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内心煮えくり返る位面白い事にテディの部屋は全くの無傷で、僕の部屋はキッチンとダイニングがしっかり壊れていて、棚やキャビネ、タンスとかはヒビが入っていたり完全に住めない状態だった。
誓約書などの書類を提出した後に暫く住む場所と持っていける荷物、破損したものと修正できないものの記録などが必要なので『早退』しろと言われた。
弁償でもしてくれるのだろうか?
今朝の事なので考えるだけで疲れるのに、今からまたあの惨状を見ないといけない思うと気が滅入りそうだった。
重い足を動かし、渋々壊れた自分の家に向かう。
ふと気がつくと、何時の間にかテディが後ろを歩いていた。
「室長命令でも出たのか?」
「……………」
無言かよ!!!
僕の歩幅に合わせて歩いているテディはずっと無言だった。
反省でもしているのかと考えたがテディが反省なんて出来るわけない結論しか出ないので考えるのを辞めた。
きっと掃除手伝って来いとか言われて不貞腐れているんだろう。
寮棟の外観のヒビが入ってたりしたところはもう補強されて、パッと見た感じだと亀裂があったなんてわからない。
事故処理班の技術は相変わらず早くて素晴らしい。
何なら前より強度が上がっているんじゃないか?
エレベーターは使用禁止で 今現在点検修繕中らしく階段で部屋まで上がることになった。
僕の部屋は5階なので微妙にしんどい。
こういう時はセンチネルにぴょんと飛んでくれと頼みたいと思うが…テディに頼むのは癪なので絶対に言わない。
なので息切れしながら5階まで上がった。
テディは1人で飛べは良いのに何故か一緒に階段を上がって来た。
息切れはしてない。なんかムカつく。
玄関のカギは辛うじて閉まっていた。
扉はガタガタで思い切り蹴ったら外れそうな感じではあるが無いよりマシな状態。
家の中に入るとまた無残な現状に眩暈がしそうになる。
で、家の中までもテディはついてきていた。
「家に帰るんじゃないんだ。」
嫌味を言ってやる。
「ユータの荷物移動させるから。」
あ、謝罪を兼ねた肉体労働でこき使えと言う事か?
「わかった。とりあえず今の現状を画像保存してリスト作らないといけないからどいててくれ。」
犯罪事故処理用の現場の画像保存機を借りているので撮影しておく。
これで何がどう壊れたのか検証ができたり保険が下りたりする。今回は保険が下りるかなんてわからないけどな!
実家を出て初めての一人暮らしにワクワクしながら買った食器類は殆ど全滅。
なんだかんだ気に入ったものを少しづつ買い揃えていたりした。
溜息しか出ない。
1LDKの間取りはほぼワンルームになっている。
今朝まであった寝室として区切られた壁も崩れてるし…。
その部屋もなかなかの状態で、ベッドは壊れている。クローゼットの中や扉付の収納棚、チェストの中は被害が少なかったのが幸いだった。
どうしても捨てられなかった好きだったアイドルのグッズや電子書籍用タブレット、おばあちゃんから貰ったフィギアとかはほぼ無傷だった。
これまで壊れてたらいつかのように発狂する所だった。
テディがいつの間にか用意してくれた引っ越し用収納ケースに使えるものと大事なものと大丈夫な服を入れていく。
僕がセッセと片付けとか頑張っている時にテディは後ろの方で適当に掃除していた。
まともに手伝えないなら帰ってくれて良いのに。
それからそんなにかからず僕の作業は終わった。
で、ここからが問題だが、今日からどこに住めば良いのだろうか。
とりあえずタワーで今夜は一泊しようか?
誓約書などの書類を提出した後に暫く住む場所と持っていける荷物、破損したものと修正できないものの記録などが必要なので『早退』しろと言われた。
弁償でもしてくれるのだろうか?
今朝の事なので考えるだけで疲れるのに、今からまたあの惨状を見ないといけない思うと気が滅入りそうだった。
重い足を動かし、渋々壊れた自分の家に向かう。
ふと気がつくと、何時の間にかテディが後ろを歩いていた。
「室長命令でも出たのか?」
「……………」
無言かよ!!!
僕の歩幅に合わせて歩いているテディはずっと無言だった。
反省でもしているのかと考えたがテディが反省なんて出来るわけない結論しか出ないので考えるのを辞めた。
きっと掃除手伝って来いとか言われて不貞腐れているんだろう。
寮棟の外観のヒビが入ってたりしたところはもう補強されて、パッと見た感じだと亀裂があったなんてわからない。
事故処理班の技術は相変わらず早くて素晴らしい。
何なら前より強度が上がっているんじゃないか?
エレベーターは使用禁止で 今現在点検修繕中らしく階段で部屋まで上がることになった。
僕の部屋は5階なので微妙にしんどい。
こういう時はセンチネルにぴょんと飛んでくれと頼みたいと思うが…テディに頼むのは癪なので絶対に言わない。
なので息切れしながら5階まで上がった。
テディは1人で飛べは良いのに何故か一緒に階段を上がって来た。
息切れはしてない。なんかムカつく。
玄関のカギは辛うじて閉まっていた。
扉はガタガタで思い切り蹴ったら外れそうな感じではあるが無いよりマシな状態。
家の中に入るとまた無残な現状に眩暈がしそうになる。
で、家の中までもテディはついてきていた。
「家に帰るんじゃないんだ。」
嫌味を言ってやる。
「ユータの荷物移動させるから。」
あ、謝罪を兼ねた肉体労働でこき使えと言う事か?
「わかった。とりあえず今の現状を画像保存してリスト作らないといけないからどいててくれ。」
犯罪事故処理用の現場の画像保存機を借りているので撮影しておく。
これで何がどう壊れたのか検証ができたり保険が下りたりする。今回は保険が下りるかなんてわからないけどな!
実家を出て初めての一人暮らしにワクワクしながら買った食器類は殆ど全滅。
なんだかんだ気に入ったものを少しづつ買い揃えていたりした。
溜息しか出ない。
1LDKの間取りはほぼワンルームになっている。
今朝まであった寝室として区切られた壁も崩れてるし…。
その部屋もなかなかの状態で、ベッドは壊れている。クローゼットの中や扉付の収納棚、チェストの中は被害が少なかったのが幸いだった。
どうしても捨てられなかった好きだったアイドルのグッズや電子書籍用タブレット、おばあちゃんから貰ったフィギアとかはほぼ無傷だった。
これまで壊れてたらいつかのように発狂する所だった。
テディがいつの間にか用意してくれた引っ越し用収納ケースに使えるものと大事なものと大丈夫な服を入れていく。
僕がセッセと片付けとか頑張っている時にテディは後ろの方で適当に掃除していた。
まともに手伝えないなら帰ってくれて良いのに。
それからそんなにかからず僕の作業は終わった。
で、ここからが問題だが、今日からどこに住めば良いのだろうか。
とりあえずタワーで今夜は一泊しようか?
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