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Case:天野 2
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「おねえさーん。すっごく可愛いね。そのスカート似合ってる。足が長くないと着こなせないよね?」
ヒールを履いた私より少しだけ背の高い男の子が、にっこりと笑って顔を覗き込んだ。
ツーブロックの髪型だが、トップは長めで緩くパーマをかけていた。黒ベースの髪の毛にメッシュが入っている。若いからかまだ細身だが、そこそこ鍛えている体つきで、ピッタリしている黒いシャツが決まっている。
若い! まさか高校生ぐらいの歳……じゃないわよね?
私は思わず目を丸めてしまう。そんな私の驚いた顔にもう一人の男の子が感嘆の声を上げた。
「うわぁ~驚いた顔も可愛い! おねーさん、もしかしてモデルとか? 滅茶苦茶目立ってるよ」
もう一人の男の子は私より少し背が低めだった。
やはりツーブロックなのだが、ソフトマッシュに近い。ヘアカラーはアッシュで少年の白い肌が際立っていた。細身の体が泳ぐぶかぶかのシャツ。細い足がスキニーパンツで更に強調されていた。
何を食べて生きているのだろう……と、思う。
でも二人とも若くて整った顔をしていた。きっとモテるんだろうなぁ。モテるのに何でこんな年上の私に声をかけてくるのかしら。
二人は私を囲んだので、直ぐにナンパだと理解出来た。
昔はよくこの手のナンパが多かったけど、社会人になってから仕事漬けの毎日で縁遠くなっていた。だから少々面食らってしまった。
こういう輩は無視をして、歩くスピードを落とさず振り切るに限るのだが、ジェネレーションギャップの凄さと久し振りなので、思わず反応してしまった。
「かっ、可愛いって」
私は可愛いと言われる事に実に弱い。
身長も高いので『迫力あるね』とか『格好いい女を目指しているんだね』と言われる事は多かったので、可愛いと真逆のイメージで褒められる事に弱い。
私みたいな女はこういう風に言えばなびくと、女の子慣れしている男の子は理解しているのだろう。
もちろん、私だって常套句なのは分かっている。しかし、たやすく引っかかってしまった。
私は頬を思わず赤く染めて俯いて小さく呟いてしまう。
「や、止めてよ。そんな心にもない事を言ってからかうの……」
何を阿呆みたいに照れているのだろう。
知らない街と自分の服装に自信が持てなかったのもあって、とっさに防御する事が出来なかった。
しかも、今日はいつも着ている戦闘服、ボディースーツは脱いできた。普通の下着を着用しているから、隠しているはずの大きめのバストが彼らの目にとまっていた。それも理解出来たので思わず体を抱きしめる様にして隠す。
その私の言葉と仕草に何故か二人の男の子はゴクンと唾を飲み込んで、頬を赤らめる。それから私の前で二人がっちり肩を組むと、コソコソと小さな声で呟き合っていた。
「すっげぇ美人で可愛い。しかも何だよあのスタイルの良さ」
「お、おお……初めて見た。こんなに綺麗な人。もしかして本当にモデルかな?」
「かもなー。いいか? 絶対に落とすぞ」
「もちろん!」
二人の言葉は私には届かなかった。
しかし、何だか顔をつきあわせて話している二人は鼻息が荒い。
私は何とか頬を擦って赤らみをとる。それから首を左右に振った。
阿呆みたいに真に受けている場合じゃないわ。時間もないし早く待ち合わせ場所に移動しなきゃ。
そう思って、そっと男の子二人から離れようと背を向けた。しかし、男の子は離れようとした私に気がついた。
「わっ! 待ってよ。おねーさん」
メッシュの男の子が直ぐに私の手首を掴んだ。私は驚いて思わず声を上げる。
「ちょっと離して」
若いと言っても男の子だ。大きな手で力も強い。私は思わずよろけてしまう。するともう一人のアッシュグレーの男の子が反対側で私の体を支えた。
「そんなに、急いで何処に行くのさ? って──うわぁ凄く細くて柔らかい」
そんなに細くもない私の二の腕に触れる。私はぞわっとして思わず体が硬直した。
まずい! 完全に初手を間違えてしまったわ。どうしよう。とにかく無視で待ち合わせ場所まで早歩きしかないかしら?
そんな事を考えていると、突然制服を着た女子高生が私に向かって走ってきた。そんなに走ったらぶつかっちゃう! と感じていると、思った通りになる。
走ってきたかと思うと真正面からドンとぶつかりながら私に抱きついてきた。
「?!?」
今度は何事ー!? 抱きつかれてるってどういう事よ。しかも女子高生に?!
私は抱きつかれた驚きが大きくて声が出なかった。思わず目を白黒させてしまう。女子高生の身長は小さくて私のバストの当たりに顔があり、にっこりと笑って見上げてくる。
女の子の制服は濃紺のブレザーの襟部分には白いラインが入っている。プリーツスカートはグリーン系のチェック柄だった。今風で膝上のスカート丈は十分短かった。胸のポケットには桜の花びらが舞っているエンブレム。私も知っている、有名高校の制服だった。
「遅れてごめんね! もうさー何かさーなかなか授業が終わらなかったの。もーホントごめん!」
滑舌の良い弾んだ声の女の子は、マッシュボブの栗毛色の髪の毛を柔らかく揺らして私に何度も謝った。
「お、遅れ? 授業?」
展開についていけない私は、しどろもどろになりながら女の子の顔を見つめる。
透き通る様な白い肌に大きな瞳。少し化粧をしていているけれども、高校生のピンとした弾力のある肌だった。化粧なんて必要ないぐらいだ。それにしても、何より睫毛が長い!
ポカンとしている私と同じ様に、私を取り囲んでいた男の子も目を丸めている。
「な、何だよ。いきなり抱きついて」
「もしかして、おねーさんの知り合い?」
男の子二人もたじろいでいた。突然現れた抱きつく女子高生と私の関係を不思議に思っている様だ。
と言うか、誰よりも私が一番驚いてるのだけど。すると女子高生は男の子二人に向かって、もっと驚く事を口にした。
「うん。私のお母さんなの」
「「「お母さん!?」」」
男の子二人と私は思わず大声を上げてしまった。
いつから私があなたのお母さんになったのよっ?! って、高校生を生むほどの歳じゃないわよっ! そう叫びたくなったが、女子高生は抱きついた私の背中を優しくつねってウインクを寄越す。
あ……もしかして?! ナンパに困っているのが分かって、助け船を出してくれているのかしら?
私は叫びそうになった言葉をゴクンと飲み込んで、男の子がポカンとしている間に手を振り払った。そして女子高生の背中に手を軽く回して抱き合う形をとる。
「そ、そうなの。ふふふ、もう遅かったじゃない。お母さん、待ちくたびれたわよ~」
お母さんじゃないけど! 心の中で精一杯呟く。
「ごめーん。じゃぁ近くのカフェで早速お茶しよーよ!」
そう言って私から離れると、女子高生は手を繋ぎ直す。
そそくさとその場を去ろうとしたのだが、男の子達はポカンとしながらも私の手を再び掴んだ。
「いやいや。待って待って。お母さんって言うけどさー二人ともかなり可愛いじゃん」
「そうそう。お母さんってすっげー若いじゃん。もう親子でもいいんじゃね?」
「お茶するなら一緒に行こーぜ」
「そうそう俺達がおごるから」
なかなか節操がない男の子だ。若いだけに切り返しも早くて驚く。
その行動に女子高生は「マジしつこい」と小さく呟いていたのが聞こえた。
確かにしつこい。私もどうしたものかと考えていたら、女子高生がとある男性を遠くに見つけて大きく手を振った。
「あっ。いいタイミングで来た! お母さん、お父さんも来たよ! お父さーん!」
「「「お父さん?!」」」
次々に登場する家族に、ナンパの男の子と一緒に私も声を上げてしまった。
だが、私は直ぐに小さく悲鳴を上げた。
その女子高生がお父さんと呼んで手を振った男性は、天野その人だった。
ヒールを履いた私より少しだけ背の高い男の子が、にっこりと笑って顔を覗き込んだ。
ツーブロックの髪型だが、トップは長めで緩くパーマをかけていた。黒ベースの髪の毛にメッシュが入っている。若いからかまだ細身だが、そこそこ鍛えている体つきで、ピッタリしている黒いシャツが決まっている。
若い! まさか高校生ぐらいの歳……じゃないわよね?
