58 / 77
第三章 足りない僕とコーヒーと
祥太くんという男 2
しおりを挟む
「で? 日曜日の予定を聞いてきたのは何?」
『直接謝りたくて……』
「いや、いいってそんなの。僕はもう会社は辞めてるから、企画を立てた時の人件費だけきっちり払ってもらえればいいよ。特に失うものもないし」
『ごめん……』
「日葵は自分のことを心配しなよ。僕は、盗まれて採用されるほどいい案を作ったんだなと思っておくことにするし」
『ありがと……』
電話で泣いているのが分かると、どうも弱い。
本当は案を盗まれることは大嫌いだし、僕の案を別の人間が好き勝手ひっかきまわして制作をするのだと思うと腹は立つ。
だけど、日葵は騙されただけでなく仕事まで奪われて、一時でも惹かれていた男が単なる企画泥棒のために近寄って来たのだと知ってしまった。
さすがに、そんな状況に置かれている元カノであり元同僚に冷たく当たれるほど僕は冷酷ではない。
「人間の考えることだから、偶然、案が似ることだってある。みんなにはそう思わせておいた方がいいよ」
『うん、そうする……』
「じゃあね。次はもっとちゃんとした人と付き合いなよ」
『……』
日葵は気まずいのか、何も言わなかった。そりゃ、振った人間に言われたら余計なお世話も甚だしいのだろう。
「切るね」
日葵の声を待たずに携帯電話の通話を切る。
メッセージもなくかけ直しても来ないあたり、納得はしたのかもしれない。
事実、これ以上僕らが話していても仕方ない。
やりきれない気持ちが身体の奥で蠢いている。
僕の声を反響させていた店のコンクリート壁は、いつもよりも冷たくて無機質だった。
「なんだよ、今日は早く帰んなきゃと思ってたのに」
無性に、何かにぶつかりたい衝動に駆られる。
早く帰って身体を休めないと。
また明日、店の営業を無事に始めて無事に終わらせて。
開業資金を返せるように、3年はここで頑張らないと。
「あー……」
行き場のない気持ちが、僕の中で沸騰しそうだ。
こんな時は、誰かにすがって自分の中の悪いものを鎮めながら眠りたい。
誰か、なんてすぐに頼れる人はいないけど。
今、この瞬間、祥太くんはまきちゃんを抱きしめているのかもしれない。
僕が羨ましいのは、祥太くんじゃなくてまきちゃんだ。
祥太くんに思い切り吐き出せたら、楽になるのに。
どうしてこんなに、人の優しさを欲するようになってしまったのか。
こうなってみるまで、気付かなかった。
僕は、自分が思っていたよりもずっとずっと弱いってこと。
戸締りをして店を出た時、隣の定食屋の2階から明かりが漏れていた。
利津さんは、お店の2階に住んでいる。そんな環境を今は羨ましく思いながら、定食屋の前を横切った。
*
次の日、開店準備をしていると携帯電話にメッセージが来た。
『昨日はすいませんでした。今日でよければウチ来ませんか?』
まさかの祥太くんだ。
きっと今頃、まきちゃんと離れて自宅に帰っているか美容室に出勤中なんだろう。
家にいれば簡単に出勤できるものを、わざわざ勤務先から離れた女の子の家に行っていたに違いない。
いやあ、僕にはその若さが眩しいよ……。
実際に見たわけじゃないけど……。
すぐに祥太くんにメッセージを送った。お言葉に甘えて泊まりに行きたいということ、色々聞きたい事があるということ。
『聞きたいことですか、はい。覚悟しておきます』
祥太くんは観念したのか、例のまきちゃんについて話してくれるつもりらしい。
改めてちゃんと話してもらおうと思ったら、案外どうでもいいかもしれないと思い始めて来た。
祥太くんは恐らく、単に恋愛をしているだけだろう。
僕は彼の恋バナを聞きたいわけではない。
*
「いや、ほんと……昨日はすいませんでした」
「なんで謝るんですか。いつも僕が甘えてるだけなのに」
「いや、ナツさんやっぱり俺の家に住んだらどうですか?」
「……祥太くんの部屋に?」
いやさすがにそれは、と祥太くんも唸っていた。
「まきちゃんはどうなったんですか?」
「あーそれまだ早い、早いですよナツさん」
祥太くんと僕は商店街を歩いている。すっかり秋の気配がしてきたと思っていたら、夜は大分冷えるようになっていた。
そろそろ上着が要るなと、シャツだけの格好に頼りなさを感じる。
この商店街には明るい街灯がある。夜でも明るい道を歩いているけれど、陽も短くなったせいですっかり寂しさのようなものが漂っていた。
今日は祥太くんのお母さんが夕食を準備できないというので、僕と祥太くんはお弁当を買いに大野さんのお総菜屋さんに向かっているところだ。
「まあ、お弁当食べながらゆっくり話すつもりなんですけど、僕と一緒に暮らしたら祥太くんは彼女と会えなくなりますよ?」
「まあ、そういうのは別に……」
ここまで来ても祥太くんは歯切れが悪い。
僕は日葵とのことを詳細に話したというのに、どうして祥太くんはこんなに話しづらそうにするんだろう。
「おばちゃーん、のり弁ひとつー」
総菜屋さんは通りに面した注文カウンターがある。祥太くんは普段の調子でそこから声をかけていた。
「あれ? 祥太、珍しいじゃない」
「すいません、僕はアジフライ弁当で」
「はーい。ナツさん、アジフライ好きねえ」
アジフライの美味しさを知らない日本人がいたら、僕は憐みの目を向けて手を合わせたくなるだろう。そのくらい、アジフライは素晴らしい食べ物だと思っている。好きなんじゃなくて、アジフライが革命的なだけだ。
「ナツさん、30代後半って夜に揚げ物食べたらもたれるんじゃないんですか?」
「おっさん扱いしない! 後半て35だし! いやまあ、世間的にはおっさんかもしれませんけど」
がっつりした肉メニューを食べたいと思わなくなって来たのは老化なのかもしれない。祥太くんに馬鹿にされそうなので言うのは止めよう。
『直接謝りたくて……』
「いや、いいってそんなの。僕はもう会社は辞めてるから、企画を立てた時の人件費だけきっちり払ってもらえればいいよ。特に失うものもないし」
『ごめん……』
「日葵は自分のことを心配しなよ。僕は、盗まれて採用されるほどいい案を作ったんだなと思っておくことにするし」
『ありがと……』
電話で泣いているのが分かると、どうも弱い。
本当は案を盗まれることは大嫌いだし、僕の案を別の人間が好き勝手ひっかきまわして制作をするのだと思うと腹は立つ。
だけど、日葵は騙されただけでなく仕事まで奪われて、一時でも惹かれていた男が単なる企画泥棒のために近寄って来たのだと知ってしまった。
さすがに、そんな状況に置かれている元カノであり元同僚に冷たく当たれるほど僕は冷酷ではない。
「人間の考えることだから、偶然、案が似ることだってある。みんなにはそう思わせておいた方がいいよ」
『うん、そうする……』
「じゃあね。次はもっとちゃんとした人と付き合いなよ」
『……』
日葵は気まずいのか、何も言わなかった。そりゃ、振った人間に言われたら余計なお世話も甚だしいのだろう。
「切るね」
日葵の声を待たずに携帯電話の通話を切る。
メッセージもなくかけ直しても来ないあたり、納得はしたのかもしれない。
事実、これ以上僕らが話していても仕方ない。
やりきれない気持ちが身体の奥で蠢いている。
僕の声を反響させていた店のコンクリート壁は、いつもよりも冷たくて無機質だった。
「なんだよ、今日は早く帰んなきゃと思ってたのに」
無性に、何かにぶつかりたい衝動に駆られる。
早く帰って身体を休めないと。
また明日、店の営業を無事に始めて無事に終わらせて。
開業資金を返せるように、3年はここで頑張らないと。
「あー……」
行き場のない気持ちが、僕の中で沸騰しそうだ。
こんな時は、誰かにすがって自分の中の悪いものを鎮めながら眠りたい。
誰か、なんてすぐに頼れる人はいないけど。
今、この瞬間、祥太くんはまきちゃんを抱きしめているのかもしれない。
僕が羨ましいのは、祥太くんじゃなくてまきちゃんだ。
祥太くんに思い切り吐き出せたら、楽になるのに。
どうしてこんなに、人の優しさを欲するようになってしまったのか。
こうなってみるまで、気付かなかった。
僕は、自分が思っていたよりもずっとずっと弱いってこと。
戸締りをして店を出た時、隣の定食屋の2階から明かりが漏れていた。
利津さんは、お店の2階に住んでいる。そんな環境を今は羨ましく思いながら、定食屋の前を横切った。
*
次の日、開店準備をしていると携帯電話にメッセージが来た。
『昨日はすいませんでした。今日でよければウチ来ませんか?』
まさかの祥太くんだ。
きっと今頃、まきちゃんと離れて自宅に帰っているか美容室に出勤中なんだろう。
家にいれば簡単に出勤できるものを、わざわざ勤務先から離れた女の子の家に行っていたに違いない。
いやあ、僕にはその若さが眩しいよ……。
実際に見たわけじゃないけど……。
すぐに祥太くんにメッセージを送った。お言葉に甘えて泊まりに行きたいということ、色々聞きたい事があるということ。
『聞きたいことですか、はい。覚悟しておきます』
祥太くんは観念したのか、例のまきちゃんについて話してくれるつもりらしい。
改めてちゃんと話してもらおうと思ったら、案外どうでもいいかもしれないと思い始めて来た。
祥太くんは恐らく、単に恋愛をしているだけだろう。
僕は彼の恋バナを聞きたいわけではない。
*
「いや、ほんと……昨日はすいませんでした」
「なんで謝るんですか。いつも僕が甘えてるだけなのに」
「いや、ナツさんやっぱり俺の家に住んだらどうですか?」
「……祥太くんの部屋に?」
いやさすがにそれは、と祥太くんも唸っていた。
「まきちゃんはどうなったんですか?」
「あーそれまだ早い、早いですよナツさん」
祥太くんと僕は商店街を歩いている。すっかり秋の気配がしてきたと思っていたら、夜は大分冷えるようになっていた。
そろそろ上着が要るなと、シャツだけの格好に頼りなさを感じる。
この商店街には明るい街灯がある。夜でも明るい道を歩いているけれど、陽も短くなったせいですっかり寂しさのようなものが漂っていた。
今日は祥太くんのお母さんが夕食を準備できないというので、僕と祥太くんはお弁当を買いに大野さんのお総菜屋さんに向かっているところだ。
「まあ、お弁当食べながらゆっくり話すつもりなんですけど、僕と一緒に暮らしたら祥太くんは彼女と会えなくなりますよ?」
「まあ、そういうのは別に……」
ここまで来ても祥太くんは歯切れが悪い。
僕は日葵とのことを詳細に話したというのに、どうして祥太くんはこんなに話しづらそうにするんだろう。
「おばちゃーん、のり弁ひとつー」
総菜屋さんは通りに面した注文カウンターがある。祥太くんは普段の調子でそこから声をかけていた。
「あれ? 祥太、珍しいじゃない」
「すいません、僕はアジフライ弁当で」
「はーい。ナツさん、アジフライ好きねえ」
アジフライの美味しさを知らない日本人がいたら、僕は憐みの目を向けて手を合わせたくなるだろう。そのくらい、アジフライは素晴らしい食べ物だと思っている。好きなんじゃなくて、アジフライが革命的なだけだ。
「ナツさん、30代後半って夜に揚げ物食べたらもたれるんじゃないんですか?」
「おっさん扱いしない! 後半て35だし! いやまあ、世間的にはおっさんかもしれませんけど」
がっつりした肉メニューを食べたいと思わなくなって来たのは老化なのかもしれない。祥太くんに馬鹿にされそうなので言うのは止めよう。
0
あなたにおすすめの小説
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~
馬村 はくあ
ライト文芸
「久しぶりだね、ちとせちゃん」
入社した会社の社長に
息子と結婚するように言われて
「ま、なぶくん……」
指示された家で出迎えてくれたのは
ずっとずっと好きだった初恋相手だった。
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
ちょっぴり照れ屋な新人保険師
鈴野 ちとせ -Chitose Suzuno-
×
俺様なイケメン副社長
遊佐 学 -Manabu Yusa-
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「これからよろくね、ちとせ」
ずっと人生を諦めてたちとせにとって
これは好きな人と幸せになれる
大大大チャンス到来!
「結婚したい人ができたら、いつでも離婚してあげるから」
この先には幸せな未来しかないと思っていたのに。
「感謝してるよ、ちとせのおかげで俺の将来も安泰だ」
自分の立場しか考えてなくて
いつだってそこに愛はないんだと
覚悟して臨んだ結婚生活
「お前の頭にあいつがいるのが、ムカつく」
「あいつと仲良くするのはやめろ」
「違わねぇんだよ。俺のことだけ見てろよ」
好きじゃないって言うくせに
いつだって、強引で、惑わせてくる。
「かわいい、ちとせ」
溺れる日はすぐそこかもしれない
◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
俺様なイケメン副社長と
そんな彼がずっとすきなウブな女の子
愛が本物になる日は……
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる