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第一章 定食屋で育って
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店の屋台は18時前に閉めた。そこから通常の定食屋営業をして、もうすぐ閉店時間になる。
「おーす、利津。打ち上げ行くぞー」
祥太がガラガラと店の引き戸を開けた。幸いお客さんはいない。
「お父さん、もう行って来ていいかな?」
「いいよ。おい祥太、帰りちゃんと利津を送り届けろよ」
「勿論ですよ。なんて言って朝まで飲んでしまったらスイマセン」
「えー? 私、オールできるほど体力ないよー」
私は祥太に続いて店を出た。ナツさんの店はまだ電気が点いていて、閉店作業中らしい。
あたりは真っ暗で街灯の頼りない光が商店街を照らしている。外は、歩いているとじんわり汗が浮かぶくらいの気温だ。
「祥太、夏祭りでは役立たずだったんじゃないの? ずっとお店はおばさんに任せてたんでしょ?」
「ばーか、チラシ配りと各店の呼びこみやってたっつーの。俺がぼーっと遊んでたと思うなよ」
見た目に似合わず、祥太はマトモだ。いや、見た目も別にチャラチャラしているわけではなく、美容師という職業だからいつも明るい髪色になっているだけだ。服装も、スマートで背の高い彼に似合うシックな服に、ごついアクセサリーをあわせるのが好きらしい。
「祥太ってさあ、今、彼女いるんだっけ?」
「珍しいな。利津、そういうの全然聞かないタイプじゃなかった?」
「なんとなく」
同い年の腐れ縁が、その辺どうなのか気になったのは久しぶりだった。
私と違って祥太は器用だから、そういう女性の存在がチラホラ見えることも多い。
「いないよ。つーか、なんか疲れたから当分はいいかなーって」
「ええ? 珍しい。仕事のし過ぎ? 女の人と話し過ぎた?」
「はは。女の人と話すのは好きだよ」
疲れた、ということは最後に付き合っていた人と何かがあったらしい。
そういう事情を深く聞くことはしないようにしていて、だから祥太がどんな恋愛をしてきているのかは分からない。私たちにとってはそれが普通だった。
「私は、恋愛ってちょっと分かんないや」
「ナツさん?」
「あ、いや……」
違うよ、と喉元まで出かかっていて、それを飲み込むようにした。
祥太相手に、いまさら何を取り繕うのだろう。この気持ちをどこかにぶつけたくてモヤモヤしていた私は、打ち上げ会場の居酒屋が見えてきているというのに話を続けた。
「祥太に言われて、ナツさんと向き合ってた時の私は恋愛だったのかなあって改めて考えてみただけ」
「つーか、利津みたいに耐性ないタイプの前にあんなイイ男が現れたら普通はそうなるわな」
「えー? 『あんなイイ男』?」
「人の欲しいものとか欲しい言葉をサラッと用意できるだろ、ナツさんて。そういう仕事してっから、まあそうなんだろうなあって思うけどさ。やっぱ、ああいうのをイイ男って言うんだよ」
祥太の言葉がガツンと私の頭を殴って行った。
私の欲しい言葉を用意……。確かに、ナツさんはそうだったのかもしれない。
誰に対しても自然にやっている行動。私はそれに浮かされたらしい。
「やだなあ」
居酒屋の入っている建物の前でポツリと言った。
祥太は、ここに来て私が行きたくなくなったのかと心配そうにこっちを見ている。
「誰にとってもイイ男なんて、そんなのやだなあ」
私が振り絞るように言ったからか、祥太は私の手を引いて2階の居酒屋まで階段を上る。
「そうだよ。それが普通。好きな人が、他の人にも同じような顔をしてたら普通は嫌なもんなの」
「へえーー……」
学生時代、私はスポーツができる人が好きだった。
大人になると、人付き合いの中でスポーツができるとかできないとかは関係がなくなる。
大人になってから人を好きになったのは、今回が初めてだった。
祥太はそれなりにもてる人生を送っている。
近所で商売をやっている家同士、私たちは不思議な距離を保ちながら生きてきた。
こうやって、手を繋いだのは小学生の頃が最後だ。
「祥太さあ、そう簡単に人と手を繋いだら駄目だよ」
「あっそ。でも彼女いるわけじゃないんだし、誰かに配慮しなきゃいけないわけじゃなし、利津は家族みたいなもんだし、関係ないんじゃね?」
「商店街で誰が見てるか分からないでしょ」
噂が広まったら、お互いかなり気まずい。都合が悪いことに私たちは他に恋人が居るわけでもないから、お節介な大人の餌食になりかねないのだ。
「いーじゃん、別に誰が見てようが」
「いや、よくないよ」
店に入る前に、私は祥太の手を払うように解いた。
誰に知られたらまずいとか、そういうのよりも。私は祥太に対して恋愛感情らしいものを持っていない。
だから、こういうのはダメな気がする。これが当たり前になってしまうと、お互いきっと依存してしまう。
そうならないように、私たちはちゃんと適度な距離を保って来たはずだから。
「祥太は、いなくなんないでよ」
「は?」
「終わる関係になんないで」
「うん」
祥太は居酒屋の扉を開けて中に入る。店内は商店会の人たちで貸し切り状態で、見知った顔がこっちを見て「お疲れー!」と声をかけてくれる。
「お疲れ様でーっす!」
大きな声を上げて中に入って行く祥太の後ろを、私は「お疲れ様です」と普通の声でみんなに挨拶しながら付いていった。
座敷席の、空いている席に隣り合って並ぶ私たち。ナツさんはやっぱりまだ到着していなくて、なんだかほっとしている自分がいる。
祥太と私は、まずは最初の飲み物を注文した。食べ物はその辺にあるものを適当に摘まめばいいか、という状態で、もうひと通りのご飯が並んでいる。
「りっちゃん、今年の売上どうだったよ?」
商店会長さんが、私のところにビールを持ってやって来た。
「去年より良かったです。そんなにバカ売れはしませんでしたけど」
「そーかそーか。実はさ、どの店もそうなんだって。去年より良かったらしい」
商店会長さんがニコっと笑って祥太の背中を叩いた。
「おめえ、客引き上手くなったなあ」
「いや、そうでもないっす」
「ナツさんのポスターも良かったし、祥太の客引きも良かった。今年は成功だ」
祥太はへへ、と笑った。そこで私たちのお酒が到着し、祥太はビール、私はウーロンハイを持って会長と乾杯をする。
「おーす、利津。打ち上げ行くぞー」
祥太がガラガラと店の引き戸を開けた。幸いお客さんはいない。
「お父さん、もう行って来ていいかな?」
「いいよ。おい祥太、帰りちゃんと利津を送り届けろよ」
「勿論ですよ。なんて言って朝まで飲んでしまったらスイマセン」
「えー? 私、オールできるほど体力ないよー」
私は祥太に続いて店を出た。ナツさんの店はまだ電気が点いていて、閉店作業中らしい。
あたりは真っ暗で街灯の頼りない光が商店街を照らしている。外は、歩いているとじんわり汗が浮かぶくらいの気温だ。
「祥太、夏祭りでは役立たずだったんじゃないの? ずっとお店はおばさんに任せてたんでしょ?」
「ばーか、チラシ配りと各店の呼びこみやってたっつーの。俺がぼーっと遊んでたと思うなよ」
見た目に似合わず、祥太はマトモだ。いや、見た目も別にチャラチャラしているわけではなく、美容師という職業だからいつも明るい髪色になっているだけだ。服装も、スマートで背の高い彼に似合うシックな服に、ごついアクセサリーをあわせるのが好きらしい。
「祥太ってさあ、今、彼女いるんだっけ?」
「珍しいな。利津、そういうの全然聞かないタイプじゃなかった?」
「なんとなく」
同い年の腐れ縁が、その辺どうなのか気になったのは久しぶりだった。
私と違って祥太は器用だから、そういう女性の存在がチラホラ見えることも多い。
「いないよ。つーか、なんか疲れたから当分はいいかなーって」
「ええ? 珍しい。仕事のし過ぎ? 女の人と話し過ぎた?」
「はは。女の人と話すのは好きだよ」
疲れた、ということは最後に付き合っていた人と何かがあったらしい。
そういう事情を深く聞くことはしないようにしていて、だから祥太がどんな恋愛をしてきているのかは分からない。私たちにとってはそれが普通だった。
「私は、恋愛ってちょっと分かんないや」
「ナツさん?」
「あ、いや……」
違うよ、と喉元まで出かかっていて、それを飲み込むようにした。
祥太相手に、いまさら何を取り繕うのだろう。この気持ちをどこかにぶつけたくてモヤモヤしていた私は、打ち上げ会場の居酒屋が見えてきているというのに話を続けた。
「祥太に言われて、ナツさんと向き合ってた時の私は恋愛だったのかなあって改めて考えてみただけ」
「つーか、利津みたいに耐性ないタイプの前にあんなイイ男が現れたら普通はそうなるわな」
「えー? 『あんなイイ男』?」
「人の欲しいものとか欲しい言葉をサラッと用意できるだろ、ナツさんて。そういう仕事してっから、まあそうなんだろうなあって思うけどさ。やっぱ、ああいうのをイイ男って言うんだよ」
祥太の言葉がガツンと私の頭を殴って行った。
私の欲しい言葉を用意……。確かに、ナツさんはそうだったのかもしれない。
誰に対しても自然にやっている行動。私はそれに浮かされたらしい。
「やだなあ」
居酒屋の入っている建物の前でポツリと言った。
祥太は、ここに来て私が行きたくなくなったのかと心配そうにこっちを見ている。
「誰にとってもイイ男なんて、そんなのやだなあ」
私が振り絞るように言ったからか、祥太は私の手を引いて2階の居酒屋まで階段を上る。
「そうだよ。それが普通。好きな人が、他の人にも同じような顔をしてたら普通は嫌なもんなの」
「へえーー……」
学生時代、私はスポーツができる人が好きだった。
大人になると、人付き合いの中でスポーツができるとかできないとかは関係がなくなる。
大人になってから人を好きになったのは、今回が初めてだった。
祥太はそれなりにもてる人生を送っている。
近所で商売をやっている家同士、私たちは不思議な距離を保ちながら生きてきた。
こうやって、手を繋いだのは小学生の頃が最後だ。
「祥太さあ、そう簡単に人と手を繋いだら駄目だよ」
「あっそ。でも彼女いるわけじゃないんだし、誰かに配慮しなきゃいけないわけじゃなし、利津は家族みたいなもんだし、関係ないんじゃね?」
「商店街で誰が見てるか分からないでしょ」
噂が広まったら、お互いかなり気まずい。都合が悪いことに私たちは他に恋人が居るわけでもないから、お節介な大人の餌食になりかねないのだ。
「いーじゃん、別に誰が見てようが」
「いや、よくないよ」
店に入る前に、私は祥太の手を払うように解いた。
誰に知られたらまずいとか、そういうのよりも。私は祥太に対して恋愛感情らしいものを持っていない。
だから、こういうのはダメな気がする。これが当たり前になってしまうと、お互いきっと依存してしまう。
そうならないように、私たちはちゃんと適度な距離を保って来たはずだから。
「祥太は、いなくなんないでよ」
「は?」
「終わる関係になんないで」
「うん」
祥太は居酒屋の扉を開けて中に入る。店内は商店会の人たちで貸し切り状態で、見知った顔がこっちを見て「お疲れー!」と声をかけてくれる。
「お疲れ様でーっす!」
大きな声を上げて中に入って行く祥太の後ろを、私は「お疲れ様です」と普通の声でみんなに挨拶しながら付いていった。
座敷席の、空いている席に隣り合って並ぶ私たち。ナツさんはやっぱりまだ到着していなくて、なんだかほっとしている自分がいる。
祥太と私は、まずは最初の飲み物を注文した。食べ物はその辺にあるものを適当に摘まめばいいか、という状態で、もうひと通りのご飯が並んでいる。
「りっちゃん、今年の売上どうだったよ?」
商店会長さんが、私のところにビールを持ってやって来た。
「去年より良かったです。そんなにバカ売れはしませんでしたけど」
「そーかそーか。実はさ、どの店もそうなんだって。去年より良かったらしい」
商店会長さんがニコっと笑って祥太の背中を叩いた。
「おめえ、客引き上手くなったなあ」
「いや、そうでもないっす」
「ナツさんのポスターも良かったし、祥太の客引きも良かった。今年は成功だ」
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