53 / 88
第七章 公爵の異世界生活
北村代官・オッカー・ダスケー、南村代官・トウヤー・キッシー
しおりを挟む
「僕、見てきますね」
と、寒がりのハイトンが見に行ってくれた。
ミラがハイトンの寒がりを見かねてロングコートを作ってあげたようだ。
真っ赤なロングコート、似合うな~俺には無理。
「御主人様、なんか新年の挨拶だそうです」
ん~、年開けてたのね。
世捨人並、いや、ただただ引きこもってるので知りませんでした。
ハイトンが連れてきた人物は玄関先で深々と頭を下げ続けるので中に入ってもらった。
寒いから扉を閉めてくれ。
「失礼します。北の村代官・オッカー・ダスケーにございます」
「お初にお目にかかります、南の村代官・トウヤー・キッシーと申します」
大岡忠相?遠山金四郎?
違いますよね、はははっ。
オッカーは、オールバックに眼鏡、真面目なオヤジタイプ40前半?
トウヤーは、剃り込みの入ったリーゼント、ヤンチャなオヤジタイプ40前半?
「えっと、久慈政宗です、とりあえず、座ってください、立っていられると話ししずらいので、お二人はシュルリー王女が派遣している代官ですか?」
「はい、挨拶が遅れましたことお許しください」
「陛下から静かな生活をさせるよう命じられておりますもので」
うん、このまま現れなくて良かったんだけどな。
流石にそう思ってはダメ?
なりたくてなったわけではないけど、公爵失格?
「新年の挨拶を兼ねて参りました」
「あ、はい、新年あけましておめでとうございます」
と、人並みに挨拶をすると、オッカー、トウヤー、ミラとハイトンもポカーンと口を開いている。
挨拶間違ったかな?
「御主人様~、新年が開けるとめでたいんですか?」
ん~確かに新年が開けるとめでたいのかは、いまいちよくわからない。
「あ~俺の故郷の挨拶だから気にしないでくれ」
ちょっと、こっちが非常識人みたいじゃん。
「御主人様、ライトワールでは今年もよろしくお願いしますと、下の者が挨拶に来るのが一般的で」
ミラが教えてくれる。
うん、社会人時代に上司に挨拶に行く風習あったけど、途中から会社命令で新年の挨拶や、御歳暮、年賀葉書も禁止になったんだよなぁ~。
パワハラ防止らしいけど。
二人は、心ばかりの物ですがと、木箱を差し出してきた。
付け届け?賄賂?
それは困るし嫌なので、金など入っていないか開けさせて貰ったら塩漬けの鮭、おがくずに入った毛蟹だった。
このくらいなら一般的な御歳暮に近いし良いのかな?
「ミラ、ライトワールではこれは普通?」
と、確認するとこのくらいなら一般的に行われてる風習だから受け取っても大丈夫と、教えてくれた。
「ありがとうございます、ありがたくいただかせていただきます」
久々に海産物が食べられる。
こっちにきて野菜と干し肉の生活だから素直に嬉しい。
「すみません、本当なら新年の挨拶で仕事の話しは禁忌なんですが1つだけよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
「決めていただかねばいけない案件がありまして」
う~やっぱり統治に関わらないのは駄目なのか?
政治は嫌だよ。
外野がワーワー騒いで上げ足ばかり取る世界、建設的な話を出来ない世界見てきちゃったから。
と、寒がりのハイトンが見に行ってくれた。
ミラがハイトンの寒がりを見かねてロングコートを作ってあげたようだ。
真っ赤なロングコート、似合うな~俺には無理。
「御主人様、なんか新年の挨拶だそうです」
ん~、年開けてたのね。
世捨人並、いや、ただただ引きこもってるので知りませんでした。
ハイトンが連れてきた人物は玄関先で深々と頭を下げ続けるので中に入ってもらった。
寒いから扉を閉めてくれ。
「失礼します。北の村代官・オッカー・ダスケーにございます」
「お初にお目にかかります、南の村代官・トウヤー・キッシーと申します」
大岡忠相?遠山金四郎?
違いますよね、はははっ。
オッカーは、オールバックに眼鏡、真面目なオヤジタイプ40前半?
トウヤーは、剃り込みの入ったリーゼント、ヤンチャなオヤジタイプ40前半?
「えっと、久慈政宗です、とりあえず、座ってください、立っていられると話ししずらいので、お二人はシュルリー王女が派遣している代官ですか?」
「はい、挨拶が遅れましたことお許しください」
「陛下から静かな生活をさせるよう命じられておりますもので」
うん、このまま現れなくて良かったんだけどな。
流石にそう思ってはダメ?
なりたくてなったわけではないけど、公爵失格?
「新年の挨拶を兼ねて参りました」
「あ、はい、新年あけましておめでとうございます」
と、人並みに挨拶をすると、オッカー、トウヤー、ミラとハイトンもポカーンと口を開いている。
挨拶間違ったかな?
「御主人様~、新年が開けるとめでたいんですか?」
ん~確かに新年が開けるとめでたいのかは、いまいちよくわからない。
「あ~俺の故郷の挨拶だから気にしないでくれ」
ちょっと、こっちが非常識人みたいじゃん。
「御主人様、ライトワールでは今年もよろしくお願いしますと、下の者が挨拶に来るのが一般的で」
ミラが教えてくれる。
うん、社会人時代に上司に挨拶に行く風習あったけど、途中から会社命令で新年の挨拶や、御歳暮、年賀葉書も禁止になったんだよなぁ~。
パワハラ防止らしいけど。
二人は、心ばかりの物ですがと、木箱を差し出してきた。
付け届け?賄賂?
それは困るし嫌なので、金など入っていないか開けさせて貰ったら塩漬けの鮭、おがくずに入った毛蟹だった。
このくらいなら一般的な御歳暮に近いし良いのかな?
「ミラ、ライトワールではこれは普通?」
と、確認するとこのくらいなら一般的に行われてる風習だから受け取っても大丈夫と、教えてくれた。
「ありがとうございます、ありがたくいただかせていただきます」
久々に海産物が食べられる。
こっちにきて野菜と干し肉の生活だから素直に嬉しい。
「すみません、本当なら新年の挨拶で仕事の話しは禁忌なんですが1つだけよろしいでしょうか?」
「構いませんよ」
「決めていただかねばいけない案件がありまして」
う~やっぱり統治に関わらないのは駄目なのか?
政治は嫌だよ。
外野がワーワー騒いで上げ足ばかり取る世界、建設的な話を出来ない世界見てきちゃったから。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
推しの幸せをお願いしたら異世界に飛ばされた件について
あかね
恋愛
いつも推しは不遇で、現在の推しの死亡フラグを年末の雑誌で立てられたので、新年に神社で推しの幸せをお願いしたら、翌日異世界に飛ばされた話。無事、推しとは会えましたが、同居とか無理じゃないですか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる