異世界奥の細道――元副将軍の俳人は、仕込み杖と一句で世界を渡る
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王の天下統一を軍師として支え、副将軍にまで上りつめた男がいた。
名は、松尾芭蕉。
かつて領地を賜り、権力の中枢にまで至った彼は、しかしその地位を自ら返上する。
領地経営は息子に譲り、仕込み杖一本を手に、今度こそただ旅と句のために生きようと決めたのだ。
だが、静かな隠居旅になるはずもなかった。
親友である同盟国の王からは、美男子にしか見えない自由奔放なエルフ王女・シオンを預けられ、さらに王国公認の大商人からは、美少女にしか見えない商家の跡取り息子・白露を「鍛えてほしい」と押しつけられてしまう。
こうして始まったのは、元副将軍の俳人と、見た目のややこしい若者二人による異世界街道三人旅。
句を詠めば土地の記憶が揺れ、悪が道を塞げば仕込み杖の刃が抜かれる。
風景を愛し、人の哀しみを見つめ、時に剣で外道を断ちながら、芭蕉は異世界の“奥の細道”を歩いてゆく。
これは、天下を動かした男が、今度は一輪の花と一つの人生を詠むための旅の物語。
名は、松尾芭蕉。
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