379 / 630
第三七二話 「アニメ第一話放送開始──まさかの初手“パンチラ10連発”」
しおりを挟む
──夜七時。
秒読みカウントダウンが終わり、テレビ画面に眩しいオープニング映像が広がる。
【BGM:爽やかな青春バンド風OP】
【画面:走る制服少女たち → 校舎屋上 → 風でスカートひらっ】
「ひらっ、じゃないんだよ……!」
「出だしからパンツ出とるやないかいッ!!」
第一カットから“パンチラ3連発”。
「えっ、ねぇ!? あれ私じゃない!? ギャルキャラのモーション! そっくりじゃん!?」
「や、やめてルナ……落ち着いて……ちょっと見てみよ?ね?」
「ちょっと待って弘弥。“この角度”でパンツ描写された覚えないんだけど!?」
◆ ◆ ◆
【画面:体育倉庫 → 主人公が倒れ込む → 下敷きになったヒロインのスカートふわり】
【パンツ、ドン! パンツ、ドン!! パンツ、ドドン!!!】
\\\ パンチラ10連発達成。 ///
「いや連発しなくてよくない!?!?!?!?」
「どこの格ゲーのコンボだよ!?」
「弘弥くん……これって……私の脚の角度だよね……ね……(震)」
「まって、やめて、泣かないで!すみれ泣かないでぇぇぇぇ!!」
◆ ◆ ◆
「弘弥。これはどういうつもり?」
すみれの眼鏡が光る。
「ち、ちがっ……これはアニメ側の演出上の都合で……!
俺の原作では描写がもっと穏やかというか、その、抑制されてて……!」
「原作に“ふわっ”って書いてあったよね?」
「“絶妙な柔らかさと微妙な白”って、弘弥の地の文で……」
「“パンツではなく夢”って言い張った記述もあったよね……」
「そこまで読み込まないでぇぇぇ!!!」
◆ ◆ ◆
「お兄ちゃんの妄想、全国放送ってこと……?」
「違う!妄想じゃない! “演出”!プロの演出なの!!」
「ってことは、私の下着を“演出素材”に……?」
「その言い方やめて!マジでやめて!!」
「弘弥くん……私の下着、いつ見たの……?」
「だから見てないってばぁぁぁぁああ!!!」
◆ ◆ ◆
放送は続く。
【ヒロイン(モデル:碧純)が主人公の布団に忍び込むシーン】
「ちょっ!? 弘弥!?!? 私の“忍び込み”まで再現してるの!?」
【ヒロイン(モデル:ルナ)がスカートまくって“踏まれたいの?”とウィンク】
「……え、これ、完全に……わたしやん……」
【ヒロイン(モデル:すみれ)が“夢精のこと……ちゃんと教えて?”と耳元で囁く】
「……………………もうお嫁にいけません(涙目)」
◆ ◆ ◆
番組が終わるころ、
ヒロイン陣営は完全に“反応三分割”されていた。
①【爆笑型】
→ ルナ、ことね「あたしっぽい~!やった~!」
②【動揺型】
→ すみれ、碧純「わ、わたし……こんな、過激じゃ……」
③【逃走型】
→ ひより、りあ、無言で部屋を出ていく。
そして俺は、ソファの端で体育座りしていた。
(なにこれ……地獄の共同視聴会じゃん……)
◆ ◆ ◆
エンドロール。
画面には俺のペンネームが堂々と表示された。
原作・シリーズ構成:M.K.B.(真壁弘弥)
「出た――!!本名バレる5秒前!!!」
「弘弥……この先の回、“もっとえぐい”って言ってたよね?」
「え……!?」
「じゃあ、次も観るしかないじゃんね♡」
ヒロインたちは笑っていた。
全員の目が、キラキラと――
異様な光を放っていた。
秒読みカウントダウンが終わり、テレビ画面に眩しいオープニング映像が広がる。
【BGM:爽やかな青春バンド風OP】
【画面:走る制服少女たち → 校舎屋上 → 風でスカートひらっ】
「ひらっ、じゃないんだよ……!」
「出だしからパンツ出とるやないかいッ!!」
第一カットから“パンチラ3連発”。
「えっ、ねぇ!? あれ私じゃない!? ギャルキャラのモーション! そっくりじゃん!?」
「や、やめてルナ……落ち着いて……ちょっと見てみよ?ね?」
「ちょっと待って弘弥。“この角度”でパンツ描写された覚えないんだけど!?」
◆ ◆ ◆
【画面:体育倉庫 → 主人公が倒れ込む → 下敷きになったヒロインのスカートふわり】
【パンツ、ドン! パンツ、ドン!! パンツ、ドドン!!!】
\\\ パンチラ10連発達成。 ///
「いや連発しなくてよくない!?!?!?!?」
「どこの格ゲーのコンボだよ!?」
「弘弥くん……これって……私の脚の角度だよね……ね……(震)」
「まって、やめて、泣かないで!すみれ泣かないでぇぇぇぇ!!」
◆ ◆ ◆
「弘弥。これはどういうつもり?」
すみれの眼鏡が光る。
「ち、ちがっ……これはアニメ側の演出上の都合で……!
俺の原作では描写がもっと穏やかというか、その、抑制されてて……!」
「原作に“ふわっ”って書いてあったよね?」
「“絶妙な柔らかさと微妙な白”って、弘弥の地の文で……」
「“パンツではなく夢”って言い張った記述もあったよね……」
「そこまで読み込まないでぇぇぇ!!!」
◆ ◆ ◆
「お兄ちゃんの妄想、全国放送ってこと……?」
「違う!妄想じゃない! “演出”!プロの演出なの!!」
「ってことは、私の下着を“演出素材”に……?」
「その言い方やめて!マジでやめて!!」
「弘弥くん……私の下着、いつ見たの……?」
「だから見てないってばぁぁぁぁああ!!!」
◆ ◆ ◆
放送は続く。
【ヒロイン(モデル:碧純)が主人公の布団に忍び込むシーン】
「ちょっ!? 弘弥!?!? 私の“忍び込み”まで再現してるの!?」
【ヒロイン(モデル:ルナ)がスカートまくって“踏まれたいの?”とウィンク】
「……え、これ、完全に……わたしやん……」
【ヒロイン(モデル:すみれ)が“夢精のこと……ちゃんと教えて?”と耳元で囁く】
「……………………もうお嫁にいけません(涙目)」
◆ ◆ ◆
番組が終わるころ、
ヒロイン陣営は完全に“反応三分割”されていた。
①【爆笑型】
→ ルナ、ことね「あたしっぽい~!やった~!」
②【動揺型】
→ すみれ、碧純「わ、わたし……こんな、過激じゃ……」
③【逃走型】
→ ひより、りあ、無言で部屋を出ていく。
そして俺は、ソファの端で体育座りしていた。
(なにこれ……地獄の共同視聴会じゃん……)
◆ ◆ ◆
エンドロール。
画面には俺のペンネームが堂々と表示された。
原作・シリーズ構成:M.K.B.(真壁弘弥)
「出た――!!本名バレる5秒前!!!」
「弘弥……この先の回、“もっとえぐい”って言ってたよね?」
「え……!?」
「じゃあ、次も観るしかないじゃんね♡」
ヒロインたちは笑っていた。
全員の目が、キラキラと――
異様な光を放っていた。
0
あなたにおすすめの小説
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる