王子は私のモノなんです!

春瀬湖子

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3.王子は私のモノなんです!

指先で潰し、舌で扱き、強く吸われて、クリクリと指で捏ねられる。

「気持ちいいですか?」
「あ、はん、気持ち、気持ちいい···っ」
「次は?次はどこの許可をいただけますか?」
「やぁん、あ、つ、ぎ···?」

ねぇ、どこですかカテリーナ?と囁くように唇の上で呟かれ、そのまままた口付けされる。
口付けされながら胸を下から持ち上げるように揉まれ、ピンッと弾かれて。

セルジオから与えられる刺激はカテリーナに快感を与え続けてはいるが。

“次···?”
無意識にもじもじと太もも同士を擦り合わせてしまう。

「カテリーナ、早く許可を···」
その耳元で囁かれた切な気な声がカテリーナを求め、その声がカテリーナを震わせる。

そうだ、許可を与えなくては。
だってセルジオより私の方が上なんだから。
私が指示し許可しなくちゃ、ずっとこのまま···
セルジオはいつも私に言いなりだったんだから···だから私が言わないと···

そこまで考えてゾクッとした。
自分の口で声を出して言う。
公爵令嬢として閨の教育はもちろん受けてはいるが、この初夜が終わるまでの全てを自分で指示するという行為が余りにもはしたないと気付いてしまった。

「カテリーナ」
「ひぃっ」

耳に吐息を吹き掛けるように囁かれ思わずセルジオの方を向く。
そこには、ルビーのような瞳がギラギラと妖艶に輝き細められ、口元は隠しようのないほど弧を描いていて。

声色と表情の違いに驚き、そして見てしまったこの瞳からもう逸らせない。

“···これが、本当に私のモノなの?”

そう考えて小さく身震いをする。

チガウ
チガウチガウチガウ

「あ、あぁ、あぁあ···」

この瞳は、捕食者のーーー···


ペロリとわざとらしく舌なめずりされ、クスクスと笑われる。

「ずっと尽くせと仰られていましたね。ずっと俺は貴女のモノだと欲せられていましたね。名実共にやっと俺は貴女のモノになりました、さぁ、貴女の次の望みは?」
「あ、ちが···わた、私は、その」
「怖がらなくて大丈夫ですよカテリーナ。今日のこの瞬間を、貴女のモノになれるこの瞬間をずっと望んでいたのは俺の方なんですから」

気付けば溢れ零れた涙を舐めとるように舌を這わされる。

「あれ、これは許可されてなかったかな、口付ける許可はいただいていたので構いませんよね?」

そしてやっと質問されているのに頷くしか許されていないことを知る。
意思の強いルビーの瞳から逃げたくて、でも逸らせなくて。
琥珀色の瞳が揺れているのをセルジオが見ていて。

「カテリーナの瞳は月の光の下では少し銀に近く見えるのですね、あぁ、髪も瞳も貴女自身も俺の色に染まってくれるなんてこんなに嬉しいことはありません」

さぁ、許可を。
そう付け加えられた一言は絶対の命令。
気付いてしまったカテリーナはもう従うしか出来なくて。

「あ、貴方のモノにしてください···」

しかし、その答えを聞いたセルジオは首を左右に振った。

「いけませんカテリーナ。慣らしていない貴女の蕾をこじ開けると散ってしまうでしょう。まずは指で触れる許可をお与えください」
「は、はい、許可···します···っ」

カテリーナがそう口にした瞬間、夜着の上からグリッと強く擦られる。

「んあっ」
「まだ口付けと胸しかしていなかったのにカテリーナのここはもうこんなに溢れているのですね」

十分潤った、潤ってしまったソコを、その溢れた愛液を塗り込むように夜着を動かされる。
濡れた夜着が外気に触れて冷たくて。

「おねが、脱がし···それ、嫌···っ」
「畏まりました」

胸を強調するようにズラされ何も隠せていなかった上の夜着も、濡れてもうこれ以外吸えなくなってしまったドロワーズも全て取り払われる。

くちゅ

露になったソコを大きく開くようにカテリーナの脚を左右に動かし、直接触れられた指が水音を響かせる。

きっとこの音さえもセルジオがわざと響かせているのだろう。
くちゅくちゅと蜜壺とその周りを行き来する指がカテリーナの芽を刺激し芯を持ち始める。

「素直なカテリーナのように貴女のここもとても素直ですね」

優しく、慈愛に満ちたような声色で伝えられ、その声とは正反対に荒々しくその芽を潰される。

「きゃぅん!」
「こちらも芯を持ったままで可愛らしいです」

指で芽を刺激され、言葉で耳を犯され、ぴちゃぴちゃと舌で胸の先を弾かれる。

ぐちゅん、と指が挿れられた時、ずっと快感を与えられていたカテリーナはそのまま絶頂を迎えてしまって。

「申し訳ありませんカテリーナ、まだ貴女をイかせる許可はいただいていなかったのに」

声だけはいつも言葉に合わせた声色だったのに、そう謝罪したセルジオの声はとても愉しそうで。

「あ、あぁ···っ」
「泣かないでくださいカテリーナ、もうこのようなミスはいたしませんので」

その言葉はまるで死刑宣告のように聞こえて。

中指を挿れられ、擦られ、親指で器用に芽を押し潰される。
カテリーナのソコは愛液が溢れお尻にまで垂れていて。
何度も上り詰めさせられ、その寸前で止められて。

一度絶頂を迎えてしまったからこそ、寸前で止められ、繰り返し与えられる快感が苦しくて苦しくて仕方なくて。

“もうイってしまいたいのに···っ”

「お願いします、セルジオ様···っ!私、もう···っ」
自然に零れる涙を気にする余裕もなく、ただ目の前のセルジオにすがり付く。

「私を貴方のモノにして欲しいの···っ!これ以上は耐えられないのです···っ!」
そう必死に伝えたのだが。

「耐える必要はありませんよ」

そう言われセルジオを見ると、ゾッとするほど整った···冷酷な笑顔が向けられていて。

「それに、カテリーナを俺の色に染めたいとは思っていますがカテリーナを俺のモノにはしたくはありませんね」

そう告げられた。
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