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第3章 入団までの1年間(2)、帝国の陰謀とグラナダ迷宮
75:神官見習いジャックの憂鬱<閑話>
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オレの名前はジャック。19歳。目下、彼女募集中のいたって普通の平民の男である。
髪もよくあるくすんだ灰色。目もよくある青。そして顔面偏差値も・・・・・普通だ。
そんなオレには1つだけ、自慢になることがある。
おおよそ50人に1人の平民にしか使えない、魔法が使えるのだ。
しかもその魔法の適正は光属性。
光魔法の使い手は、オレの生国、レイ皇国では神殿に一括管理され、各地の神殿に派遣される。
病気やけがの人たちを癒す役目を負っているのだ。
まぁ、つまりは・・・こう見えてオレは、エリートってやつなわけだ。
19歳だと、成人してから3年しかたっておらず、男性の結婚適齢期にはまだちょっと早い。
そのせいか、特にモテてはいないが・・・・自分で言うのもなんだが、将来、モテること間違いなし!の優良物件なのである。
そう、きっと・・・近い将来、可愛い彼女が出来る予定でもある。
なぜなら実は・・・・今夜、なんと友人が開催する男女混合飲み会(いわゆる合コン)があるから!
まぁ、そんなオレだが、いまはレイ皇国南の領地、迷宮都市<アッシド>にある中央神殿に勤めている。
神殿に勤める光魔法の使い手には、能力別に大きく3つの序列がある。
1番上が、高位神官。高位の光魔法が使え、治癒能力も知識もずばぬけてすごい存在。この中央神殿・・・いや、大きな都市にも関わらずアッシドには、いまは1人しかいない。
2番目は、中位神官。中位の光魔法の使い手。まぁ、大体の神官はこれだ。高位神官ほどではないが、一人前の光魔法の使い手として認められている存在。
3番目は、神官見習い。まだ低位の光魔法しか使えない者、中位や高位の光魔法が使えても、知識不足や品位不足、経験不足などの者が該当する。
まぁ、普段は、中位神官や高位神官の補佐をしたりするのが仕事で、つまりは・・・・・まぁ、いわゆる下っ端ってやつである。
神官は一人前の神官になると「親からもらった名前」以外の別の名前、「神官名」と言われるものが贈られるが、三番目の神官見習いは、その名前は、まだもらえていない存在でもある。
そして、オレもこの「神官見習い」の一人だ。
あっ、いま「成人してから3年、準成人になってから、5年もたつのに、まだ見習いなの?」・・・とバカにしたヤツ、手を上げろっ!
言っとくが、10代・20代前半は大抵、神官見習いなんだからな!?
だから・・・オレは・・・やっぱり普通なんだからな・・・?
こほんっ。
まぁ、そんなオレだが・・・今日も陽が上ったと同時に、ルーティンの朝の回診に行くため、いつもペアを組んでいる中位神官の集まる執務室に向かっている。
オレがいつもペアを組んでいるのは、オーディンさんという年配の女性である。
笑顔の可愛らしいほんわかした女性である。
あっ、オレは別に熟女好きでないからな!?勘違いするなよ。
まぁ・・・・つまりは、いつものルーティン。代り映えのない日々が朝から始まったのである。
昨日は休みだったから、1日ぶりの仕事に「だりぃなぁ」とか内心ちょっと思った。
それが悪かったのだろうか・・・・・・・なんということか!
なぜか、その執務室の中から・・・・・・・オレのペアである<オーディン>さんと神官見習いの女性<クラーラ>が連れだって、出てきたのだ・・・・!
しかも、クラーラにいたっては・・・・
「おはよう、ジャック。もうっ!昨日、急に部屋の担当を変えてとか、どういうこと!?しかも今日も部屋の担当を変えるなんて・・・・!もうっ!貸し1つだよ」
とか言ってくるじゃないか。
オレは昨日、休みだった。つまり、神殿に来ていなかったので、そんなことを言った覚えは全くないにも、関わらず。
まぁ、目と耳を疑う前に、すごいイヤな予感と寒気がしたよね。
・・・そりゃあそうだ。
オレ以外のこの<アッシド>の神殿にいるヤツらだって、同じ状況になったら、そうなるに決まっているよ。
だって、この子・・・・・このアッシドの神殿で・・・・・一番やべぇ神官としか、ペアを組めないので、有名だからね?
