433 / 489
アフター・アフター・レイン・トーク
アフター・アフター・レイン・トーク<CLXXXVIII>
しおりを挟む(……ここって、男のひとも気持ちいいのかな……?♡♡)
ほんの一瞬、片目を瞑ったように見えた理由として思い当たるものが乳首に受けた刺激に対抗するための反応くらいしかなかったけれど、わたしの知識はだいぶ偏っていて、事前に勉強として仕入れていたものはほとんど下半身にある男性器に関するものだった。
(…………違う。わたしは『普通の男の人がどうか』なんてこと、知る必要もないし、どうでもいい。『彼がそこで気持ちよくなれるかどうか』だけ知りたい……♡♡ 彼が『女の子が』って言うときは、『普通の女の子がどうか』じゃなくて『わたしがどうか』って意味で言ってくれてるもん。……彼にとっての『女の子』がわたしだけなのと同じで、わたしにとっての『男のひと』だって彼だけだよ)
ダイレクトな愛撫に移行するのも露骨すぎてかわいくないかと思い、いまはそこに手のひらの膨らみを置くだけにとどめておくことにした。
「俺の好きなこと、なんでもしていいってこと?♡♡」
いつもどおり柔和な笑みを浮かべた彼は、わたしの手の行方には触れず、先ほどの大胆な誘い文句について確認を取ってきた。
「してほしい……♡ 君にしてもらって、やっぱりだめそうって思ったら、ちゃんと言うから…………。ね、お願い♡♡」
「了解♡♡ ……でも、きみはなにをされるとしても、心の準備はしておきたいってタイプだよね?♡」
「させてもらえたら、助かる……かな?」
「それじゃ、とりあえず先に俺のしたいと思ってることを聞いてもらおうかな♡♡」
「うん。…………聞かせて?」
こくりと頷くと、彼が舌舐めずりをした。
「…………俺さ、さっききみのお肌舐めさせてもらって思ったんだよね。『お肌でこんなに甘いなら、俺のこと受け入れてくれるところは、どんなに甘くておいしいんだろう?♡♡』って……♡♡」
唇をひと舐めしてすぐに口のなかに戻っていった舌の、肉の色とぬめぬめぎらぎらとした質感が網膜に焼き付いて、目の前の景色と重なった。
「……そっちも舐めたいの?♡」
「当たり前でしょ♡♡ きみのカラダはどこもかしこもかわいくてかわいくて食べちゃいたいと思ってるんだから♡♡ 気抜いてたら、いつかうっかり噛み付いちゃうかもしれないし、そこだって舐めたくないはずがないよ♡ 考えただけで、口のなかよだれでいっぱいになってきた……♡♡」
(彼にだったら、噛み付かれてみたいかも♡♡ 絶対噛まないように気を付けてくれるだろうし、『噛んでほしい♡』って言ってもしてくれないか、痛くないように甘噛みしかしてくれないかだと思うけど、歯形付いちゃうくらい、がぶって噛んでもらえたら嬉しいのになぁ……♡♡ キスマークより彼の所有物になれた気がしそうで……♡♡)
粒の揃った真っ白い歯がわたしの肌を貫く場面が脳内で再生される。
R-18というよりR-18Gな方面で彼を求める気持ちが強くなるあまり、唇のあいだには隙間が生まれていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる