虎獣人から番になってと迫られて、怖がりの僕は今にも失神しそうです(した)

兎騎かなで

文字の大きさ
40 / 43

★もっと奥まで

 イッたばかりの身体は中からも強く快感を拾いはじめ、ぬるつく突起がいいところを掠める度にあえかな声を漏らす。

「ん、んーっ、ぁっ」
「中も俺の形に馴染んで、とろとろになってきた」

 甘い声で囁かれながら額にキスを落とされて、うっとりと彼の背中に手を這わせた。ふわふわで熱くて、幸せな感触がする。

 これ以上奥に入らないというところまで先端が潜り込んできて、開けと言いたげにノックをされた。静樹は首を左右に振って嫌々と訴える。

「あ、それ以上は、入らない……っ」
「本当に? でもまだ全部入ってないから、挿れてほしいな……無理かなあ、もっとシズキと一つになりたい……」

 ぐぐっと腰を押さえつけられて、バタバタと足を動かして逃げようとする。

 しかし逃げようとするほどタオの野生に火をつけてしまうのか、身体全体を抱き込まれて身動きが取れなくなってしまった。

「は、離して……っ」
「シズキ、ゆっくり息を吐いて、身体の力を抜いて俺を受け入れて?」
「む、無理……」
「駄目なの? シズキの身体、全部俺のものにしたいのに……シズキのことが大好きだから」

 タオは顔を上げて、切なげにシズキを見つめる。

(そんな風に言うなんて、ズルい……僕だって、タオが好きだ。もっと気持ちよくなってほしいし、彼のことを受け入れたい……)

 静樹は意を決して、ゆっくりと息を吐きはじめた。自分から大きく足を広げて、タオの腰に足先を巻きつける。

「ん、来て……痛く、しないで」
「しない」

 タオが真剣な声音で返事をしてくれたので、信じて身を任せることにした。何度か探るようにトントンと最奥をノックした後、きっさきが未開の場所目指して押し込まれる。

「あ、ぐぅ……っ!」
「シズキ、もうちょっとだ……っ、がんばれ」
「は、ぁううぅ……っ!」

 メリメリと押し開かれて、先端のくびれまでが最奥のさらに奥へと飲み込まれた。頭の端でチカチカと星が瞬いている。

 奥まで納められて揺するように腰を動かされると、じゅわっと身体の奥底から湧きでるような快感が溢れ出てきて、ガクガクと足を震わせた。

「あ、ぁ……?」
「ん、シズキ……っ、すごくいいよ、奥をトントンってしてあげるね」
「ひ、あ、あっ、あ、ぁっ」

 ほとんど腰を動かされていないのに、奥から次々に快楽が産まれて、壊れたみたいに感じきった声が溢れ出す。

「こっちの体勢の方が、より奥に入るかも……」
「え、あ、ぁっあ!」

 腕を引かれて、あぐらをかいた膝の上に身体を持ち上げられた。目の奥がチカチカして力が入らない。

 熱杭の先端がどこを突いているのかリアルに長さを自覚してしまい、静樹は顔を真っ赤にしながら自身の腹を撫でた。

 タオは優しくあやすようにして、最奥を捏ねるように愛撫する。静樹はされるがままに身体を揺さぶられた。

「シズキ、ちゅーしよう」
「ん……っ、ぅ、んんぅ」

 ふわふわの毛皮に包まれながら、舌を啜られる。胸の先も肉球で押されて、触られてもいない静樹の欲望がどんどん角度を増していく。

 ずっと快感を与えられ続けて、頭の端が痺れてきた。気づけば静樹の腰は勝手に揺れていて、煽られた眼前の虎は激しく静樹を下から突き上げる。

「うっ、んーっ!」

 食べられるのではないかという勢いで口の中を貪られ、舌を絡められる。最奥に出たり入ったりする雄の動きは刺激が強すぎて、静樹は思いきりタオの胸を押した。

 彼は静樹の弱々しい抵抗など歯牙にもかけずに、何度も奥へと雄を押し込んだ。

 痛みなんて微塵も感じていないので、漏れ出る声は甘さに満ちたものばかりでタオは止まる気配がない。

 気持ちよすぎることも辛いなんて、初めて知った。じわりと目尻に涙が浮かび、強すぎる快感から逃れられないまま身体の奥から熱が弾ける。

「ん、んっ……!」

 ずっとイッているような快感が、腰の奥底を犯し続けている。バカになりそうなほど気持ちよくて、静樹は何度もぴくぴくと腰を跳ねさせた。

「っ、ごめんシズキ、中で出しちゃった。掻き出さないと……」
「……っあ」

 身体をシーツの上に横たえられて、足を開かされた。雄の象徴からは何も出ていなくて、さっきのは何だったんだろうとぼんやり思考した。

(もしかしたら、女の子みたいにイッちゃったのかな……すごかった、飛んじゃいそうだった)

 ポーッと先程の快感に意識を飛ばしていると、タオが彫像のごとく固まっているのに気がついた。

「……?」

 虎獣人は静樹の秘部を凝視したまま動かない。チラリとうかがうように顔を見つめられて、爪を怖がらないか心配しているのかなと気づく。

(タオなら僕に痛いことしないから、大丈夫)

 激しくて甘いエッチに理性を彼方へと飛ばした静樹は、微笑みながら自ら足を大きく広げて、指で蕾を広げてみせた。

「いいよ、中もたくさん触って……?」

 理性が完全に千切れる音を聞いた気がした。
感想 10

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~

紫鶴
BL
早く退職させられたい!! 俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない! はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!! なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。 「ベルちゃん、大好き」 「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」 でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。 ーーー ムーンライトノベルズでも連載中。

【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!

煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。 処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。 なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、 婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。 最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・ やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように 仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。 クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・ と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」 と言いやがる!一体誰だ!? その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・ ーーーーーーーー この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に 加筆修正を加えたものです。 リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、 あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。 展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。 続編出ました 転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668 ーーーー 校正・文体の調整に生成AIを利用しています。

「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜

鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。 そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。 あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。 そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。 「お前がずっと、好きだ」 甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。 ※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています

恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。

めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。 その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。 ⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる ⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない ※全四話、予約投稿済み。 本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。 ※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。