あぁ、大切なことなので二度言うぜ?
クラーラは、この中央神殿の一番やべぇ神官と、ペアを強制的に組まされているので有名だからな?
本人は気づいていないけど・・・・・。
男性神官・神官見習いは、この子と親し気に喋るだけで・・・・・その日は、すげぇやべぇ仕事を押し付けられて、深夜まで仕事をさせられるのでも・・・・・有名だからな?
(ああ・・・今日のオレ・・・終わったな)
諦観の表情で2人が通り過ぎていくのを見つめていたら
肩をポンポンと叩かれた。
振り返ると・・・・そこには・・・・くだんのやべぇ神官がいた。
例外はあるが、部屋の担当が変わる=補佐する神官が変わるということ。
このやべぇ神官がクラーラに超執着しているのは、神官たちの間で有名だ・・・あぁ、もちろん、クラーラ本人は全く気付いていないがな?
つまりは・・・・・クラーラの担当が、オーディンさんに変わったのは、十中八九このやべぇ神官様の仕業ということである。
そして、そんな執着しているクラーラを、自分からオーディンさんの担当に変えるほどの何かがあった・・・・・もうさっきから寒気しかしない。
ハハッ・・・・オレ、風邪でも引いたのかな??
「はぁ・・・ジャック。仕方ないけど、君、今日はオレ付きだから」
超絶不機嫌な顔をして、オレに死刑宣告をしてきた・・・そのやべぇ神官の名前はユリウス・レーガー。神官名は、エリアスという。
レイ皇国・北の領地を治める大貴族、レーガー公爵家の三男坊様である。
10代・20代前半は大体、神官見習い。
それにも関わらず、12歳という準成人にもなっていない若さで、中位神官を飛び越し、この迷宮都市アッシド唯一の高位神官まで上り詰めた・・・・・普通なオレとは別格の存在・・・・・・・・・超絶やべぇ化け物様である・・・・。
オレは泣きだしたい気分で、やべぇ神官こと、エリアス様の後ろについて、廊下を歩く。
そうして朝の回診をするため、重症患者のいる病室へと足を踏み入れたのだった。
--------------------------------
<補足メモ>
ジャックが部屋(担当)を交代させられたのは、ユリウスが手を回したせい。
クラーラがフレデリック(レティシア)に一目ぼれ(?)しているのを見て
「接触させられない!」と思っています。
髪もよくあるくすんだ灰色。目もよくある青。そして顔面偏差値も・・・・・普通だ。
そんなオレには1つだけ、自慢になることがある。
おおよそ50人に1人の平民にしか使えない、魔法が使えるのだ。
しかもその魔法の適正は光属性。
光魔法の使い手は、オレの生国、レイ皇国では神殿に一括管理され、各地の神殿に派遣される。
病気やけがの人たちを癒す役目を負っているのだ。
まぁ、つまりは・・・こう見えてオレは、エリートってやつなわけだ。
19歳だと、成人してから3年しかたっておらず、男性の結婚適齢期にはまだちょっと早い。
そのせいか、特にモテてはいないが・・・・自分で言うのもなんだが、将来、モテること間違いなし!の優良物件なのである。
そう、きっと・・・近い将来、可愛い彼女が出来る予定でもある。
なぜなら実は・・・・今夜、なんと友人が開催する男女混合飲み会(いわゆる合コン)があるから!
まぁ、そんなオレだが、いまはレイ皇国南の領地、迷宮都市<アッシド>にある中央神殿に勤めている。
神殿に勤める光魔法の使い手には、能力別に大きく3つの序列がある。
1番上が、高位神官。高位の光魔法が使え、治癒能力も知識もずばぬけてすごい存在。この中央神殿・・・いや、大きな都市にも関わらずアッシドには、いまは1人しかいない。
2番目は、中位神官。中位の光魔法の使い手。まぁ、大体の神官はこれだ。高位神官ほどではないが、一人前の光魔法の使い手として認められている存在。
3番目は、神官見習い。まだ低位の光魔法しか使えない者、中位や高位の光魔法が使えても、知識不足や品位不足、経験不足などの者が該当する。
まぁ、普段は、中位神官や高位神官の補佐をしたりするのが仕事で、つまりは・・・・・まぁ、いわゆる下っ端ってやつである。
神官は一人前の神官になると「親からもらった名前」以外の別の名前、「神官名」と言われるものが贈られるが、三番目の神官見習いは、その名前は、まだもらえていない存在でもある。
そして、オレもこの「神官見習い」の一人だ。
あっ、いま「成人してから3年、準成人になってから、5年もたつのに、まだ見習いなの?」・・・とバカにしたヤツ、手を上げろっ!
言っとくが、10代・20代前半は大抵、神官見習いなんだからな!?
だから・・・オレは・・・やっぱり普通なんだからな・・・?
こほんっ。
まぁ、そんなオレだが・・・今日も陽が上ったと同時に、ルーティンの朝の回診に行くため、いつもペアを組んでいる中位神官の集まる執務室に向かっている。
オレがいつもペアを組んでいるのは、オーディンさんという年配の女性である。
笑顔の可愛らしいほんわかした女性である。
あっ、オレは別に熟女好きでないからな!?勘違いするなよ。
まぁ・・・・つまりは、いつものルーティン。代り映えのない日々が朝から始まったのである。
昨日は休みだったから、1日ぶりの仕事に「だりぃなぁ」とか内心ちょっと思った。
それが悪かったのだろうか・・・・・・・なんということか!
なぜか、その執務室の中から・・・・・・・オレのペアである<オーディン>さんと神官見習いの女性<クラーラ>が連れだって、出てきたのだ・・・・!
しかも、クラーラにいたっては・・・・
「おはよう、ジャック。もうっ!昨日、急に部屋の担当を変えてとか、どういうこと!?しかも今日も部屋の担当を変えるなんて・・・・!もうっ!貸し1つだよ」
とか言ってくるじゃないか。
オレは昨日、休みだった。つまり、神殿に来ていなかったので、そんなことを言った覚えは全くないにも、関わらず。
まぁ、目と耳を疑う前に、すごいイヤな予感と寒気がしたよね。
・・・そりゃあそうだ。
オレ以外のこの<アッシド>の神殿にいるヤツらだって、同じ状況になったら、そうなるに決まっているよ。
だって、この子・・・・・このアッシドの神殿で・・・・・一番やべぇ神官としか、ペアを組めないので、有名だからね?
あぁ、大切なことなので二度言うぜ?
クラーラは、この中央神殿の一番やべぇ神官と、ペアを強制的に組まされているので有名だからな?
本人は気づいていないけど・・・・・。
男性神官・神官見習いは、この子と親し気に喋るだけで・・・・・その日は、すげぇやべぇ仕事を押し付けられて、深夜まで仕事をさせられるのでも・・・・・有名だからな?
(ああ・・・今日のオレ・・・終わったな)
諦観の表情で2人が通り過ぎていくのを見つめていたら
肩をポンポンと叩かれた。
振り返ると・・・・そこには・・・・くだんのやべぇ神官がいた。
例外はあるが、部屋の担当が変わる=補佐する神官が変わるということ。
このやべぇ神官がクラーラに超執着しているのは、神官たちの間で有名だ・・・あぁ、もちろん、クラーラ本人は全く気付いていないがな?
つまりは・・・・・クラーラの担当が、オーディンさんに変わったのは、十中八九このやべぇ神官様の仕業ということである。
そして、そんな執着しているクラーラを、自分からオーディンさんの担当に変えるほどの何かがあった・・・・・もうさっきから寒気しかしない。
ハハッ・・・・オレ、風邪でも引いたのかな??
「はぁ・・・ジャック。仕方ないけど、君、今日はオレ付きだから」
超絶不機嫌な顔をして、オレに死刑宣告をしてきた・・・そのやべぇ神官の名前はユリウス・レーガー。神官名は、エリアスという。
レイ皇国・北の領地を治める大貴族、レーガー公爵家の三男坊様である。
10代・20代前半は大体、神官見習い。
それにも関わらず、12歳という準成人にもなっていない若さで、中位神官を飛び越し、この迷宮都市アッシド唯一の高位神官まで上り詰めた・・・・・普通なオレとは別格の存在・・・・・・・・・超絶やべぇ化け物様である・・・・。
オレは泣きだしたい気分で、やべぇ神官こと、エリアス様の後ろについて、廊下を歩く。
そうして朝の回診をするため、重症患者のいる病室へと足を踏み入れたのだった。
--------------------------------
<補足メモ>
ジャックが部屋(担当)を交代させられたのは、ユリウスが手を回したせい。
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「接触させられない!」と思っています。
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