36 / 77
第一章 定食屋で育って
【コーヒーコラム】ペアリングって何ですか
しおりを挟む
こんにちは、碧井夢夏です。
本編で食事メニューとコーヒーの相性についてが出ました。
今日はペアリングの話、行きます。いつもより濃いめでお届けしますよ。
最近、緑茶やノンアルコールドリンクのペアリングが人気です。
ペアリングというのは、飲み物と食べ物の組み合わせのこと。
Bluetooth接続でも、カップルの指輪のことでもありません。
もともとはフランス料理に代表される飲食店が、料理に合わせたワインを提供するなどしてペアリングの概念を発展させてきました。フランス料理店では「マリアージュ」という単語を使います。
お肉には赤ワイン、お魚には白ワイン、という相性なら誰でも知っているのではないかなと思いますが、フランス料理店の「ソムリエ」という人は、料理に合わせたドリンクを選び、提供する職業の人です。
ペアリングの達人、とも言えますね。サービス技能も一流でなければなりません。
※ワインエキスパートというワイン販売者で同じような資格もある
ソムリエ試験というのは、ワインに決められた香りの種類を正確に覚え、ワインの香りや味を正確に把握し、料理との最高の組み合わせが提供できるかというのを試されるわけです。
よく「ブルゴーニュ産のピノノワール」、という単語を聞くと思いますが、要はシングルオリジンのコーヒーでいうところの「パナマ産のゲイシャ」、です。
育った場所が違うと味や風味が違う、品種が違えばまた違う、という意味では全く同じ。
そして、栽培の難しさや希少価値で値段が違うところも同じ。
コーヒーはサードウェーブでシングルオリジン(単一産地)のコーヒーが広まってから、ワインと同じようにペアリングを意識するような流れが自然と起きてきました。
産地や品種が違って味が違うと、それに合う食品も違う、ということですね。
この辺、ご存じの方にとっては何をいまさら・・みたいな話になってしまうのですが。
サードウェーブというのはアメリカにおける3番目のコーヒーブームとそのトレンドです。
日本の喫茶店で提供していたコーヒーの形態を、アメリカのとある企業(ブルー×トル)が持ち帰って、IT企業の多いサンフランシスコにカフェを開いて大ヒット・・というのが主な流れです。
余談ですが、友人がサンフランシスコにいて割と日本の食文化はクールだと捉えられているらしい。特に人気なのはラーメンらしいですけど。
周りから「本場のラーメン食べに日本に行きたい」って言われてるって報告してくれました・・。っていうか本場のラーメンって何だろう・・。
スターバックスはシアトル系と呼ばれ、セカンドウェーブコーヒーに該当します。
セカンドウェーブは、イタリア系のエスプレッソ、深煎りがベースの流行です。
ブルーボトルコーヒーに代表される豆の産地にこだわったコーヒー店は、もともと日本の喫茶店の影響が大きかったこともあって日本人に受け入れられやすいコーヒー文化でした。※影響を与えたのは渋谷の某喫茶店です。
サードウェーブのコーヒーは産地や焙煎にこだわり、淹れ方に創意工夫をして、質のいい豆のコーヒーを楽しみます。
ブルーボトルの上陸でサードウェーブのコーヒーが定着すると、日本でも産地や焙煎にこだわったコーヒーショップが続々と登場しました。
セカンドウェーブとサードウェーブが圧倒的に違うのは、セカンドウェーブは大手のコーヒーショップが台頭したのに対して、サードウェーブは個人店が増えて個性的なストーリーを持つお店が支持されていったところかなと思っています。
サードウェーブは浅煎り、ハンドドリップを基本とします。
丁寧に淹れる分だけ1杯当たりの値段が高いのですが、日本の喫茶店では当たり前の光景でした。
ハンドドリップは美味しいコーヒーを淹れる技術が必要です。
碧井夢夏、あらゆる技術が皆無で明日を生きていくことすら危ういのですが、ハンドドリップでコーヒーを淹れる技術は高い。これは本当。どこに行ってもコーヒー係です。
コーヒーの起源であるトルココーヒーも美味しく淹れられます。トルコで嫁に行けます。(トルコではコーヒーを美味しく淹れられないと嫁にいけないと言われている)
話が逸れました。
