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二章 ゲーム開始

まさかの待ち伏せ!?~林間合宿の通知~

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ポンコツ先生…否、棗 杏子のおかげで私の音楽の授業は着いた頃には終了していた。一時間の授業のノートを取れなかった事は一応真面目女子高生にとっては痛手極まりなく、この手段は出来れば使いたくなかったが今回ばかりは使わざるおえなかった。

「あの……い、委員長…っ!」

授業が終わり次の授業へ向かおうとしていた同じクラスの委員長こと小堺君に意を決して声をかけた。

「へ?……うわっ!?」

目の前にいるのにキョロキョロと当たりを見渡し一間おいた所でようやく目の前私に気づいた委員長はお化けでも見たかのように腰を抜かした。

はぁ…毎度の事だけど正直少し傷つくんだよね。お化け扱いされてるみたいで。

「え、えっと…君誰だっけ?」

はい~、来ました!お決まり言葉。

「同じ一般クラスで普通科の星野 桃と言います」

「星野さん…?ご、ごめんっ!?同じクラスメイトなのに誰?なんて…ごめんなさいっ!!」

慌てて頭を下げる委員長に暴君こと鳳梨 グアバに絡まれていた時のことと重なり逆に申し訳なくなった。

「頭を上げて?全然気にしてないので」

「で、でも…」

「慣れてますから。それに、委員長にお願いがあって声をかけたので頭を下げたいのは私の方です」

「お願い?」

腰を抜かした委員長に手を差し伸べ起き上がらせると話を続けるように頷いた。

「はい。実は先程の音楽の授業でのノートが取れなくて、出来れば写させてほしいのですが…」

うわぁ…人に頼み事するのって恥ずかし過ぎるっ!ずっと他人と関わりを持つことすらなくコミュ力がほぼゼロに近いのにこれは中々辛い…っ!

「僕のなんかで良ければどうぞ」

「へ?いいんですか?」

「勿論!僕としても人に頼られるのは嬉しいので、こんなノートで良ければいくらでも写してもらって大丈夫です!」

「あ、ありがとう」

満面の笑みでノートを差し出す小堺君に失礼ながらパシリにされても仕方ないと思ってしまった。

というか、M気質なのか?それとも純粋すぎるだけ?いやいやいや、せっかく貸してもらうのに悪い事を思うのは止めよう。

ふと浮かんだ言葉を振り落とすように小さく首を振ると感謝の意味を込めて笑みを向ける。

「終わり次第必ずお返しします…ありがとう」

「は…っ……う、うん」

何故か首振り人形みたく何度も頷く小堺君を不思議に思いながらもその場を後にしようと背を向ける。

「あ…ま、待ってっ!?」

「ん…?」

叫ぶように呼び止められ足を止め振り返ると何故か必死な顔で言葉を紡いだ。

「そ、その!俺の名前は小堺 うりと言います!」

「うん、知ってる」

「は!?す、すみません…っ!…俺何言ってるんだよ」

「あの、話がないなら行ってもいいかな?」

「あぁっ!?ま、待って!その…す…っ」

「す…?」

「…好きな人とかいるんですかっ!?」

「は?」

余りにもぶっ飛びすぎる質問に一瞬フリーズしたが、目の前の彼は必死だった。

「そ、その…やっぱりいる…よね?ああ!ご、ごめん急に…っ」

やめて、被害妄想すぎるよこの僕ちゃん

「あの、好きな人とかいませんしこれから先もそういった人を作るつもりはないので勝手に決めつけられると困ります」

「す、すみませんでした…」

「では、失礼します」

真顔でさらりと言いのけると固まる委員長を残し今度こそその場を後にしたのだった。

 *

一生関わりを持つことも話すことすらないと思っていた攻略対象者達によって振り回された一日は体力的にも精神的にも限界にきていた。そんな自分を癒す唯一の憩いの場がある。それは、寮での自室だ。普通なら二人一部屋なのだがあいにく人数が合わず存在感の薄い私だけが一人で使う事となった。だが、それはとっても好都合で元々一人に慣れつつあった為かむしろ一人部屋の方が落ち着いた。だからこそ、唯一の憩いの場が寮での自室になるのだ。

「はぁ…やっと部屋に帰宅出来たわ」

溜息混じりに一般クラスのみのアナログ鍵でドアを開ける。

…ガチャ

「あ、おかえり」

「ただいま……ん?」

部屋を開けると侵入者…否、侵入者に仕立て上げるべき木通 檸檬の姿があった。

「間違えました」

「いやいやいや、間違えてませんからっ!?」

瞬きと共に一瞥した瞬間すぐ様ドアを閉めようとすると慌てて足を挟まれ止められた。

「どうやら部屋を間違えたようですので失礼します」

「いや、本当に間違えてませんからっ!?正真正銘桃ちゃんの部屋です!!」

必死の形相でそう叫ぶ木通 檸檬に私は冷静に返す。

「私の部屋なら何故あなたがいるんですか?」

「それは、大家さんに鍵を開けてもらって桃ちゃんを待っていたからで…って何してんの!?」

話を聞いた瞬間、私の手は無意識に携帯へと伸び一〇〇頭番のボタンを押していた。

「通報します」

「ま、まま待ってっ!?怪しい者じゃないから!ほら身分証!」

慌てて胸ポケットから自身の学生証を見せる檸檬に呆れた視線を注いだ。

そういう事じゃないだろ。それに、何故ここで身分証?身分なんぞとうに知ってるわ

「身分証より先に早く出て行って貰えますか?さもないと通報します」

「通報する前に俺の話を聞いてください!お願いします、桃様っ!」

様ってなんだ?私はいつから殿様になったんだよ

「お断りします」

「えぇ!?少しくらいいいじゃん!すこ~し聞いてもらうだけでいいからさ、お願いしますっ!!そしたら、直ぐに帰るから」

両手を合わせて頭を下げる檸檬に精神的疲れの影響か白旗を上げる事にした。

「…少しだけだから」

「も、桃ちゃん…っ!うん、少しだけ!」

垂れ下がった耳が一瞬にして上がりキラキラと瞳を輝かせる檸檬に一つ溜息が出た。

「はぁ…とりあえず中に入らせて」

「どうぞどうぞ!」

まるで自分の部屋の様に手招きをする檸檬に若干イラッとしつつもようやく帰れた我が自室に安堵する。

「木通君?一つ質問があるんだけどいいかな?」

「檸檬でいいよ~!何なに?桃ちゃんの質問なら幾らでも答えてあげるよ!」

「私の私物…勝手に荒らしたりしてないよね?」

「荒らす?そんな事するわけないじゃん!ただ洗濯物を取り込んだり余り物で料理作ったりってだけで特に何も…」

「それを荒らしてるって言うんです!」

「そんなっ!?桃ちゃんにとってはプラスな事しかしてないよ!」

「プラスねぇ……」

室内に入ってまず目に付いたのは慌てて取り込まれたらしい衣服類の数々が机の上に綺麗に畳まれていた…が!それだけならまだいいのだが、何故か下着類だけ畳まれておらずむしろ机の上に広げられていた。そして、余り物で料理を作ったというが作られた料理は中々に美味しそうな匂いを漂わせるのだがその代償として散乱された洗い物の量に顔が引き攣った。

どこがプラスよ?全てマイナスとして返ってきたの間違いじゃないの?

「ほらほら!洗濯物だってきれ~いに畳んでおいたし、料理だってこ~んなに美味しそうなお好み焼きだよ!ね!ね!プラスでしょ?」

目の前に出来たてらしいお好み焼きを満面の笑みで差し出す檸檬に内心溜息しか出てこなかった。

「はぁ…もう分かったからとりあえず正座して大人しくしておいてもらえる?」

「え?うん、分かった」

大人しく座布団の上に正座する檸檬を一瞥し私は目の前の下着類を含め衣服類をタンスに入れる事にした。寮部屋は一般的に二人用に作られており、二段ベッド付きにタンス棚が二つその下に収まっている。

「桃ちゃんってさ、見た目によらずセクシー派なんだね」

「チッ…」

「…ゴフッ!?」

とりあえずその減らず口に近くにあったクマのぬいぐるみを投げつけ蓋をした。

「次言ったら通報」

「す、すみません」

威圧するように携帯を見せつけ睨みつけると引き攣り気味に謝罪の言葉が返ってきた。

ふんっ、見た目と違って悪かったわね

自分の可愛らしい幼児体型の容姿と違って下着類や小物等はカッコよくてクールな感じが好きなので、傍から見て見た目と違うと言われても仕方ないのだが…

言われても腹立つのは変わらない

「桃ちゃん、そろそろお話を…」

「は?」

「すみません、もう少し正座させて頂きます」

タンスに洗濯物を入れ終わり洗い物が積み重なっているキッチンへと取り掛かる。

「桃ちゃん、それが終わったら俺が作ったお好み焼き食べてくれる?」

「いらない」

「でも、夕食まだなんでしょ?冷蔵庫の余り物ほとんど使っちゃったし、お好み焼き食べよーよ!」

「だから、いらな…」

グルルルルルルルウゥゥ~……

「っ…!?」

タイミング悪く腹の虫が鳴りすかさず顔を逸らす。

「ククッ…ほらね?お腹の虫もお腹すいたよ~!って鳴いてるよ?意地張ってないで一緒に食べよう?」

「……ですから」

「ん?」

「後でですから…っ!」

「うん、後でね!」

いくら意地を張っても空腹感には勝てるわけもなく渋々承諾すると嬉しそうにニコニコと笑みを向ける檸檬の姿があった。

ほんと呑気でいいかげんで自分勝手で…苦手だ

どれだけ避けようとすれど結局は彼の手の中に収まってしまう状況に木通 檸檬という存在に苦手意識が湧いてきた。

何重もの積み重なっていた食器類や料理器具達は数分後には食器棚や料理器具棚に綺麗になって戻った。そして、ようやくありつけた今日の夕食こと木通 檸檬が作ったお好み焼きを前に私は躊躇ためらっていた。

「桃ちゃん?どうしたの?早く食べないと冷めちゃうよ?」

「あまり気が進まない」

「え~!?俺が作ったお好み焼きだから味の保証は確実だよ!絶対美味しいから食べてみてよ~!」

「だからよ。あなたが作ったものだから気が進まないの」

いくら作って貰ったからといっても相手は今までもこれからも一生関わりを持ちたくない相手のものだ。そう思うと躊躇う気持ちの方が強くなってしまう。

「桃ちゃん、俺の事嫌い…?」

「嫌い」

その質問は私には答える価値もない質問。いくら悲しげに瞳を揺らしながら真っ直ぐに問いかけられたとしても私には無意味に等しい。

「そう…だよね。うん、分かった。じゃあ、お好み焼きは嫌い…?」

「それは……」

目の前ホカホカのお好み焼きを見つめ心が揺れた。

お好み焼きに罪はないけれど……

「桃ちゃん」

「…んっ!?」

迷った末に嫌いと答えようと顔を上げた瞬間、いつの間にか小さく切られたお好み焼きが口の中に入れられた。

「どう?美味しい?」

「…まだ答えてないのに」

「でも、美味しいでしょ?」

ドヤ顔で答えを待つ檸檬に本当なら美味しくないと答えたかった。だが、口の中に広がるお好み焼きのサクサクでふわふわの感触や絶妙にマッチした甘辛いソースに嘘はつけなかった。

「…美味しい」

「良かった!桃ちゃんの口から美味しいって聞けて~!嬉しいな~!」

途端に子供の様に嬉しがる檸檬に笑みを浮かべるわけでもなく黙々と真顔で食べ続ける。

「よ~し!お好み焼きの美味しい!も聞けた事だし、そろそろお話を聞いて欲しいんだけど……大丈夫かな?」

恐る恐る問いかける檸檬にお好み焼きを口に放り込みながら小さく頷く。

「うん」

「やった~!そうと決まれば早速なんだけど実は…これで苺ちゃんと関係を進展させるのを手伝って欲しいんだ!…駄目かな?」

檸檬が懐から取り出したのは『林間合宿』のお知らせの紙だった。

林間合宿?はてさて、そんな紙貰ったけ?

「あれ?桃ちゃんお知らせの紙貰ってないの?」

「貰ってない」

「そんなぁ、六時間目の時に貰わなかった?」

「あ…」

丁度その頃はあの小悪魔林檎少年のせいで腹痛で倒れ保健室でポンコツ先生に足止めを食らうという災難にあっていた時だった。

あの時間に配られてたのか…後で先生に…いや、違う先生に貰おう

脳裏に担任である棗 杏子の姿が浮かんだが直ぐに彼に貰う事を却下した。

「それで何だけど、手伝ってもら…」

「お断りします」

「ですよね~…でもさ、桃ちゃん?」

ん?

「俺のお好み焼き食べたよね…?」

「は?」

「だ~か~ら!俺のお好み焼きを食べといて手伝ってくれないなんてずるいんじゃないかな~?」

こいつ…私を脅してるのか?

「たかがお好み焼き一つで手伝うも何もないと思うんですが…?」

「ふふ~ん!お好み焼き一つだけじゃないんだな~」

「は?一体何を…」

「今日、音楽室の近くで倒れたでしょ?」

「え…」

「そして、目が覚めた時には保健室のベッドの上だった」

「何でそれを…」

「そこで、桃ちゃんに問題です!腹痛で倒れた桃ちゃんを誰が保健室に運んだでしょ~か?」

「っ…まさか…」

「ほら早く答えて!答えて!」

楽しそうに指を折りながら制限時間というように数える檸檬に、今更ながら何故あの時自分が保健室のベッドの上にいたのかという疑問やその答えが脳裏に浮かんだ。そして、その最悪過ぎる答えを口にしなければならないと言う事に眉を歪ませる。

「くっ……最初からそのつもりで助けたの?」

「ん?何の事~?」

バンッ!!

