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七十二話 うれし泣き
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永禄五年、織田と松平の同盟に激怒した氏真様は
松平家康の妻の親である関口親永殿に切腹を命じられた。
親永殿は頭脳明晰にて、今川家には必要不可欠なお方であられたが、
切腹の沙汰があった後は駿府尾形の屋敷に蟄居命じられ、
最期に一言の話も出来なかった。
長年の親友であった親永殿の最期がこのように
あっけないものになるとは思ってもみなかった。
さすがにこのような事があって氏真様も御心細くなったのか
今川義元公の元側室、四ノ宮菊鶴を寵臣三浦義鎮の妻にお与えになった。
側室といっても、義元公はお亡くなりになられた定恵院と大変仲むつまじく、
家臣が用意した側室にまったく手を触れられていなかった。
また、定恵院様の後室として京の良家より迎えられた
奥殿にも義元公はお手を触れられず、
寿桂尼様と別屋でお住みであった。
元々は、家臣から進められた側室に手をつけられず、
所領を与えて帰した処、その女が自害したため、
義元公はそれ以降、婚姻や側室を拒まれなくなり、
ただお手も触れず放置されておられた。
それも今は昔。
側室として上がられながら、
一度もお手を付けられず、関口親永殿の妻になられた
井伊殿も関口殿の後を追って自害してはてた。
永禄五年のうちに織田の響談の動きが激しさを増した。
織田が今川との合戦の痛手から立ち直りつつある証拠であろう。
こうなってはもう今川単独で織田を倒すのは難しい状況だ。
西の守りの要となっている井伊家では桶狭間で討ち死にした井伊直盛にかわって、
謀反の疑いをかけられ切腹させられた井伊直満の息子、
井伊直親が当主となっていた。この井伊家の家中において、
井伊直満が謀反を起こしたと今川義元公に讒言した小野道高の息子、
小野道好を井伊直親が復讐のため殺そうとしているという噂が流れていた。
当然、これは誰が見ても織田の響談の攪乱戦術である。
しかし、小野道好はこの噂を恐れたか、
井伊直親が謀反を起こそうとしていると氏真様に密告した。
井伊直親は慌てて釈明をするために駿河へ出立したが、
途中、朝比奈泰朝殿の所領、
掛川に逗留している時に朝比奈泰朝殿の軍勢に襲われて、
殺された。当然、氏真公のご意向あっての事であろう。
これに激怒した井伊直盛の娘、次郎法師は
名を井伊直虎として女国主となり、
松平家へ寝返った。これでまた大きな戦力を失うこととなった。
今川方としても手をこまねいていたわけではない。
大原親子が伊賀衆、甲賀衆を呼び寄せ、
盛んに松平家中で、家康の父や祖父を殺した者の一族が
謀反を起こそうとしているとふれまわったが、
しかし、松平の家中では、
それらの勢力こそもっとも家康に忠誠を誓っている勢力であった。
そして、それまで松平家で家康に近かった勢力が
一向宗と手を組んで、家康と戦っていた。
これは、家康が今までの今川式の経済政策を破棄し、
織田方の経済政策を導入したためで、
今まで開放政策で富んでいた者共が没落し、
新しく建設土木、味噌生産、大地主などの勢力が熱狂的に松平家を支援していた。
これまで松平家を支援してきた勢力は商業勢力の中でも対外貿易に
依存した勢力であり、大金は持っているが少数者であった。
それが政策転換によって農業従事者と神道勢力を味方につけたため、
軍兵が増え、軍事的にも結束が強化され、
合戦で打ち崩すのが困難となっている状況であった。
このような状況下にありながら、
氏真様はむしろ改革と称して楽市楽座を行い、
今でも今川家に忠節を尽くす家臣の既得権益である座を破壊したので、
多くの家臣の怒りを買うこととなった。
この状況を打開するため、
氏真様は今川と不可侵同盟を結ぶ武田家を頼った。
武田家御嫡子武田義信殿は今川に寛容であったが、
