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第3章 入団までの1年間(2)、帝国の陰謀とグラナダ迷宮
58:鍛錬3日目・ベルタと暮らす男
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男と私が固まったまま見つめあう。・・・とそこへ、男に向かってベルタがダイブした。
「みんなぁぁ、ただいまぁー。さびしかったですか?」
・・・いや、違った。男の周りにいた猫に向かって・・・・。
しかし、大量の猫たちは、さっきまで男の周りでくつろいでいたにも関わらず、彼女が近づいた瞬間、「ギニャー」と叫んだかと思うと、ちりぢりに逃げていった。
買い物の途中でも猫たちは、彼女を見かけると焦ったように逃げて行っていた。野良猫だからかと思っていたが・・・・彼女はもしかして、猫好きなのに猫に嫌われている・・・・?
そんな疑念が頭の隅をかすめたが、それよりも今は、元彼だ。・・・・凝視しすぎているのは分かるが、目線が外せない。
さっきまで驚愕の表情を浮かべていた男は、一度右手でこめかみを抑えた後、私に爽やかな顔で微笑んできた。
そのこめかみで抑える仕草は・・・・前世の元彼が困った時によくやる癖だった。
この世界では違和感はないが、ハーフだった彼と同じく、外国人っぽい顔立ち。そして色合いも、黒目なのに少しエメラルドグリーンがかかった瞳に、ほんのり茶色い髪の毛。
・・・・・・・そのまま元彼・光輝である。
「えーと・・・はじめまして・・・かな?
オレの名前はマクシム。彼女と一緒に住んでいるんだけど・・・・あなたは、彼女の・・・・・友達・・・・かな?」
何ということだ。声までそっくりだ・・・・っっ!!
・・・・・・・だけど、やっぱり違うらしい。名前が全然違う。彼は光輝ではなく、マクシムというこの世界の男性らしい。
それはそうだ、聖女のように召喚魔法陣でも使わない限り、異世界からこの世界に来ることなどできないのだから。
大体、貴族令嬢レティシアの記憶をたどっても、こちらで最近召喚魔法陣が使われたという話は聞いたことがない。乙女ゲームにもそんな描写はなかった。
つまりは別人・・・・!!!
世界には似た人が3人入ると言われているが・・・まさか異世界で、似た人を見つけるとは・・・・・・・恐ろしいな・・・・。
いまだドキドキする心臓をおさめるため、息を吐きだし、私は肩をすくめた。
「ああ、はじめましてだ。私は、フレド。
今日、彼女から迷宮探索の指名依頼を受けたF級冒険者だ。
あなたが彼女の言っていた、一緒に迷宮探索をする<強い人>で合っているかな?
明日の迷宮探索では、よろしく」
そう私も微笑みながら、話しかけると、マクシムの眉が一瞬、ぴくっと跳ねる。そんなところも元彼にそっくりで・・・・ついつい彼を思い出して、胸の奥にじんわりと温かいものが広がってくるのが分かる。
私は・・・・彼が大好きだったのだ。
ひどいフラれ方をして・・・・・音信不通になってしまったけど・・・・・・
それでも、彼が大好きだったのだ・・・・・・・・。
「みんなぁぁ、ただいまぁー。さびしかったですか?」
・・・いや、違った。男の周りにいた猫に向かって・・・・。
しかし、大量の猫たちは、さっきまで男の周りでくつろいでいたにも関わらず、彼女が近づいた瞬間、「ギニャー」と叫んだかと思うと、ちりぢりに逃げていった。
買い物の途中でも猫たちは、彼女を見かけると焦ったように逃げて行っていた。野良猫だからかと思っていたが・・・・彼女はもしかして、猫好きなのに猫に嫌われている・・・・?
そんな疑念が頭の隅をかすめたが、それよりも今は、元彼だ。・・・・凝視しすぎているのは分かるが、目線が外せない。
さっきまで驚愕の表情を浮かべていた男は、一度右手でこめかみを抑えた後、私に爽やかな顔で微笑んできた。
そのこめかみで抑える仕草は・・・・前世の元彼が困った時によくやる癖だった。
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・・・・・・・そのまま元彼・光輝である。
「えーと・・・はじめまして・・・かな?
オレの名前はマクシム。彼女と一緒に住んでいるんだけど・・・・あなたは、彼女の・・・・・友達・・・・かな?」
何ということだ。声までそっくりだ・・・・っっ!!
・・・・・・・だけど、やっぱり違うらしい。名前が全然違う。彼は光輝ではなく、マクシムというこの世界の男性らしい。
それはそうだ、聖女のように召喚魔法陣でも使わない限り、異世界からこの世界に来ることなどできないのだから。
大体、貴族令嬢レティシアの記憶をたどっても、こちらで最近召喚魔法陣が使われたという話は聞いたことがない。乙女ゲームにもそんな描写はなかった。
つまりは別人・・・・!!!
世界には似た人が3人入ると言われているが・・・まさか異世界で、似た人を見つけるとは・・・・・・・恐ろしいな・・・・。
いまだドキドキする心臓をおさめるため、息を吐きだし、私は肩をすくめた。
「ああ、はじめましてだ。私は、フレド。
今日、彼女から迷宮探索の指名依頼を受けたF級冒険者だ。
あなたが彼女の言っていた、一緒に迷宮探索をする<強い人>で合っているかな?
明日の迷宮探索では、よろしく」
そう私も微笑みながら、話しかけると、マクシムの眉が一瞬、ぴくっと跳ねる。そんなところも元彼にそっくりで・・・・ついつい彼を思い出して、胸の奥にじんわりと温かいものが広がってくるのが分かる。
私は・・・・彼が大好きだったのだ。
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それでも、彼が大好きだったのだ・・・・・・・・。
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