まるで挑発して私の様子を楽しんでいるかのような態度に怒りで目の前の机を叩いた。

「ふざけないで…っ!!」

「ふざけてないよ。俺は真剣だよ?」

「どこが…っ…」

「あの時、桃ちゃん言ったよね?”待ってるだけじゃ好きになって貰えない、自分から行く事も学びなさい…この待つ男っ!”…って。ククッ…正直何なんだ?この女の子は?と思ったけど、あの時俺…桃ちゃんに撃たれちゃったんだ」

「は?撃たれる?」

「要約すると、桃ちゃんの言葉にときめいちゃった」

「へ…?」

ときめいた?何それ?理解不能なんですけど

「んで、桃ちゃんの言う待つ男にはなりたくないからどうか手伝ってくださいっ!」

握手を求めるかのように両手を差し出す檸檬に私の心は……揺るがなかった。

「お断りし…」

「ちょっと待ったぁぁぁっ!!」

「っ…!?」

突然、言葉を止めるように差し出された手が目の前でガードし驚く。

「桃ちゃんにもちゃ~んと!メリットあるから!だから、お願いっ!!」

「メリット?」

私にメリットなんてあるわけない。むしろ、デメリットでしかないはずだ。それを何がメリットなんて…

「俺から桃ちゃんに提案があるんだ。まず、手伝うのは林間合宿だけ!それ以降は嫌なら手伝わなくてもいいから。そして、最大のメリットが……俺が桃ちゃんの友達になってあげる!」

「は?」

え~と…メリットって言葉の意味分かりますか?

意味不明な事を言い出した檸檬に唖然と目をぱちくりとさせていると話を続けるように再度口を開く。

「桃ちゃんってさ、友達いないでしょ?」

「っ…」

思わぬ所を突かれ口を噤むとそこを畳み掛けるように更に言葉が重ねられる。

「桃ちゃんのメリットそれは…友達になったら俺が桃ちゃんを助けてあげられる事」

檸檬の言うその言葉の意味は戸惑う私の思考でも直ぐに理解出来た。要するに、彼は私に友達になる事で自分を事が出来るという事だ。それは、一般的に言うとしたらという事だ。お互いに利用するだけの友達…普通なら受け入れ難い話だが今の私には助け舟を出された気分だった。

「桃ちゃん、今すご~く困ってる状況だったりするでしょ?」

「何でそう思うの?」

「う~ん…何となく!」

あっけらかんと答える檸檬にもう私はただの呑気な馬鹿とは思えなくなっていた。

こいつ…何考えてるか分からない

どこからどこまでが本当でどこからどこまでが嘘なのか檸檬の言動に不信感を抱いた。

「ちょっ!?そんなに怪しい人を見るような目で見ないでよ~!全然怪しくないからっ!ただ、桃ちゃんを助けたいだけで…」

「あなたに、助けられたくありません」

「本当に?俺は不必要?友達として桃ちゃんが利用する必要が無くなったら、絶交という形でバッサリと切り捨ててもいいよ。俺はね…本当にただ桃ちゃんを助けたいだけだから」

もし彼が本当に助けてくれるのなら今の状況を打開出来るかもしれない…だが、それには私には大きな代償があり大きな賭けでもあった。

「あなたを利用する代わりに、私はあなたを手助けしなければならない…それは、ただ助けたいだけと言う理由にはならないわ。自分の願望を叶える為の駒にしか過ぎない」

「そうとも言える……けど、単純に俺が桃ちゃんの友達になりたいってだけの理由じゃ駄目かな?」

「それは…」

「桃ちゃんが俺の事を嫌いなのは知ってる。でも、俺は好きなんだ…桃ちゃんの事」

「っ…」

「勿論、苺ちゃんとの事を手伝って欲しいっていう事もあるけど桃ちゃんと友達になりたいって気持ちも本当だから…信じて欲しいとまでは言わないけど、そう思ってるって事を分かって欲しいかな…?」

もし彼がペテン師だったとしても信じる事はせずとも私はきっとそれを受け入れてしまうだろう。何故そう思ってしまったのかは分からないけど…

「ふっ…」

「桃ちゃん…?」

「…あなたからは取り消し不可だから」

「え?」

「友達……なってもいい…っ」

「っ……」

いざ言うと照れ臭いと言う言葉に頬が熱くなる感覚を感じながらも頷くと何故か返答のない檸檬に恐る恐る見上げた。

「木通君…?」

「桃ちゃん……そんな顔したら

「え……きゃあっ!?」

バタンッ…

檸檬の言葉が耳に届くなり一瞬にして床に押し倒され私の視界はアメジストの瞳に覆い尽くされた。

「ソースついてるで……」

「ひ…ゃっ……!?」

不意に唇の横を舐められ一気に熱が上がる。

「…

「っ~~~~~!?」

満足気に笑みを浮かべる先程と違う檸檬の表情に脳内では警報が鳴り響いていた。
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