒のドレスと一緒に、純白の髪が風に巻き上がる。
「ごめんなさい……!」
細く高い声を上げ、彼女は泣いていた。
フォーシュバリ侯爵令嬢。レクセル侯爵令息が婚約破棄を叩きつけた愛する相手、ユーリア以外には考えられなかった。
瞳の色さえない、虚空じみた白亜の眼窩。
そこから止め処ない涙を流し、彼女は震えて泣いている。
レクセル侯爵令息は呻くことも忘れ、僅かに身を起こし、凝然と彼女を見つめていた。
その横顔は私の目の前にあった。もう、陽光に焼かれてはいない。
「ユーリア……?」
レクセル侯爵令息は、どこか呆気に取られたような軽い呟き声でその名を呼んだ。
「ラルフ、私のせいなの。ごめんなさい」
「君、どうして……」
「私が、望んでしまったの。あなたを喪いたくない。そう願ってしまった」
「喪う……」
「あなたが少しずつ変わってしまうと知っていて、私の血を飲ませたのよ……!」
凍てつくほどの突風は徐々に緩やかになり、やがて止まる。
静寂の音が、煩いほど耳を突く。
此処は、どこかおかしい。
目が回る。
夢なら、解放してほしい。
でも。
「ラルフ……愛しているの」
二人から目を逸らせない。
「あなたを知って、純真ぶってあなたの生贄になると申し出た。あなたの特別になりたかった。なれると思ったから」
「ユーリア……」
「そうすれば、あなたを人の世で守ってあげられる……、私なら、それができる……っ」
悪夢のように恐ろしい顔をして、無垢な少女のように泣きじゃくる。
ユーリアの手は私よりずっと激しく震えている。
「少しずつなら大丈夫だって、私は私を誤魔化してしまったの……あなたが欲しくて、あなたに傍にいてほしくて……っ、ごめんなさい……!」
「泣かないで……」
嗚咽をあげて泣きじゃくるユーリアに、レクセル侯爵令息の優しい呼び掛けは届いていないようだった。
「私のせいなの……!今なら、あなたを人のまま眠らせてあげられる……ッ、私なら……あなたを……っ」
「これは、君を恐がらせるような病じゃないんだね」
「ごめんなさい、ラルフ。あなたを愛しているのに、私が誘ってしまったのよ。あなたを、永遠の───」
死の世界に。
そう嗚咽混じりに零したユーリアの声に被せて、レクセル侯爵令息は言った。
「愛に」
レクセル侯爵令息の体がふわりと風のように浮いて、歩くようにも飛ぶようにも見える速度で、紅い空を背にして窓辺に立つユーリアを抱きしめた。
抱きしめながらその細い首筋に齧り付き、ゆっくり、じっくり、大量の美酒を贅沢に流し込むように、レクセル侯爵令息がユーリアの血を吸っている。
「……」
涙が溢れた。
安堵と感動の表情を浮かべて首筋を晒すユーリアの涙に、私が共鳴しているのだと、頭の片隅で理解する。
愛していた。
ずっと傍で生きていくのだと、叶わぬ夢を抱き、失う覚悟で、掴み取った。
二人は結ばれた。
私とは違う。
私の欲しい愛とは違う。
それでも、二人の愛は本物に見えた。
大量の血を飲んで飢えと渇きが癒えたらしいレクセル侯爵令息は、瘦せこけた体つきからすっかり瑞々しい青年になっていた。
不思議なことに、血を吸われている方のユーリアも肌色とは言い難いものの白く美しい肌になり、涙に濡れた紅い唇で幸せそうな笑みを浮かべている。
二人はとても若く見えた。
恐ろしいほど、幼く見えた。
永遠という時空の中に繋ぎ止められた恋人たちは、もう、年を取ることも、死を迎えることも、ないのかもしれない。
やがて愛の籠った抱擁と、私でも理解できる普通のキスをしてから、ユーリアが大きな白亜の瞳を此方に向けた。
「!」
目が合った。
ような気がした。
すると徐々に紅い空が青味を帯び、ユーリアの白い髪は黒く染まり、大きな瞳は深い翡翠色に彩られていった。
微風が吹いた。
私は、私の居るべき世界へ返されたのだ。
ユーリアが近づいてくる。
抱擁の腕を解きながら、レクセル侯爵令息が肩越しに愛する人の姿を追った。彼は美しい銀髪を微風に靡かせ、異様なほどに濃い深紅の瞳を煌めく涙に揺らしていた。口元を血に染めて。
彼は悪夢のほうに恐ろしく、儚く、そして美しかった。
「?」
不可思議な状況において、既にその存在ごと忘れていたマルムフォーシュ伯爵の声によって、私はふと現実に引き戻された。
マルムフォーシュ伯爵は上等な箪笥の脇に立ち、困ったような弱ったような妙な表情で自身の右の人差し指を見つめて続ける。
「ちゃんと手入れしておけよ。高級な家具もささくれ立っちゃ台無しだろ」
ついさっき装った格式を脱ぎ捨て、軽薄で馴れ馴れしい口調でそうぼやきながら、マルムフォーシュ伯爵は左手を右の人差し指の第二間接辺りに添えて、小さな傷の具合を確かめている。
指に力を込めたのが、見えた。
指先にぷっくりと赤い血が盛り上がり、そして、垂れ──
「!」
それは一瞬の出来事だった。
黒い疾風が駆け抜けた。大きな物音がして、マルムフォーシュ伯爵が倒れ、その上にレクセル侯爵令息が跨っていた。
「ゥグアアァッ」
空気を震わせる、歪に膨張した咆哮。
レクセル侯爵令息がさも飢えた野獣のようにマルムフォーシュ伯爵へ喰らい付こうとしていることが、瞬時に理解できた。
咄嗟に、手近に放置されていた手付かずの朝食らしき銀のトレーを掴んだ。
当然、上に並んでいた茶器やサンドウィッチらしきものは無残に散った。併し、今それはどうでもよかった。
私は駆け寄ると同時に跪き、マルムフォーシュ伯爵とレクセル侯爵令息の顔の間に銀のトレーを差し込んだ。
「グッ」
「痛ァッ!」
レクセル侯爵令息が噛みつこうとした勢いで銀のトレーがマルムフォーシュ伯爵の顔面に直撃。致し方ないことだ。
シュウ……
私の、すぐ傍。
触れられそうなほど近くに、陽光に焼けるレクセル侯爵令息の肩があった。首が、耳が、頬があった。
「これは、飢えると見境がなくなるとは本当らしい」
銀のトレーの下からマルムフォーシュ伯爵の声がした。こんな時でさえ飄々としていて憎たらしいことこの上ない。
「……っ、……!」
嫌味の一つでも言おうと思った私は、自分がすっかり腰を抜かし、同じ姿勢のまま小刻みに震えて声も出せないということに気づいた。
「貞操観念まで忘れてしまったら、友よ、それは愛とは呼べないはずだ」
声音から笑顔であるとわかる。まったく、この状況で余裕ぶっている辺りマルムフォーシュ伯爵も正気ではない。
そんなマルムフォーシュ伯爵に跨ったまま、銀のトレーに映る自身の顔を凝視して震えるレクセル侯爵令息の葛藤や苦悩の方が、まだ慮れる。
問題は、現実的に対処する術を知らないということ。
「ウ、グゥ……ガ」
カーテンを閉めようかしら。
ねえ、せめて。それだけでも。
人ならざるレクセル侯爵令息の痛みを、少しでも和らげてあげられるのでは?
「……」
まるで木偶の坊。
私は動けなかった。息さえ忘れそうだった。
レクセル侯爵令息は自身の変わり果てた姿に恐れ戦き、必死に耐えているように見えた。それは陽光に焼かれる皮膚の痛みなのか、血を求める渇望を抑え込もうとする痛みなのか、愛する人と決別しなければならない運命への慟哭なのか、私にはわからない。
ただ、答えを探るより早く、時空が呻り、うねり、赤く歪んだ。
「……?」
悪い夢を見ているのだろうか。
暗黒とは違う、昏い霧が立ち込める。窓から差し込む陽光の代わりに、死の臭いを連れて冷たい風が吹き込んでくる。
窓の外は、紅い空。
カーテンが風に煽られ大きく揺れた。
そこに、彼女は立っていた。
「ラルフ、ごめんなさい」
蒼白さも通り越した、屍のように黒く罅割れた肌。纏う漆黒のドレスと一緒に、純白の髪が風に巻き上がる。
「ごめんなさい……!」
細く高い声を上げ、彼女は泣いていた。
フォーシュバリ侯爵令嬢。レクセル侯爵令息が婚約破棄を叩きつけた愛する相手、ユーリア以外には考えられなかった。
瞳の色さえない、虚空じみた白亜の眼窩。
そこから止め処ない涙を流し、彼女は震えて泣いている。
レクセル侯爵令息は呻くことも忘れ、僅かに身を起こし、凝然と彼女を見つめていた。
その横顔は私の目の前にあった。もう、陽光に焼かれてはいない。
「ユーリア……?」
レクセル侯爵令息は、どこか呆気に取られたような軽い呟き声でその名を呼んだ。
「ラルフ、私のせいなの。ごめんなさい」
「君、どうして……」
「私が、望んでしまったの。あなたを喪いたくない。そう願ってしまった」
「喪う……」
「あなたが少しずつ変わってしまうと知っていて、私の血を飲ませたのよ……!」
凍てつくほどの突風は徐々に緩やかになり、やがて止まる。
静寂の音が、煩いほど耳を突く。
此処は、どこかおかしい。
目が回る。
夢なら、解放してほしい。
でも。
「ラルフ……愛しているの」
二人から目を逸らせない。
「あなたを知って、純真ぶってあなたの生贄になると申し出た。あなたの特別になりたかった。なれると思ったから」
「ユーリア……」
「そうすれば、あなたを人の世で守ってあげられる……、私なら、それができる……っ」
悪夢のように恐ろしい顔をして、無垢な少女のように泣きじゃくる。
ユーリアの手は私よりずっと激しく震えている。
「少しずつなら大丈夫だって、私は私を誤魔化してしまったの……あなたが欲しくて、あなたに傍にいてほしくて……っ、ごめんなさい……!」
「泣かないで……」
嗚咽をあげて泣きじゃくるユーリアに、レクセル侯爵令息の優しい呼び掛けは届いていないようだった。
「私のせいなの……!今なら、あなたを人のまま眠らせてあげられる……ッ、私なら……あなたを……っ」
「これは、君を恐がらせるような病じゃないんだね」
「ごめんなさい、ラルフ。あなたを愛しているのに、私が誘ってしまったのよ。あなたを、永遠の───」
死の世界に。
そう嗚咽混じりに零したユーリアの声に被せて、レクセル侯爵令息は言った。
「愛に」
レクセル侯爵令息の体がふわりと風のように浮いて、歩くようにも飛ぶようにも見える速度で、紅い空を背にして窓辺に立つユーリアを抱きしめた。
抱きしめながらその細い首筋に齧り付き、ゆっくり、じっくり、大量の美酒を贅沢に流し込むように、レクセル侯爵令息がユーリアの血を吸っている。
「……」
涙が溢れた。
安堵と感動の表情を浮かべて首筋を晒すユーリアの涙に、私が共鳴しているのだと、頭の片隅で理解する。
愛していた。
ずっと傍で生きていくのだと、叶わぬ夢を抱き、失う覚悟で、掴み取った。
二人は結ばれた。
私とは違う。
私の欲しい愛とは違う。
それでも、二人の愛は本物に見えた。
大量の血を飲んで飢えと渇きが癒えたらしいレクセル侯爵令息は、瘦せこけた体つきからすっかり瑞々しい青年になっていた。
不思議なことに、血を吸われている方のユーリアも肌色とは言い難いものの白く美しい肌になり、涙に濡れた紅い唇で幸せそうな笑みを浮かべている。
二人はとても若く見えた。
恐ろしいほど、幼く見えた。
永遠という時空の中に繋ぎ止められた恋人たちは、もう、年を取ることも、死を迎えることも、ないのかもしれない。
やがて愛の籠った抱擁と、私でも理解できる普通のキスをしてから、ユーリアが大きな白亜の瞳を此方に向けた。
「!」
目が合った。
ような気がした。
すると徐々に紅い空が青味を帯び、ユーリアの白い髪は黒く染まり、大きな瞳は深い翡翠色に彩られていった。
微風が吹いた。
私は、私の居るべき世界へ返されたのだ。
ユーリアが近づいてくる。
抱擁の腕を解きながら、レクセル侯爵令息が肩越しに愛する人の姿を追った。彼は美しい銀髪を微風に靡かせ、異様なほどに濃い深紅の瞳を煌めく涙に揺らしていた。口元を血に染めて。
彼は悪夢のほうに恐ろしく、儚く、そして美しかった。
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