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第2章 入団までの1年間(1)、新たな攻略対象との出会い
35:鍛錬2日目・アルフォンス(アルフレッド)は、迷宮都市が待ち遠しい(2)
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(あー・・・・・キレイだな・・・・・・)
白馬の背中に持たれかかりながら、あいつを視界に入れて、純粋にオレはそう思った。
あいつはいま白馬と並走しながら、火魔法を剣にまとわせ、凄まじい勢いで森の魔獣どもを斬り伏せている。
バッタバッタとD級の魔獣どころかC級の魔獣さえもあいつの一太刀の前では、一瞬で魔石を残して焼失してしまう。
ロッド爺からの情報では、あいつはこの歳で<詠唱省略>ができる魔法の天才との話だったが・・・・・・オレの見立てでは、あいつは<魔法>にももちろん天賦の才があるのだろうが、明らかに<剣>の才能のほうがそれを上回っている。
敵の攻撃を受け流す剣筋は、この歳ですでにレイ皇国最強魔法騎士のロッド爺と同じくらい洗練されていた。
(おー・・・おー・・・必死な顔しちゃって・・・・・・そんなにオレは・・・・・・・・・・ヤバい状態なのかよ)
可愛いあいつの顔に眉間が寄っているのを見て、笑いがこみ上げてくる。
こんな状況だというのに、あいつが怪我したオレのために必死なのが、すげぇ嬉しい。
(本当にキレイだな・・・あいつの魔法も・・・剣筋も・・・・・・・・・そのすべてが・・・・・)
この<深縁の森>には、女神の眷属であるレイ皇国の<初代の魔法騎士>が封印され、眠っているという逸話があり、その魔法騎士は妖精のように美しかったという。
(まるで、その初代の魔法騎士のようだな・・・・・・)
・・・と、王城にあったレイ皇国・初代魔法騎士の肖像画を思い出す。
まぁ、初代は<女>だったと言われるが。
(そういえば・・・・・・オレを斬り伏せた覆面の男は、あいつのことを<あの時の妖精>と言っていたな。
あの覆面の男とあいつの面識がある・・・・つまりは、オレを襲った覆面の男は以前あいつを襲撃したと言われている男と同一人物、ということだろうな。
・・・・・・しかし、あいつじゃなくてオレを真っ先に狙った意味が分からない。
オレを斬り伏せたら、どんなに見事な気配遮断でも、あいつも気づくだろうし警戒される。
・・・というか、実際そうだったしな。
襲撃の狙いはあいつじゃないということか・・・・・・?
・・・・それにあの男、オレを斬り伏せながらも一切殺気を感じさせなかった)
あいつを視界に入れつつも、つい魔法騎士団元副騎士団長だったころからのオレの癖がのぞいてしまう。
今回の出来事に思考を飛ばし、現在の状況を冷静に分析してしまうのだ。
オレは自分がかなり強いという自覚がある。
実際、レイ皇国最強の魔法騎士と呼ばれた<ロッド爺>を引退間際とはいえ、模擬戦で下せるほどの実力もあるし、冒険者になってからもこんな大怪我を負うほど苦戦したことなど皆無だったのだから、客観的事実でもある。
(まぁ、だからこそ<ハイポーション>なんて用意していなくて、こんな情けない状態なわけだが・・・・・・)
「はっ」と思わず、自分を鼻で笑った後、思考を元にもどす。
(あの時・・・小屋からあいつが出てくるのを白馬に乗りながら、待っているとき・・・・・・覆面の男・ヤツは急に時空魔法でオレの真後ろに転移してきた)
それは見事な転移で、<魔素>と呼ばれる通常、人が魔法を使う前後にかすかに感じられる魔法の元素の集約・・・それがほとんど感じられないほどだった。
もちろんヤツ自身の気配遮断も実に素晴らしいものだ。
かつてルナリア帝国で召喚されたいう<勇者>レベルと言ってもいいくらいだ。
だが・・・それでも、普段のオレなら最初の一太刀をかわすことくらい余裕だった。<安全地帯>ということもあり、剣を腰に戻していたことを考慮に入れても・・・だ。
さすがに後ろに回られたら、空気の流れが変わるので、誰かがいることくらい感知できていたのだ。
だから・・・・今回斬られた理由は単純に1つだ。
(・・・・<白馬>がおかしかったこと・・・・・・)
ヤツがオレの後ろに現れた瞬間、白馬は全く警戒しなかったどころか、ヤツの姿を見て嬉しそうに「ヒヒン」と鳴いたのだ。
「やっと来たの?」
・・・・・・とでもいうように。
白馬の背中に持たれかかりながら、あいつを視界に入れて、純粋にオレはそう思った。
あいつはいま白馬と並走しながら、火魔法を剣にまとわせ、凄まじい勢いで森の魔獣どもを斬り伏せている。
バッタバッタとD級の魔獣どころかC級の魔獣さえもあいつの一太刀の前では、一瞬で魔石を残して焼失してしまう。
ロッド爺からの情報では、あいつはこの歳で<詠唱省略>ができる魔法の天才との話だったが・・・・・・オレの見立てでは、あいつは<魔法>にももちろん天賦の才があるのだろうが、明らかに<剣>の才能のほうがそれを上回っている。
敵の攻撃を受け流す剣筋は、この歳ですでにレイ皇国最強魔法騎士のロッド爺と同じくらい洗練されていた。
(おー・・・おー・・・必死な顔しちゃって・・・・・・そんなにオレは・・・・・・・・・・ヤバい状態なのかよ)
可愛いあいつの顔に眉間が寄っているのを見て、笑いがこみ上げてくる。
こんな状況だというのに、あいつが怪我したオレのために必死なのが、すげぇ嬉しい。
(本当にキレイだな・・・あいつの魔法も・・・剣筋も・・・・・・・・・そのすべてが・・・・・)
この<深縁の森>には、女神の眷属であるレイ皇国の<初代の魔法騎士>が封印され、眠っているという逸話があり、その魔法騎士は妖精のように美しかったという。
(まるで、その初代の魔法騎士のようだな・・・・・・)
・・・と、王城にあったレイ皇国・初代魔法騎士の肖像画を思い出す。
まぁ、初代は<女>だったと言われるが。
(そういえば・・・・・・オレを斬り伏せた覆面の男は、あいつのことを<あの時の妖精>と言っていたな。
あの覆面の男とあいつの面識がある・・・・つまりは、オレを襲った覆面の男は以前あいつを襲撃したと言われている男と同一人物、ということだろうな。
・・・・・・しかし、あいつじゃなくてオレを真っ先に狙った意味が分からない。
オレを斬り伏せたら、どんなに見事な気配遮断でも、あいつも気づくだろうし警戒される。
・・・というか、実際そうだったしな。
襲撃の狙いはあいつじゃないということか・・・・・・?
・・・・それにあの男、オレを斬り伏せながらも一切殺気を感じさせなかった)
あいつを視界に入れつつも、つい魔法騎士団元副騎士団長だったころからのオレの癖がのぞいてしまう。
今回の出来事に思考を飛ばし、現在の状況を冷静に分析してしまうのだ。
オレは自分がかなり強いという自覚がある。
実際、レイ皇国最強の魔法騎士と呼ばれた<ロッド爺>を引退間際とはいえ、模擬戦で下せるほどの実力もあるし、冒険者になってからもこんな大怪我を負うほど苦戦したことなど皆無だったのだから、客観的事実でもある。
(まぁ、だからこそ<ハイポーション>なんて用意していなくて、こんな情けない状態なわけだが・・・・・・)
「はっ」と思わず、自分を鼻で笑った後、思考を元にもどす。
(あの時・・・小屋からあいつが出てくるのを白馬に乗りながら、待っているとき・・・・・・覆面の男・ヤツは急に時空魔法でオレの真後ろに転移してきた)
それは見事な転移で、<魔素>と呼ばれる通常、人が魔法を使う前後にかすかに感じられる魔法の元素の集約・・・それがほとんど感じられないほどだった。
もちろんヤツ自身の気配遮断も実に素晴らしいものだ。
かつてルナリア帝国で召喚されたいう<勇者>レベルと言ってもいいくらいだ。
だが・・・それでも、普段のオレなら最初の一太刀をかわすことくらい余裕だった。<安全地帯>ということもあり、剣を腰に戻していたことを考慮に入れても・・・だ。
さすがに後ろに回られたら、空気の流れが変わるので、誰かがいることくらい感知できていたのだ。
だから・・・・今回斬られた理由は単純に1つだ。
(・・・・<白馬>がおかしかったこと・・・・・・)
ヤツがオレの後ろに現れた瞬間、白馬は全く警戒しなかったどころか、ヤツの姿を見て嬉しそうに「ヒヒン」と鳴いたのだ。
「やっと来たの?」
・・・・・・とでもいうように。
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