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最終・貴方の事は笑顔で見つめますが、何か?(結婚式です!)
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しおりを挟む「ありがとうございます。ご参列の皆さまのご承認を得て、ここにめでたく成彰さん、紗那さんの結婚が成立いたしました。ご結婚、おめでとうございます!」
司会の女性の声の後、再び大きな拍手に包まれた。新郎新婦退場です、という言葉を合図に、私と成彰さんは寄り添って退場した。
その際、フラワーシャワーでみんなに祝福されながら退場した。
豪華に飾り付けたフラワーアーチをくぐり、ほっと一息つくと、成彰さんが不敵な顔で笑い、とんでもない事を言い放った!
「まあ今回は、紗那がどうしても俺と結婚したいと言うから、仕方なく結婚してやったんだ。有難く思えよ」
は?
無茶苦茶な発言に目がテンになり、思わずブリザードの瞳で見つめてしまった。
「そうそう、それそれ。花嫁姿のそれが見たかった」
この男、花嫁姿になった私のこの顔が見たくて、上から目線でトンデモ発言してきたのね!
無言でブリザードの笑顔を返すと、成彰さんは嬉しそうに笑っている。くうー、たまらん、毎日頼む、と言われてしまった。
「あー、やっぱり紗那最高」
「きゃっ」
がばっと抱き上げられた。力強く逞しい腕。普段は見られない恰好の新郎姿。白いスーツがよく似合っていて、ドキドキしてしまう。成彰さんは、黙っていたら格好いいから。
でも、褒めるとこの男は調子に乗るから黙っておく。絶対に言わない。
「ずっと大事にする。だから一生、お前は俺のもの」
「はいはい」
「ずっと見つめてくれ。その鋭い目線で!」
今日の成彰さんは、何時も以上にカッコいいのに変態でしつこい。
だからブリザードの目線で言ってやった。
「貴方の事は笑顔で見つめますが、何か?」と。
-完-
ここまでのご愛読ありがとうございました。
また次回作でお会いしましょう!!
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(2件)
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面白かった
1980年代設定なのか昭和生まれにはちょうどいい
すごく好き
ここまで面白い
続きが気になる。
でもそれ以上に御社様が気になる。