前の記事にも書きましたが、深煎りよりも浅煎りの方が豆の特徴が出やすく、結果的に質のいい豆でないと飲めないコーヒーになります。
そのため、コーヒーショップが農園と直取引で良い豆を仕入れるようになり、サードウェーブの流れがフェアトレードを推進させました。
日本企業がコーヒーを通して海外の支援や貧困対策を行っているのもこの流れと密接です。
前置きが長くなりましたが、コーヒーはサードウェーブの流れによって産地にこだわるコーヒーが当たり前になります。
その「シングルオリジン」(単一産地)の概念は緑茶や紅茶、ノンアルコールドリンクにまで広がり、ペアリングがあらゆる飲み物で謳われるように。
お茶やカクテルのペアリングは高級レストランが積極的に提供しています。
それとは違い、コーヒーのペアリングはコーヒーショップや喫茶店で完結します。
コーヒーにナッツ系や和菓子を合わせたり、チョコレートのシングルオリジンも人気になり、コーヒー産地とのペアリングが出て来たり。
喫茶店のカレーと合うコーヒーなんてものも研究されました。
では、コーヒーはペアリングを意識しないと美味しくないのか、楽しくないのか。
そんなことはありません。結局チョコレートに合わないコーヒーって無いですし、ケーキにコーヒーはマスト派です。
ペアリングが成功すると何が良いのか。
フードもコーヒーも、より風味がよくなります。
前回のコラムでカフェオレにはボディの強いインドネシア系を入れるという話を描きましたが、ミルクですらその位違うのです。
フードにはそれぞれ香りや風味の強さがあります。
どら焼きとミックスナッツでは、豆を使っているという共通点はありますが香りや風味が全く違います。
甘さが強い食品と合わせるなら、コクや苦味がないコーヒーは負けます。
香りが強い食品と合わせるなら、系統を合わせないと香りがぶつかります。
コーヒーショップの店員さんに「ナッツ系の香りのコーヒーありますか?」と尋ねれば「この中ではこの辺ですね」と教えてくださるはずなので、ナッツのお供に香りを合わせたコーヒー、なんて実験をしてみると面白いかもしれません。
ペアリングというのはお互いを引き立てて、より美味しくする魔法みたいなものです。
そんなに難しいことを考えなくてもコーヒーは美味しいのですが。
発見があるから探求心が沸くというもの。
酸味があるコーヒーって苦手だなーという方でも、酸味のあるスイーツは好きということであれば、酸味のあるスイーツとコーヒーのペアリングをやってみる、とか。
きっと、コーヒー単体で感じる酸味とは全く違うはずで、それが面白い。
コーヒーの酸味にベリー系と柑橘系があると本文に出ましたが、ベリー系のタルトと柑橘系のタルトでその違いを味わってみるとハッキリと分かるかもしれません。
コーヒーのペアリングはそんな視点で選んでもらえたら楽しいかなと。
参考になりましたら幸いです。
本編で食事メニューとコーヒーの相性についてが出ました。
今日はペアリングの話、行きます。いつもより濃いめでお届けしますよ。
最近、緑茶やノンアルコールドリンクのペアリングが人気です。
ペアリングというのは、飲み物と食べ物の組み合わせのこと。
Bluetooth接続でも、カップルの指輪のことでもありません。
もともとはフランス料理に代表される飲食店が、料理に合わせたワインを提供するなどしてペアリングの概念を発展させてきました。フランス料理店では「マリアージュ」という単語を使います。
お肉には赤ワイン、お魚には白ワイン、という相性なら誰でも知っているのではないかなと思いますが、フランス料理店の「ソムリエ」という人は、料理に合わせたドリンクを選び、提供する職業の人です。
ペアリングの達人、とも言えますね。サービス技能も一流でなければなりません。
※ワインエキスパートというワイン販売者で同じような資格もある
ソムリエ試験というのは、ワインに決められた香りの種類を正確に覚え、ワインの香りや味を正確に把握し、料理との最高の組み合わせが提供できるかというのを試されるわけです。
よく「ブルゴーニュ産のピノノワール」、という単語を聞くと思いますが、要はシングルオリジンのコーヒーでいうところの「パナマ産のゲイシャ」、です。
育った場所が違うと味や風味が違う、品種が違えばまた違う、という意味では全く同じ。
