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18話 相談
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それからお昼の時間まで、私はクォーツに魔法を
教えた。時折り他の二人の様子を見ているが、
かなり魔法の筋がよかった。クォーツも使えないと思っていた魔法が使えて満足そうだ。
『あ、あの!このくらいの加減だとどのランクに
なりますか?』
「え?ん~…ランク3って感じですね」
『よし!だいぶ制御できてきました!これでもっと楽しく料理出来そうです!』
焦がしていたことも多いんだろうなあと、同情して
いると、今まで一言も発さなかったセレス殿下が
突然口を開いた。
『コーラル。もうお昼だし、準備をお願いできる
かい?』
『へ?あ、もうそんな時間だったんですか⁉︎
す、すぐに準備致します!』
バタバタとかけていき、他の子達もそれに続いて
仕事に行ってしまった。…この気まずい雰囲気
どうしてくれようか…。
『ふふっ、随分と魔法がお上手ですね。ランクまで見えるとは』
「…?普通じゃないんですか?」
『普通じゃないですよ。普通なら測る為の魔道具がないとランクは測れないんです』
「…えっ?」
マジか…ランクって人間の目には見えないのか…。待って?じゃあ私ナチュラルに人外宣言してない?
『それはそうと、少しご相談したい事があるの
です。ご飯を食べながらでいいので、お話
願えますか?』
「…わかりました」
軽く流されたが、もう気付かれてるかもな…。
コーラル達が私にランクを聞いてきた時点で、亜人であってもランク視認は不可能なのは理解済みだ。むしろバレてない方がおかしいだろう。
ー移動後、食事の間ー
『おお、来たか。では、食事を始めるとしよう』
『頂きます』
これもまた、ナチュラルに食事してるけど、私
一応旅人設定なんだよなあ…。貴族達が見たら
激昂ものだよね…。
(まあご飯は美味しいし!和食が食べれないのは
少し残念だけど、まあ洋食には洋食の良さがあるしいっか!)
ーーセレス視点ーー
「…」
モグモグと食事を頬張るペリドットさんを見ていると、リスのような感じがする。最初は本当に旅人だと思っていた。少し反射神経が高い旅人。
でも、そうではない。彼女は、絶対に人間では
ない。ランクが見えている時点で亜人の可能性も
低い。でも、それ以外に何の種族があるのだろう。
『そういえば、ご相談があるとお聞きしましたが…』
「…! はい、そうなんです」
あちら側から話を切り出してくれた。凄く
ありがたい。
「今日、兄上の婚約者が夕食に来るのです」
『なら、私は部屋で食べますね』
まあ当然の反応だろう。王族と食事しているこの
状況にだって、違和感を持っていないわけがない。
でも、話さなければならないのだ。すると、兄上が口を開いた。
『実は、私が貴方のことを婚約者に話したのだ。
そしたら、旅人を城に入れた挙句に食事など王族
とは思えない行動だと言われてな…』
『ああ、成程。まあ貴族の方が知ったらそうなり
ますよね』
『ペリドットさん。問題はこれだけではないのだ。…先ほど弟が言ったように、今日の夕食時に彼女が来る。彼女は、私に貴方に会いたいと言ってきてな…』
『ッ⁈』
OKを貰えても、貴族の方と突然食事なんて驚く
だろう。まあ王族と食べてる状況にも驚いてる
だろうけど…。
『…。わかりました。では準備しましょうか』
「っえ…?」
教えた。時折り他の二人の様子を見ているが、
かなり魔法の筋がよかった。クォーツも使えないと思っていた魔法が使えて満足そうだ。
『あ、あの!このくらいの加減だとどのランクに
なりますか?』
「え?ん~…ランク3って感じですね」
『よし!だいぶ制御できてきました!これでもっと楽しく料理出来そうです!』
焦がしていたことも多いんだろうなあと、同情して
いると、今まで一言も発さなかったセレス殿下が
突然口を開いた。
『コーラル。もうお昼だし、準備をお願いできる
かい?』
『へ?あ、もうそんな時間だったんですか⁉︎
す、すぐに準備致します!』
バタバタとかけていき、他の子達もそれに続いて
仕事に行ってしまった。…この気まずい雰囲気
どうしてくれようか…。
『ふふっ、随分と魔法がお上手ですね。ランクまで見えるとは』
「…?普通じゃないんですか?」
『普通じゃないですよ。普通なら測る為の魔道具がないとランクは測れないんです』
「…えっ?」
マジか…ランクって人間の目には見えないのか…。待って?じゃあ私ナチュラルに人外宣言してない?
『それはそうと、少しご相談したい事があるの
です。ご飯を食べながらでいいので、お話
願えますか?』
「…わかりました」
軽く流されたが、もう気付かれてるかもな…。
コーラル達が私にランクを聞いてきた時点で、亜人であってもランク視認は不可能なのは理解済みだ。むしろバレてない方がおかしいだろう。
ー移動後、食事の間ー
『おお、来たか。では、食事を始めるとしよう』
『頂きます』
これもまた、ナチュラルに食事してるけど、私
一応旅人設定なんだよなあ…。貴族達が見たら
激昂ものだよね…。
(まあご飯は美味しいし!和食が食べれないのは
少し残念だけど、まあ洋食には洋食の良さがあるしいっか!)
ーーセレス視点ーー
「…」
モグモグと食事を頬張るペリドットさんを見ていると、リスのような感じがする。最初は本当に旅人だと思っていた。少し反射神経が高い旅人。
でも、そうではない。彼女は、絶対に人間では
ない。ランクが見えている時点で亜人の可能性も
低い。でも、それ以外に何の種族があるのだろう。
『そういえば、ご相談があるとお聞きしましたが…』
「…! はい、そうなんです」
あちら側から話を切り出してくれた。凄く
ありがたい。
「今日、兄上の婚約者が夕食に来るのです」
『なら、私は部屋で食べますね』
まあ当然の反応だろう。王族と食事しているこの
状況にだって、違和感を持っていないわけがない。
でも、話さなければならないのだ。すると、兄上が口を開いた。
『実は、私が貴方のことを婚約者に話したのだ。
そしたら、旅人を城に入れた挙句に食事など王族
とは思えない行動だと言われてな…』
『ああ、成程。まあ貴族の方が知ったらそうなり
ますよね』
『ペリドットさん。問題はこれだけではないのだ。…先ほど弟が言ったように、今日の夕食時に彼女が来る。彼女は、私に貴方に会いたいと言ってきてな…』
『ッ⁈』
OKを貰えても、貴族の方と突然食事なんて驚く
だろう。まあ王族と食べてる状況にも驚いてる
だろうけど…。
『…。わかりました。では準備しましょうか』
「っえ…?」
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