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刹那が高校に着くと、なにやら校門前に大勢の生徒が集まり、その先に進めない様になっていた。
何かあったのか、などとそれ以上の感想もないまま、人が捌けるまで門の前で待とうと気長に空を眺め出した。
今日は朝から晴天だった。それこそ雲一つないという言葉にケチを付けれないほどに。だがしかし、ふいに見上げた頭上には真っ黒な暗雲が立ち込めていた。
「傘・・・持ってないんだけど・・・」
流石に雨に降られては困ると思い、刹那はその群衆に近寄り、状況を確かめようとした。
すると一人の女性の怒鳴り声が聴こえた。
「私を侮辱しているの!? この私、リゼット=ロローが道を間違えるはずがないでしょ!? ここがアカデミーであることは確かよ! 早く私を通しなさい!!!」
「い、いえ・・・ですからここは一般人の通う学校でして・・・」
人混みの間から見えたのはそう討論する金髪の少女とここの校長の姿だった。
ーーーアカデミーって、あいつ術師か・・・!?
錬成学園は主に術師の通う学校だった。術師で無くとも通えない事もないが、一般人を通わせるとなると多額の入学費が必要だ。
ーーー面倒だな。
刹那は野次馬連中から離れ、学校の裏口へと向かった。
「ったく、入学式の日に裏口からとか、裏口入学とか言われねーよな」
と、ぶつくさ言いながら裏口を目指すと、同じように裏に回っている生徒も多く、杞憂だったなと安心した。
雨も降りそうな雰囲気だったため、早足で玄関を目指す。校門前では未だにリゼットと名乗った少女が声を荒げていた。
そしてただ何となく彼女の存在が気になり、玄関前で立ち止まり視線を向けた。
するとリゼットがこっちを見た、ような気がした。
気のせいかもしれないが、すぐさま視線を外して玄関に向かおうと背を向けると、肩にドンッと衝撃を受け、思わずよろめいた。
そして先ほどまで怒鳴っていた少女の声が耳の近くから聴こえた。
「ほら術師がいるじゃない! ニホンのアカデミーには一般人がいるけど、一般人の学校に術師がいるはずないでしょ! これで決定的よ! ここはアカデミーで間違いないわ!」
「はぁ!? 誰が術師だ!? 俺は一般人だ!」
「あなたは私を侮辱しているの!? この私が術師と一般人を見間違えるはずないでしょ!?」
ーーーってまたそれかよ!!? これじゃ話してても埒が明かねー!?
リゼットに肩を組まれていた刹那は素早く屈み、その拘束を解いて玄関に走った。
「ちょっと、何処いくのよ!!?」
そんなリゼットの言葉を無視して刹那は案内に従って教室へとダッシュする。リゼットは追ってまでは来なかった。
教室に着くと自分の机に鞄を置き、一息つく。
「・・・なんだったんだ、あれ」
朝から全力で走る羽目になった刹那は疲れから机に伏せた。
ーーー俺が術師? 自分の正当性を証明しようとデタラメ言ったんだろうが、あり得ねー・・・それにしてもあのリゼットとかいう術師・・・他所の人間か?
そう思案するもその全てが自分には関係のない事だと線引き、刹那は眼を閉じた。
ーーーこれは悪い夢だ・・・
何かあったのか、などとそれ以上の感想もないまま、人が捌けるまで門の前で待とうと気長に空を眺め出した。
今日は朝から晴天だった。それこそ雲一つないという言葉にケチを付けれないほどに。だがしかし、ふいに見上げた頭上には真っ黒な暗雲が立ち込めていた。
「傘・・・持ってないんだけど・・・」
流石に雨に降られては困ると思い、刹那はその群衆に近寄り、状況を確かめようとした。
すると一人の女性の怒鳴り声が聴こえた。
「私を侮辱しているの!? この私、リゼット=ロローが道を間違えるはずがないでしょ!? ここがアカデミーであることは確かよ! 早く私を通しなさい!!!」
「い、いえ・・・ですからここは一般人の通う学校でして・・・」
人混みの間から見えたのはそう討論する金髪の少女とここの校長の姿だった。
ーーーアカデミーって、あいつ術師か・・・!?
錬成学園は主に術師の通う学校だった。術師で無くとも通えない事もないが、一般人を通わせるとなると多額の入学費が必要だ。
ーーー面倒だな。
刹那は野次馬連中から離れ、学校の裏口へと向かった。
「ったく、入学式の日に裏口からとか、裏口入学とか言われねーよな」
と、ぶつくさ言いながら裏口を目指すと、同じように裏に回っている生徒も多く、杞憂だったなと安心した。
雨も降りそうな雰囲気だったため、早足で玄関を目指す。校門前では未だにリゼットと名乗った少女が声を荒げていた。
そしてただ何となく彼女の存在が気になり、玄関前で立ち止まり視線を向けた。
するとリゼットがこっちを見た、ような気がした。
気のせいかもしれないが、すぐさま視線を外して玄関に向かおうと背を向けると、肩にドンッと衝撃を受け、思わずよろめいた。
そして先ほどまで怒鳴っていた少女の声が耳の近くから聴こえた。
「ほら術師がいるじゃない! ニホンのアカデミーには一般人がいるけど、一般人の学校に術師がいるはずないでしょ! これで決定的よ! ここはアカデミーで間違いないわ!」
「はぁ!? 誰が術師だ!? 俺は一般人だ!」
「あなたは私を侮辱しているの!? この私が術師と一般人を見間違えるはずないでしょ!?」
ーーーってまたそれかよ!!? これじゃ話してても埒が明かねー!?
リゼットに肩を組まれていた刹那は素早く屈み、その拘束を解いて玄関に走った。
「ちょっと、何処いくのよ!!?」
そんなリゼットの言葉を無視して刹那は案内に従って教室へとダッシュする。リゼットは追ってまでは来なかった。
教室に着くと自分の机に鞄を置き、一息つく。
「・・・なんだったんだ、あれ」
朝から全力で走る羽目になった刹那は疲れから机に伏せた。
ーーー俺が術師? 自分の正当性を証明しようとデタラメ言ったんだろうが、あり得ねー・・・それにしてもあのリゼットとかいう術師・・・他所の人間か?
そう思案するもその全てが自分には関係のない事だと線引き、刹那は眼を閉じた。
ーーーこれは悪い夢だ・・・
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