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宇宙の旅・生物の進化

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龍之介、春、司録、エリリ、パカルは巨大マンボウの身を肝と一緒に炒めた物を食していた。
この日は、ピロリンの船長室での食事であった。
濃厚な肝と淡白な歯ごたえのよう白身の肉が相まって、とても美味でこの日は食が
進んでいた。

「今日の料理は大変美味しゅうございますぞ」

「喜んでもらえて嬉しいです」

「しかし、この星は海の生物が進化したような生物が多い星ですね、
文明を築いた生物がいないようですし」

「はい、この星の文明は滅びました。その後、海にいた生物が進化してこのような生態系に
なったのです」

「文明が滅んだ?」

「はい、この星も太古の昔に我々と同じ一族が繁栄を極めていました。
しかし、その文明は戦争をはじめた結果行きつくところまで行きつき陸上の生物は
滅んだのです。戦争で汚染された地上は長い年月で浄化されるとともに生物が
進化していったと考えられております」

とっパカルが言う。

「私もいくつかの星を見てきましたが、陸上の生物だけが滅びて海の生物が
進化した星は今まで見たことはありませんでした。多くの星で生物が消えるとき
陸、海、空、の生物は一緒に滅んでいました」

と、ピロリン船長が続けていった。

「そうですか、しかし、悲しいかな我が地球も人類が滅びるのは時間の問題、
私の前世である400年後の世界ではボタンを押せば核ミサイルの嵐となり、
地球を滅ぼすには十分な数を保有してしまっていましたから」

「そうでしたか、やはり時代は繰り返されるのですね。
私たちの共通の祖先が戦争で滅びの道へ進んだように・・・・・・」


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