オタクな俺がポンコツ美少女JKを助けたら、お互いの家を行き来するような仲になりました

木嶋隆太

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第18話

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「つまり、服を選びに行くってことだよね? それで、助けてください、ってこと?」
「……はい。どうしましょうか、私島崎さんに、服を選ぶのが好きと言ってしまったんです」
「え!? 咲が服を選ぶの好き!? よくもまあ、そんな嘘をついたね!」
「う、うるさいです……っ! そういわないと島崎さんが気にされると思っただけです!」

 決して見栄や、よく見られたいからという意味での発言ではない。咲が声を荒らげたが、真由美はその言葉を素直に受け取ってくれなかった。

「へぇ……気にされるねぇ? そうじゃなくて、一緒に出掛けるために嘘ついたんだよね?」
「そ、そうでもありません。島崎さん、服がなくて困っているから、ただそれだけが理由です……っ! それ以外の他意はありませんから!」

 咲はそういったが、真由美のニヤニヤとした笑みは消えない。
 咲はふんとそっぽを向くように腕を組むと、真由美が顎に手をやった。

「つまりまとめると、咲っちは島崎くんの服を選ぶためにお店についていくことにしたけど、堂々と宣言したわりにたいした知識はないということだよね?」
「……おっしゃるとおりですね」
「さすがポンコツだね。無謀なこと言うねぇ……?」
「ぽ、ポンコツ言わないでください! ……違いますよ、私は友人を信頼しているのです。だから真由美……助けてください」

 咲は真由美の服をくいくいと引っ張る。
 今にも涙がこぼれそうだった。真由美はくすりと笑ってからスマホを取り出した。

「それなら駅近くのショッピングモール内にある、このお店に行けばいいと思うよ。ここなら色々と男性向けの服もあるしね」

 真由美はスマホを取り出し、店舗の外観を映した画像を見せる。

「……なるほど」
「服は今の時期なら、もう半袖に切り替わるくらいだし、普通にシャツとかと黒スキニーのパンツとか合わせればいいんじゃないかな? 上下合わせて一万円くらいあれば十分買えると思うよ? 靴とかも必要なら、また別の日に誘ってもいいと思うね」

 咲はしばらく固まっていた。

「ぱ、ぱぱぱパンツ!? 下着も選ぶのですか?」
「……え、そこから? 普通にズボンのことだけど。下着とかってショーツ、とかパンティーとかって言うし……あれ、咲っちって……そういうのもまったく知らない?」
「私服とか自分で買ったことありませんし……真由美が選んだものだけじゃないですか」
「あっ、そういえばそうだったね……。咲っち……大丈夫? 私が後ろからこっそりついていこっか?」
「い、いいです……っ! ついてきたら、怒ります!」
「わお、それはそれで見てみたいかも……って冗談冗談」

 咲がじっと睨むと真由美は両手をあげてくすくすと笑う。
 真由美は手をあげながら、でも、と口を開いた。

「咲っちがその気になっているその男の子の顔くらいはみたいから、画像とか用意できないかな?」
「い、嫌ですよ! 肖像権の侵害になりますよ!」
「別に一緒に記念に撮るくらいは大丈夫でしょ? 仲良い人同士で写真をとるくらいは普通なんだからー」
「い、嫌です……っ。ていうか、そんなこと恥ずかしくてできませんよ!」
「でも、顔とか体格がわかれば、やっぱりその人にあった服装とかも選べるから、私もアドバイス出しやすいよ?」
「……」

 咲はしばらく考えてから、小さくため息をついた。

「……わ、分かりました。用意できれば、用意したいと思います」
「おお! 咲っち、やる気だねぇ! そんなに気になるんだね!」
「……べ、別にそういうわけではありませんから!」

 咲はぷいっとそっぽを向いて、おにぎりを食べ始めた。
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