武田家当主武田信玄殿は同盟前の過去に今川が武田を攻めたることを遺恨に思われ、
ことあるごとに責められ、
氏真様が詫びることで関係を続けていた。
これは氏真様の権威を落し、
情けなく思った今川家家臣団が武田への鞍替えをせんがための策略故、
武田とは手切りいたすよう元実は氏真様に諫言もうしあげた。
さすがに今回の諫言は、氏真公も後ろめたさをもっていたためか、
殴られるだけでは済まなかった。
「我はそなたら家臣の為を思うて武田に頭を下げているのではないか。
我がどれだけそなたら家臣の事を思うているか知らずに、
ようも武田と手切れせよなどと申したな。二度とかのうな戯れ言をもうすな」
激怒された氏真公は刀を引き抜き、元実の前にかざされた。
「いいえ、何度でも申し上げまする。
武田は元より駿河国簒奪が目的にて、
謝罪も迎合も意味がございませぬ。むしろ国を危うくいたしまする」
何度も足蹴にされながらも元実は叫んだ。
「武田殿は我が義理の兄ぞ、
同じ東国の仲間同士、隣国が仲良うせずしてどうする」
「いいえ、隣国なればこそ、侵略の野心を抱くもの。
結ぶなら国境を接せぬ織田となさいませ」
「言うたな、この恥知らずめ、親の仇と結べと言うか、
もう勘弁ならぬ。無礼討ちにいたすゆえ、そこへなおれ」
「ははっ」
元実は平伏して氏真様の前に首を差し出した。
元実の手がワナワナと震え、目から涙がぽたぽたとしたたり落ちた。
「どうした、今更死ぬのが怖いか」
「怖くはございませぬ。すでに捨てたる命でございます」
「ならば悲しいか、このような不甲斐なき主君を持ちて悲しいか」
「いいえ、悲しくございませぬ」
「ならば何故泣いている」
「嬉しいのでございます。うれし泣きしておるのです」
「たばかりを申すな、手討ちにされて嬉しい者があるものか」
「いいえ、嬉しいのです。
そのように元実にまかっていただき。
元実は氏真様にいままで連綿と諫言いたし、
そのたびに氏真様から殴られ、蹴られ、嘲りを受けました。
氏真様は一度たりとも某を黙殺いたしませなんだ。
必ず意見を聞き、真剣に怒り、否定して罵声を浴びせてくださりました。
嬉しかったのです。
常に某に真剣に向かい合ってくださるそのお姿が。
忠義の臣にとって恐ろしいのは主君の怒りではございませぬ。
真に恐るるは無関心でございまする」
実元のその言葉を聞いて氏真様は手に持たれた刀を取り落とされた。
「ううううううっ……」
氏真様がうめかれるので、元実はどうした事かと驚き顔をあげた。
氏真様は泣いておられた。
「分かるぞ、分かるぞ元実。
我が父はいつも忙しく働いておられ、
氏真と遊んでくだされなんだ。
寂しいと思い、一人で鞠を蹴って遊んでいたら殴られた。
それで、寂しいというて訴えたら、遊んでくれと訴えたら、無視された。
せめて殴られるほうがよかった。
一人ぼっちほどさびしいものはない」
「恐れ多き事かな。
そこまで理解していただけたならこの元実、
本望でござる。ささ、いざ切りくださいませ」
「なにを、このような忠臣を切ることがあろうか、
実は、皆忠臣顔で頭をさげ、我に対しては当たらず触らず、
寄りつかず、大原親子以外、誰も相手にしてくれなんだ。
よって大原親子を重用したのじゃ。
そんな中、そなただけは諫言してくれた。
ずっと我の相手をしてくれた。こんな果報があろうか」
「御屋形様」
「元実よ」
元実と氏真公は抱き合って泣いた。
「実元、一つ頼みがある」
「何でございましょうや」
「昔やったお馬ごっこをやってもらえぬか。
男武者で我とあのように遊んでくれた者はそなただけであった。
故に、いかに謀反の讒言あろうとそなただけは切れなんだ」
「かしこまりました」
実元は奥の部屋から布団を持ってきて。座敷に広げた。
「さあ、お乗りくださいませ」
「乗るぞ、はいよー」
「ぱからん、ぱからん、ぱからん」
「はいよー、はいよー、はいよー」
「ぱからん、ぱからん」
恥も外聞も無かった。元実は布団を引っ張って今川館の中を走り回った。
騒動を聞きつけた家臣らが集まってきた。
口をあんぐりあけて、
瀬名信輝、朝比奈政貞、三浦義鏡、葛山元氏らがただ呆然とそれを眺めていた。
松平家康の妻の親である関口親永殿に切腹を命じられた。
親永殿は頭脳明晰にて、今川家には必要不可欠なお方であられたが、
切腹の沙汰があった後は駿府尾形の屋敷に蟄居命じられ、
最期に一言の話も出来なかった。
長年の親友であった親永殿の最期がこのように
あっけないものになるとは思ってもみなかった。
さすがにこのような事があって氏真様も御心細くなったのか
今川義元公の元側室、四ノ宮菊鶴を寵臣三浦義鎮の妻にお与えになった。
側室といっても、義元公はお亡くなりになられた定恵院と大変仲むつまじく、
家臣が用意した側室にまったく手を触れられていなかった。
また、定恵院様の後室として京の良家より迎えられた
奥殿にも義元公はお手を触れられず、
寿桂尼様と別屋でお住みであった。
元々は、家臣から進められた側室に手をつけられず、
所領を与えて帰した処、その女が自害したため、
義元公はそれ以降、婚姻や側室を拒まれなくなり、
ただお手も触れず放置されておられた。
それも今は昔。
側室として上がられながら、
一度もお手を付けられず、関口親永殿の妻になられた
井伊殿も関口殿の後を追って自害してはてた。
永禄五年のうちに織田の響談の動きが激しさを増した。
織田が今川との合戦の痛手から立ち直りつつある証拠であろう。
こうなってはもう今川単独で織田を倒すのは難しい状況だ。
西の守りの要となっている井伊家では桶狭間で討ち死にした井伊直盛にかわって、
謀反の疑いをかけられ切腹させられた井伊直満の息子、
井伊直親が当主となっていた。この井伊家の家中において、
井伊直満が謀反を起こしたと今川義元公に讒言した小野道高の息子、
小野道好を井伊直親が復讐のため殺そうとしているという噂が流れていた。
当然、これは誰が見ても織田の響談の攪乱戦術である。
しかし、小野道好はこの噂を恐れたか、
井伊直親が謀反を起こそうとしていると氏真様に密告した。
井伊直親は慌てて釈明をするために駿河へ出立したが、
途中、朝比奈泰朝殿の所領、
掛川に逗留している時に朝比奈泰朝殿の軍勢に襲われて、
殺された。当然、氏真公のご意向あっての事であろう。
これに激怒した井伊直盛の娘、次郎法師は
名を井伊直虎として女国主となり、
松平家へ寝返った。これでまた大きな戦力を失うこととなった。
今川方としても手をこまねいていたわけではない。
大原親子が伊賀衆、甲賀衆を呼び寄せ、
盛んに松平家中で、家康の父や祖父を殺した者の一族が
謀反を起こそうとしているとふれまわったが、
しかし、松平の家中では、
それらの勢力こそもっとも家康に忠誠を誓っている勢力であった。
そして、それまで松平家で家康に近かった勢力が
一向宗と手を組んで、家康と戦っていた。
これは、家康が今までの今川式の経済政策を破棄し、
織田方の経済政策を導入したためで、
今まで開放政策で富んでいた者共が没落し、
新しく建設土木、味噌生産、大地主などの勢力が熱狂的に松平家を支援していた。
これまで松平家を支援してきた勢力は商業勢力の中でも対外貿易に
依存した勢力であり、大金は持っているが少数者であった。
それが政策転換によって農業従事者と神道勢力を味方につけたため、
軍兵が増え、軍事的にも結束が強化され、
合戦で打ち崩すのが困難となっている状況であった。
このような状況下にありながら、
氏真様はむしろ改革と称して楽市楽座を行い、
今でも今川家に忠節を尽くす家臣の既得権益である座を破壊したので、
多くの家臣の怒りを買うこととなった。
この状況を打開するため、
氏真様は今川と不可侵同盟を結ぶ武田家を頼った。
武田家御嫡子武田義信殿は今川に寛容であったが、
武田家当主武田信玄殿は同盟前の過去に今川が武田を攻めたることを遺恨に思われ、
ことあるごとに責められ、
氏真様が詫びることで関係を続けていた。
これは氏真様の権威を落し、