そして、栽培の難しさや希少価値で値段が違うところも同じ。
コーヒーはサードウェーブでシングルオリジン(単一産地)のコーヒーが広まってから、ワインと同じようにペアリングを意識するような流れが自然と起きてきました。
産地や品種が違って味が違うと、それに合う食品も違う、ということですね。
この辺、ご存じの方にとっては何をいまさら・・みたいな話になってしまうのですが。
サードウェーブというのはアメリカにおける3番目のコーヒーブームとそのトレンドです。
日本の喫茶店で提供していたコーヒーの形態を、アメリカのとある企業(ブルー×トル)が持ち帰って、IT企業の多いサンフランシスコにカフェを開いて大ヒット・・というのが主な流れです。
余談ですが、友人がサンフランシスコにいて割と日本の食文化はクールだと捉えられているらしい。特に人気なのはラーメンらしいですけど。
周りから「本場のラーメン食べに日本に行きたい」って言われてるって報告してくれました・・。っていうか本場のラーメンって何だろう・・。
スターバックスはシアトル系と呼ばれ、セカンドウェーブコーヒーに該当します。
セカンドウェーブは、イタリア系のエスプレッソ、深煎りがベースの流行です。
ブルーボトルコーヒーに代表される豆の産地にこだわったコーヒー店は、もともと日本の喫茶店の影響が大きかったこともあって日本人に受け入れられやすいコーヒー文化でした。※影響を与えたのは渋谷の某喫茶店です。
サードウェーブのコーヒーは産地や焙煎にこだわり、淹れ方に創意工夫をして、質のいい豆のコーヒーを楽しみます。
ブルーボトルの上陸でサードウェーブのコーヒーが定着すると、日本でも産地や焙煎にこだわったコーヒーショップが続々と登場しました。
セカンドウェーブとサードウェーブが圧倒的に違うのは、セカンドウェーブは大手のコーヒーショップが台頭したのに対して、サードウェーブは個人店が増えて個性的なストーリーを持つお店が支持されていったところかなと思っています。
サードウェーブは浅煎り、ハンドドリップを基本とします。
丁寧に淹れる分だけ1杯当たりの値段が高いのですが、日本の喫茶店では当たり前の光景でした。
ハンドドリップは美味しいコーヒーを淹れる技術が必要です。
碧井夢夏、あらゆる技術が皆無で明日を生きていくことすら危ういのですが、ハンドドリップでコーヒーを淹れる技術は高い。これは本当。どこに行ってもコーヒー係です。
コーヒーの起源であるトルココーヒーも美味しく淹れられます。トルコで嫁に行けます。(トルコではコーヒーを美味しく淹れられないと嫁にいけないと言われている)
話が逸れました。
前の記事にも書きましたが、深煎りよりも浅煎りの方が豆の特徴が出やすく、結果的に質のいい豆でないと飲めないコーヒーになります。
そのため、コーヒーショップが農園と直取引で良い豆を仕入れるようになり、サードウェーブの流れがフェアトレードを推進させました。
日本企業がコーヒーを通して海外の支援や貧困対策を行っているのもこの流れと密接です。
前置きが長くなりましたが、コーヒーはサードウェーブの流れによって産地にこだわるコーヒーが当たり前になります。
その「シングルオリジン」(単一産地)の概念は緑茶や紅茶、ノンアルコールドリンクにまで広がり、ペアリングがあらゆる飲み物で謳われるように。
お茶やカクテルのペアリングは高級レストランが積極的に提供しています。
それとは違い、コーヒーのペアリングはコーヒーショップや喫茶店で完結します。
コーヒーにナッツ系や和菓子を合わせたり、チョコレートのシングルオリジンも人気になり、コーヒー産地とのペアリングが出て来たり。
喫茶店のカレーと合うコーヒーなんてものも研究されました。
では、コーヒーはペアリングを意識しないと美味しくないのか、楽しくないのか。
そんなことはありません。結局チョコレートに合わないコーヒーって無いですし、ケーキにコーヒーはマスト派です。
ペアリングが成功すると何が良いのか。
フードもコーヒーも、より風味がよくなります。
前回のコラムでカフェオレにはボディの強いインドネシア系を入れるという話を描きましたが、ミルクですらその位違うのです。
フードにはそれぞれ香りや風味の強さがあります。
どら焼きとミックスナッツでは、豆を使っているという共通点はありますが香りや風味が全く違います。
