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天下統一

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戦は終わった

 龍之介は、帝に報告するため御所城に向かった

 「朝敵は討ち滅ぼしました」

 「龍之介…これからはその方が日本国を良き国にしていくのである。
  官位を授ける。征夷大将軍である」

 「しかし、私は関白でもありますが良いのですか」

 「織田信長のように兼任するが良いだろう、関白として、
  朕の弟として補佐し、征夷大将軍として幕府を開くのだ、 
  信頼しているぞ。お互い良い国作りを目指そうではないか」

 「わかりました、慎んでお受けいたします。」

 「その方は、長い肩書きが好きであったな?」

 「はい、よくご存じで」

 「ならば、正一位関白太政大臣征夷大将軍禁裏御守衛総督で良いか?」

 「はい、禁裏御守衛総督も兼任ですか、ありがたく承ります。」

 それは、帝であり兄と弟とのざっくばらんな会話であった

 こうして、関白・太政大臣・征夷大将軍・禁裏御守衛総督の
 三つの役職を兼務する龍之介の誕生であった

 それは、日本国の頂点に立ったのを意味していた。

 
 正一位関白太政大臣征夷大将軍禁裏御守衛総督藤原朝臣三上龍之介正圀
 が誕生したのであった。

 先ず、行ったのは味方となった代表格な大名の最上義光・伊達政宗の
 恩賞を決めるのであった。

 領地加増は取り決め通り、

 最上義光に越後・越前・松前の加増

 伊達政宗には肥前を除く九州全土の加増であった。

 ただし、肥前の名護屋城は龍之介直轄地になった。

 最上家・伊達家は巨大な大名となった。

 さらに、官位を授けたのであった。
 任官の権限も帝から龍之介が一任されたのである。

 伊達政宗が正二位左大臣

 最上義光が正二位右大臣

 である。

 二人は御所城に呼び出され、帝、直々に御言葉を受け取った。

 「けして、謀叛を考えぬよう、関白龍之介に従い良き国になるよう
  心して励むように。」

 これにより伊達・最上は帝に・関白に忠誠を誓ったのであった。

 生き延びた敵はそれぞれ処罰が言い渡された。
 明智光秀敵は、高齢を理由に切腹は許され、比叡山にて出家、
 蟄居閉門となり最後まで比叡山で過ごすことになったのであった。

 徳川家康・上杉景勝・南部信直は
 四国・土佐が徳川家康
 阿波・上杉景勝
 讃岐・南部信直
 に減俸国替となった。

 伊予は道後温泉があるため龍之介の趣味で、
 淡路は四国に睨みを利かせるため幕府直轄地となった。

 伊予松山には後に巨城が築かれる事になるのである。
 四国に移された大名に命じられて
 その、巨城には道後の温泉がひかれたのであった。

 切腹は許され一応大名として残れたことに、
 徳川家康・上杉景勝・南部信直に感謝し、
 表向きは龍之介への臣下になったのであった。

 ここに龍之介の天下統一は完成した。
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