私は思わず目を丸めてしまう。そんな私の驚いた顔にもう一人の男の子が感嘆の声を上げた。
「うわぁ~驚いた顔も可愛い! おねーさん、もしかしてモデルとか? 滅茶苦茶目立ってるよ」
もう一人の男の子は私より少し背が低めだった。
やはりツーブロックなのだが、ソフトマッシュに近い。ヘアカラーはアッシュで少年の白い肌が際立っていた。細身の体が泳ぐぶかぶかのシャツ。細い足がスキニーパンツで更に強調されていた。
何を食べて生きているのだろう……と、思う。
でも二人とも若くて整った顔をしていた。きっとモテるんだろうなぁ。モテるのに何でこんな年上の私に声をかけてくるのかしら。
二人は私を囲んだので、直ぐにナンパだと理解出来た。
昔はよくこの手のナンパが多かったけど、社会人になってから仕事漬けの毎日で縁遠くなっていた。だから少々面食らってしまった。
こういう輩は無視をして、歩くスピードを落とさず振り切るに限るのだが、ジェネレーションギャップの凄さと久し振りなので、思わず反応してしまった。
「かっ、可愛いって」
私は可愛いと言われる事に実に弱い。
身長も高いので『迫力あるね』とか『格好いい女を目指しているんだね』と言われる事は多かったので、可愛いと真逆のイメージで褒められる事に弱い。
私みたいな女はこういう風に言えばなびくと、女の子慣れしている男の子は理解しているのだろう。
もちろん、私だって常套句なのは分かっている。しかし、たやすく引っかかってしまった。
私は頬を思わず赤く染めて俯いて小さく呟いてしまう。
「や、止めてよ。そんな心にもない事を言ってからかうの……」
何を阿呆みたいに照れているのだろう。
知らない街と自分の服装に自信が持てなかったのもあって、とっさに防御する事が出来なかった。
しかも、今日はいつも着ている戦闘服、ボディースーツは脱いできた。普通の下着を着用しているから、隠しているはずの大きめのバストが彼らの目にとまっていた。それも理解出来たので思わず体を抱きしめる様にして隠す。
その私の言葉と仕草に何故か二人の男の子はゴクンと唾を飲み込んで、頬を赤らめる。それから私の前で二人がっちり肩を組むと、コソコソと小さな声で呟き合っていた。
「すっげぇ美人で可愛い。しかも何だよあのスタイルの良さ」
「お、おお……初めて見た。こんなに綺麗な人。もしかして本当にモデルかな?」
「かもなー。いいか? 絶対に落とすぞ」
「もちろん!」
二人の言葉は私には届かなかった。
しかし、何だか顔をつきあわせて話している二人は鼻息が荒い。
私は何とか頬を擦って赤らみをとる。それから首を左右に振った。
阿呆みたいに真に受けている場合じゃないわ。時間もないし早く待ち合わせ場所に移動しなきゃ。
そう思って、そっと男の子二人から離れようと背を向けた。しかし、男の子は離れようとした私に気がついた。
「わっ! 待ってよ。おねーさん」
メッシュの男の子が直ぐに私の手首を掴んだ。私は驚いて思わず声を上げる。
「ちょっと離して」
若いと言っても男の子だ。大きな手で力も強い。私は思わずよろけてしまう。するともう一人のアッシュグレーの男の子が反対側で私の体を支えた。
「そんなに、急いで何処に行くのさ? って──うわぁ凄く細くて柔らかい」
そんなに細くもない私の二の腕に触れる。私はぞわっとして思わず体が硬直した。
まずい! 完全に初手を間違えてしまったわ。どうしよう。とにかく無視で待ち合わせ場所まで早歩きしかないかしら?
そんな事を考えていると、突然制服を着た女子高生が私に向かって走ってきた。そんなに走ったらぶつかっちゃう! と感じていると、思った通りになる。
走ってきたかと思うと真正面からドンとぶつかりながら私に抱きついてきた。
「?!?」
今度は何事ー!? 抱きつかれてるってどういう事よ。しかも女子高生に?!
私は抱きつかれた驚きが大きくて声が出なかった。思わず目を白黒させてしまう。女子高生の身長は小さくて私のバストの当たりに顔があり、にっこりと笑って見上げてくる。
女の子の制服は濃紺のブレザーの襟部分には白いラインが入っている。プリーツスカートはグリーン系のチェック柄だった。今風で膝上のスカート丈は十分短かった。胸のポケットには桜の花びらが舞っているエンブレム。私も知っている、有名高校の制服だった。
「遅れてごめんね! もうさー何かさーなかなか授業が終わらなかったの。もーホントごめん!」
滑舌の良い弾んだ声の女の子は、マッシュボブの栗毛色の髪の毛を柔らかく揺らして私に何度も謝った。
「お、遅れ? 授業?」
展開についていけない私は、しどろもどろになりながら女の子の顔を見つめる。
透き通る様な白い肌に大きな瞳。少し化粧をしていているけれども、高校生のピンとした弾力のある肌だった。化粧なんて必要ないぐらいだ。それにしても、何より睫毛が長い!
ポカンとしている私と同じ様に、私を取り囲んでいた男の子も目を丸めている。
「な、何だよ。いきなり抱きついて」
「もしかして、おねーさんの知り合い?」
男の子二人もたじろいでいた。突然現れた抱きつく女子高生と私の関係を不思議に思っている様だ。
と言うか、誰よりも私が一番驚いてるのだけど。すると女子高生は男の子二人に向かって、もっと驚く事を口にした。
「うん。私のお母さんなの」
「「「お母さん!?」」」
男の子二人と私は思わず大声を上げてしまった。
いつから私があなたのお母さんになったのよっ?! って、高校生を生むほどの歳じゃないわよっ! そう叫びたくなったが、女子高生は抱きついた私の背中を優しくつねってウインクを寄越す。
あ……もしかして?! ナンパに困っているのが分かって、助け船を出してくれているのかしら?
私は叫びそうになった言葉をゴクンと飲み込んで、男の子がポカンとしている間に手を振り払った。そして女子高生の背中に手を軽く回して抱き合う形をとる。
「そ、そうなの。ふふふ、もう遅かったじゃない。お母さん、待ちくたびれたわよ~」
お母さんじゃないけど! 心の中で精一杯呟く。
「ごめーん。じゃぁ近くのカフェで早速お茶しよーよ!」
そう言って私から離れると、女子高生は手を繋ぎ直す。
そそくさとその場を去ろうとしたのだが、男の子達はポカンとしながらも私の手を再び掴んだ。
「いやいや。待って待って。お母さんって言うけどさー二人ともかなり可愛いじゃん」
「そうそう。お母さんってすっげー若いじゃん。もう親子でもいいんじゃね?」
「お茶するなら一緒に行こーぜ」
「そうそう俺達がおごるから」
なかなか節操がない男の子だ。若いだけに切り返しも早くて驚く。
その行動に女子高生は「マジしつこい」と小さく呟いていたのが聞こえた。
確かにしつこい。私もどうしたものかと考えていたら、女子高生がとある男性を遠くに見つけて大きく手を振った。
「あっ。いいタイミングで来た! お母さん、お父さんも来たよ! お父さーん!」
「「「お父さん?!」」」
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