甘さが強い食品と合わせるなら、コクや苦味がないコーヒーは負けます。
香りが強い食品と合わせるなら、系統を合わせないと香りがぶつかります。
コーヒーショップの店員さんに「ナッツ系の香りのコーヒーありますか?」と尋ねれば「この中ではこの辺ですね」と教えてくださるはずなので、ナッツのお供に香りを合わせたコーヒー、なんて実験をしてみると面白いかもしれません。
ペアリングというのはお互いを引き立てて、より美味しくする魔法みたいなものです。
そんなに難しいことを考えなくてもコーヒーは美味しいのですが。
発見があるから探求心が沸くというもの。
酸味があるコーヒーって苦手だなーという方でも、酸味のあるスイーツは好きということであれば、酸味のあるスイーツとコーヒーのペアリングをやってみる、とか。
きっと、コーヒー単体で感じる酸味とは全く違うはずで、それが面白い。
コーヒーの酸味にベリー系と柑橘系があると本文に出ましたが、ベリー系のタルトと柑橘系のタルトでその違いを味わってみるとハッキリと分かるかもしれません。
コーヒーのペアリングはそんな視点で選んでもらえたら楽しいかなと。
参考になりましたら幸いです。
0
あなたにおすすめの小説
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─
石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」
貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。
「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」
かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。
ときどき舞い込んでくるトラブル。
慌ててミーナを探しているルカ。
果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。
甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。
*サイトより転載になります。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
Blue Moon 〜小さな夜の奇跡〜
葉月 まい
恋愛
ーー私はあの夜、一生分の恋をしたーー
あなたとの思い出さえあれば、この先も生きていける。
見ると幸せになれるという
珍しい月 ブルームーン。
月の光に照らされた、たったひと晩の
それは奇跡みたいな恋だった。
‧₊˚✧ 登場人物 ✩˚。⋆
藤原 小夜(23歳) …楽器店勤務、夜はバーのピアニスト
来栖 想(26歳) …新進気鋭のシンガーソングライター
想のファンにケガをさせられた小夜は、
責任を感じた想にバーでのピアノ演奏の代役を頼む。
それは数年に一度の、ブルームーンの夜だった。
ひと晩だけの思い出のはずだったが……
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】
藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。
そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。
記憶を抱えたまま、幼い頃に――。
どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、
結末は変わらない。
何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。
それでも私は今日も微笑む。
過去を知るのは、私だけ。
もう一度、大切な人たちと過ごすために。
もう一度、恋をするために。
「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」
十一度目の人生。
これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる