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第3章 入団までの1年間(2)、帝国の陰謀とグラナダ迷宮
66:アルフォンス(アルフレッド)は深夜、徘徊する
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深夜・・・人が寝静まったころだろう。周りの静寂が包まれている中、オレ、<レイ皇国王弟>アルフォンス・レイこと、<A級冒険者>のアルフレッド・ブラッドレイは、目を覚ました。
随分寝ていたのだろう。朝だったはずが、真っ暗だ。
肩も凝っている。コキコキと首を鳴らしながら、周囲を見渡し、習慣で枕もとの剣を手元に取り寄せようとしたところで・・・・
目の端に金色の髪が映った。
チラッと横をみると、あいつの<フレド>の寝顔が目に入る。
今日も、こいつはあろうことか、オレのベッドで眠っていた。
「おーおー、気持ちよさそうに寝てらぁ。・・・・・こいつ・・・・・・・危機感ねぇのか?」
そう呟きながら昨日・・・いや一昨日か・・・の出来事を思い出す。
一昨日、自覚したこいつへの感情。
男同士で王族と貴族・・・先の見えない今後の関係なんて・・・・まぁいま考えたって無駄だ。
そんなことより思い出させられるのは・・・・口づけた後のこいつの表情だった。
「まぁ、こいつも満更じゃなさそうだったからなぁ」
そう言いながら、口の端があがる。すげぇ楽しい。
こいつの頬を右手でさすり、おもむろに親指を唇に持っていく。
すると、ほのかに空いた口から舌が出て、オレの親指をこいつはぺろりと舐めた。
「ん・・・」
そして、吐息をこぼしながら、少しだけオレのほうに首を傾けた。深く眠っているのだろう。目は閉じたままだ。
・・・・・・そんなことされたら・・・・普通、抱きしめたくなるだろう?
「とりあえず、抱くのに邪魔だな」
そう言いながら、オレはこいつにかかっている布団を剥くことにした。
そして、剥いて・・・・・・・後悔した。
なぜか、あろうことに<フレド>は・・・・・女の恰好をしていたのだ。
なんでこんな恰好をしているのか知らないが・・・スカートが少し捲れ、少年らしい華奢な脚と・・・少年らしくない・・・・艶めかしい太ももが丸見えだ。
部屋にはこれまたおあつらえ向きに、同室であるはずの<イェルク>の気配も、なぜか・・・・ない。
2人きりで、好いたヤツが飛び切り情欲を誘うような恰好を・・・オレ好みの恰好をしていて、我慢できる男などいるだろうか?
「くそが・・・っっ」
とりあえず、こんな恰好・・・万が一、オレ以外のヤツに見られたら最悪だろう。オレは素早く掛け布団を元通りに直し、枕もとの剣を乱暴につかむ。
・・・・と、同時にベッド脇にある窓から病室を飛び出た。
あと1秒でもあの場にいようものなら・・・・・正直・・・・・・・・襲っていた自信がある。
よく我慢したよ・・・オレは。
未成年だからとか、男だから・・・一線を超えられない・・・・・とか、普通ならそんな理由で止められるのだろうが、オレはぶっちゃけ、そんな理由は・・・・枷にもならない自信がある。
出会ったばかりの癖に・・・そんなの問題にならないくらい、惚れちまってるからだ。
つまり・・・・なぜ我慢したのかというと、病室を出たかというと・・・・
寝ている状態だと、あいつの表情から同意が確認できない・・・という一点に尽きる。
さすがに好いたヤツを意識がないのにいろいろするのは・・・・と思い至ったところで、頭を振る。
「くそがっ・・・・!!」
オレらしくもねぇ。なんだそれ・・・・っっ!!
あいつは男で・・・ついでにガキなのに・・・・!!とりあえず思いつく限りの悪態を吐き捨てながら、オレは速足で歩を進める。
その足を向ける先は・・・・神殿の厩舎だ。
まぁ、普通の男がこんな深夜に暇をつぶせるところなんて、娼館くらいしかない。
だが・・・今のオレはもうそこは・・・・用のない場所だ。あいつ以外とか考えられねぇからな。
そうするとオレが行けるのは・・・・まぁ・・・・白い馬のところくらいだ。
(とりあえず、あいつが起きる朝・・・もしくは同室の<イェルク>が帰るころまで、白い馬のところに邪魔でもするか)
「そういや、怪我してから会ってなかったしな」
ぼんやり心配しているかもしれない白い馬のことを思い浮かべ、そう呟くと、割と早く厩舎が目に入った。
・・・・・と、厩舎を視界に入れる同時に・・・・オレのすぐ前を・・・既視感のある黒づくめが移動しているのに気づく。
黒づくめ・・・。その容貌は、明らかにオレを一昨日斬り伏せた覆面男だった。
深夜だし、何となくオレも気配遮断をしている。向こうはオレには気づいていなさそうだ。
しかし・・・・・オレ自身も覆面男の存在に、この距離に近付くまで気づかなかった。
(へぇ・・・やっぱり・・えらい精度の高い気配遮断じゃねぇか・・・!)
覆面男の様子に、自然と笑みを浮かんだ。
何度も言うが、オレが<第三騎士団副団長>を辞めたのは、強い奴と戦いたかったからだ。
昨日、瀕死の重傷を負って、まだまだ本調子ではないことなどすっかり忘れ、白い馬よりも<楽しい暇つぶし>を見つけたオレは、今まで以上に気配を消して、そっと覆面男の後ろに忍び寄る。
そうして、首元に剣を突き付けて、声をかけた。
「あ”ぁ?・・・お前・・・・またオレを斬りに来たのかよ?」
そういうオレの声音は、自分でも分かるほど、楽し気に弾んでいた。
随分寝ていたのだろう。朝だったはずが、真っ暗だ。
肩も凝っている。コキコキと首を鳴らしながら、周囲を見渡し、習慣で枕もとの剣を手元に取り寄せようとしたところで・・・・
目の端に金色の髪が映った。
チラッと横をみると、あいつの<フレド>の寝顔が目に入る。
今日も、こいつはあろうことか、オレのベッドで眠っていた。
「おーおー、気持ちよさそうに寝てらぁ。・・・・・こいつ・・・・・・・危機感ねぇのか?」
そう呟きながら昨日・・・いや一昨日か・・・の出来事を思い出す。
一昨日、自覚したこいつへの感情。
男同士で王族と貴族・・・先の見えない今後の関係なんて・・・・まぁいま考えたって無駄だ。
そんなことより思い出させられるのは・・・・口づけた後のこいつの表情だった。
「まぁ、こいつも満更じゃなさそうだったからなぁ」
そう言いながら、口の端があがる。すげぇ楽しい。
こいつの頬を右手でさすり、おもむろに親指を唇に持っていく。
すると、ほのかに空いた口から舌が出て、オレの親指をこいつはぺろりと舐めた。
「ん・・・」
そして、吐息をこぼしながら、少しだけオレのほうに首を傾けた。深く眠っているのだろう。目は閉じたままだ。
・・・・・・そんなことされたら・・・・普通、抱きしめたくなるだろう?
「とりあえず、抱くのに邪魔だな」
そう言いながら、オレはこいつにかかっている布団を剥くことにした。
そして、剥いて・・・・・・・後悔した。
なぜか、あろうことに<フレド>は・・・・・女の恰好をしていたのだ。
なんでこんな恰好をしているのか知らないが・・・スカートが少し捲れ、少年らしい華奢な脚と・・・少年らしくない・・・・艶めかしい太ももが丸見えだ。
部屋にはこれまたおあつらえ向きに、同室であるはずの<イェルク>の気配も、なぜか・・・・ない。
2人きりで、好いたヤツが飛び切り情欲を誘うような恰好を・・・オレ好みの恰好をしていて、我慢できる男などいるだろうか?
「くそが・・・っっ」
とりあえず、こんな恰好・・・万が一、オレ以外のヤツに見られたら最悪だろう。オレは素早く掛け布団を元通りに直し、枕もとの剣を乱暴につかむ。
・・・・と、同時にベッド脇にある窓から病室を飛び出た。
あと1秒でもあの場にいようものなら・・・・・正直・・・・・・・・襲っていた自信がある。
よく我慢したよ・・・オレは。
未成年だからとか、男だから・・・一線を超えられない・・・・・とか、普通ならそんな理由で止められるのだろうが、オレはぶっちゃけ、そんな理由は・・・・枷にもならない自信がある。
出会ったばかりの癖に・・・そんなの問題にならないくらい、惚れちまってるからだ。
つまり・・・・なぜ我慢したのかというと、病室を出たかというと・・・・
寝ている状態だと、あいつの表情から同意が確認できない・・・という一点に尽きる。
さすがに好いたヤツを意識がないのにいろいろするのは・・・・と思い至ったところで、頭を振る。
「くそがっ・・・・!!」
オレらしくもねぇ。なんだそれ・・・・っっ!!
あいつは男で・・・ついでにガキなのに・・・・!!とりあえず思いつく限りの悪態を吐き捨てながら、オレは速足で歩を進める。
その足を向ける先は・・・・神殿の厩舎だ。
まぁ、普通の男がこんな深夜に暇をつぶせるところなんて、娼館くらいしかない。
だが・・・今のオレはもうそこは・・・・用のない場所だ。あいつ以外とか考えられねぇからな。
そうするとオレが行けるのは・・・・まぁ・・・・白い馬のところくらいだ。
(とりあえず、あいつが起きる朝・・・もしくは同室の<イェルク>が帰るころまで、白い馬のところに邪魔でもするか)
「そういや、怪我してから会ってなかったしな」
ぼんやり心配しているかもしれない白い馬のことを思い浮かべ、そう呟くと、割と早く厩舎が目に入った。
・・・・・と、厩舎を視界に入れる同時に・・・・オレのすぐ前を・・・既視感のある黒づくめが移動しているのに気づく。
黒づくめ・・・。その容貌は、明らかにオレを一昨日斬り伏せた覆面男だった。
深夜だし、何となくオレも気配遮断をしている。向こうはオレには気づいていなさそうだ。
しかし・・・・・オレ自身も覆面男の存在に、この距離に近付くまで気づかなかった。
(へぇ・・・やっぱり・・えらい精度の高い気配遮断じゃねぇか・・・!)
覆面男の様子に、自然と笑みを浮かんだ。
何度も言うが、オレが<第三騎士団副団長>を辞めたのは、強い奴と戦いたかったからだ。
昨日、瀕死の重傷を負って、まだまだ本調子ではないことなどすっかり忘れ、白い馬よりも<楽しい暇つぶし>を見つけたオレは、今まで以上に気配を消して、そっと覆面男の後ろに忍び寄る。
そうして、首元に剣を突き付けて、声をかけた。
「あ”ぁ?・・・お前・・・・またオレを斬りに来たのかよ?」
そういうオレの声音は、自分でも分かるほど、楽し気に弾んでいた。
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