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デート
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「大丈夫?」
「お、おぅ」
離れつつも顔が熱い。
優しいリューラの声も耳に残っていて俺はギュッと胸を押さえた。それなのに、
「……ね、その顔……キスしたい」
またドキッとするような色気のある声で言われてビクンと跳ねる。
「なっ……」
何を言ってる……それは言葉になる前にリューラの口に塞がれてしまった。
山に入って周りに野次馬は居なくなってはいる。
でも、どこで見られているかなんてわからないのに……離れ難くて何度も角度を変えてしまった。
間近にあるリューラの目。
柔らかくて、優しい唇と感じる吐息。
このままでは……
「リューラ様!さすがに」
ロットルが声を掛けてくれたお陰で何とか踏み止まった。
だが、あの心地良さが消えない。
左手でまだ高鳴っている胸を押さえつつ、右手を伸ばしそうになる。
そんな俺の手を捕まえてリューラは微笑んだ。
「せめて……ね?」
「っ、登りにくいだろーが」
嬉しさとは反対にムッとしてみてもリューラは気にしないで繋いでいる手に力を込めてくれる。そして、
「好きだよ」
普通に告げられる愛の言葉。
「バーカ」
そっぽを向きつつ、耳は熱くてキュンと胸は高鳴っていた。
何度も胸の内で反芻させてとりあえずそのまま大人しく手は繋ぐ。
疲れてきた俺もフォローしてくれたり、途中でパンに持っていたナイフで切り込みを入れてお互い好きなものを挟んで食べたり。
わざわざ山を登った甲斐あって、導かれた先の景色は街が見渡せる最高の場所だった。
「お、おぅ」
離れつつも顔が熱い。
優しいリューラの声も耳に残っていて俺はギュッと胸を押さえた。それなのに、
「……ね、その顔……キスしたい」
またドキッとするような色気のある声で言われてビクンと跳ねる。
「なっ……」
何を言ってる……それは言葉になる前にリューラの口に塞がれてしまった。
山に入って周りに野次馬は居なくなってはいる。
でも、どこで見られているかなんてわからないのに……離れ難くて何度も角度を変えてしまった。
間近にあるリューラの目。
柔らかくて、優しい唇と感じる吐息。
このままでは……
「リューラ様!さすがに」
ロットルが声を掛けてくれたお陰で何とか踏み止まった。
だが、あの心地良さが消えない。
左手でまだ高鳴っている胸を押さえつつ、右手を伸ばしそうになる。
そんな俺の手を捕まえてリューラは微笑んだ。
「せめて……ね?」
「っ、登りにくいだろーが」
嬉しさとは反対にムッとしてみてもリューラは気にしないで繋いでいる手に力を込めてくれる。そして、
「好きだよ」
普通に告げられる愛の言葉。
「バーカ」
そっぽを向きつつ、耳は熱くてキュンと胸は高鳴っていた。
何度も胸の内で反芻させてとりあえずそのまま大人しく手は繋ぐ。
疲れてきた俺もフォローしてくれたり、途中でパンに持っていたナイフで切り込みを入れてお互い好きなものを挟んで食べたり。
わざわざ山を登った甲斐あって、導かれた先の景色は街が見渡せる最高の場所だった。
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