情けなく思った今川家家臣団が武田への鞍替えをせんがための策略故、
武田とは手切りいたすよう元実は氏真様に諫言もうしあげた。
さすがに今回の諫言は、氏真公も後ろめたさをもっていたためか、
殴られるだけでは済まなかった。
「我はそなたら家臣の為を思うて武田に頭を下げているのではないか。
我がどれだけそなたら家臣の事を思うているか知らずに、
ようも武田と手切れせよなどと申したな。二度とかのうな戯れ言をもうすな」
激怒された氏真公は刀を引き抜き、元実の前にかざされた。
「いいえ、何度でも申し上げまする。
武田は元より駿河国簒奪が目的にて、
謝罪も迎合も意味がございませぬ。むしろ国を危うくいたしまする」
何度も足蹴にされながらも元実は叫んだ。
「武田殿は我が義理の兄ぞ、
同じ東国の仲間同士、隣国が仲良うせずしてどうする」
「いいえ、隣国なればこそ、侵略の野心を抱くもの。
結ぶなら国境を接せぬ織田となさいませ」
「言うたな、この恥知らずめ、親の仇と結べと言うか、
もう勘弁ならぬ。無礼討ちにいたすゆえ、そこへなおれ」
「ははっ」
元実は平伏して氏真様の前に首を差し出した。
元実の手がワナワナと震え、目から涙がぽたぽたとしたたり落ちた。
「どうした、今更死ぬのが怖いか」
「怖くはございませぬ。すでに捨てたる命でございます」
「ならば悲しいか、このような不甲斐なき主君を持ちて悲しいか」
「いいえ、悲しくございませぬ」
「ならば何故泣いている」
「嬉しいのでございます。うれし泣きしておるのです」
「たばかりを申すな、手討ちにされて嬉しい者があるものか」
「いいえ、嬉しいのです。
そのように元実にまかっていただき。
元実は氏真様にいままで連綿と諫言いたし、
そのたびに氏真様から殴られ、蹴られ、嘲りを受けました。
氏真様は一度たりとも某を黙殺いたしませなんだ。
必ず意見を聞き、真剣に怒り、否定して罵声を浴びせてくださりました。
嬉しかったのです。
常に某に真剣に向かい合ってくださるそのお姿が。
忠義の臣にとって恐ろしいのは主君の怒りではございませぬ。
真に恐るるは無関心でございまする」
実元のその言葉を聞いて氏真様は手に持たれた刀を取り落とされた。
「ううううううっ……」
氏真様がうめかれるので、元実はどうした事かと驚き顔をあげた。
氏真様は泣いておられた。
「分かるぞ、分かるぞ元実。
我が父はいつも忙しく働いておられ、
氏真と遊んでくだされなんだ。
寂しいと思い、一人で鞠を蹴って遊んでいたら殴られた。
それで、寂しいというて訴えたら、遊んでくれと訴えたら、無視された。
せめて殴られるほうがよかった。
一人ぼっちほどさびしいものはない」
「恐れ多き事かな。
そこまで理解していただけたならこの元実、
本望でござる。ささ、いざ切りくださいませ」
「なにを、このような忠臣を切ることがあろうか、
実は、皆忠臣顔で頭をさげ、我に対しては当たらず触らず、
寄りつかず、大原親子以外、誰も相手にしてくれなんだ。
よって大原親子を重用したのじゃ。
そんな中、そなただけは諫言してくれた。
ずっと我の相手をしてくれた。こんな果報があろうか」
「御屋形様」
「元実よ」
元実と氏真公は抱き合って泣いた。
「実元、一つ頼みがある」
「何でございましょうや」
「昔やったお馬ごっこをやってもらえぬか。
男武者で我とあのように遊んでくれた者はそなただけであった。
故に、いかに謀反の讒言あろうとそなただけは切れなんだ」
「かしこまりました」
実元は奥の部屋から布団を持ってきて。座敷に広げた。
「さあ、お乗りくださいませ」
「乗るぞ、はいよー」
「ぱからん、ぱからん、ぱからん」
「はいよー、はいよー、はいよー」
「ぱからん、ぱからん」
恥も外聞も無かった。元実は布団を引っ張って今川館の中を走り回った。
騒動を聞きつけた家臣らが集まってきた。
口をあんぐりあけて、
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