【完結】【R-18】婚約破棄されたワケアリ物件だと思っていた会社の先輩が、実は超優良物件でどろどろに溺愛されてしまう社畜の話

はじめての（２） ※

　下着を脱がせるために、そう声を掛けられる。カサついた声、私の肌に触れる指、全部、全部ひとり占めしたくて、早くもっと奥まで触れてほしくて、言われるがままに腰を上げた。ショーツを脱がされ、生まれたままの姿を差し出せば、紘人さんがごくりと唾を飲み込む。

「……たまらないな……」

　優しくキスをされ、熱の籠った瞳に見つめられる。紘人さんと胸が触れ合うくらいにくっつくと、彼は指を腰から太ももへと滑らせる。その指がおへそに戻ってきて、そのまま足の付け根へと向かった。
　彼に撫でられたところ全てが熱い。そこから身体が蕩けてしまいそうなくらいに、熱い。

「由奈、足、開いて……」

　恥ずかしい。恥ずかしいけれど、それ以上に触れられたい気持ちが勝った。微かに足の力を緩めると、そこから紘人さんの手が秘肉に触れた。紘人さんの指が、私の秘裂を開いて、ぬるつくそこを上下に撫でる。

「ひっ、ぁあああっ」
「っ、こんなに、感じてるの……？　どろどろになってる……」
「ぁ、ァあっ、言わ、ない、で……！」

　ただ撫でられるだけでもとろとろと蜜が溢れてきてしまうくらい気持ちいいのに、紘人さんの指先が肉芽に触れて、がくがくと身体が大きく震えた。大事なところを紘人さんの好きにされている感覚が快感に拍車をかけて、快感の波が次第に大きくなる。
　蜜の絡んだ指先が、肉芽を何度も撫でまわす。腰ががくがくと跳ねるのものお構いなしに、閉じてしまいそうになる足を力強く抑えつけながら、膨れてしまった肉芽の先端を優しく擦られていた。

「ぁあッ、ぅんっ、ぁああっ！」
「由奈、気持ちいい……？」
「ぅああ、あぁあッ、ああ、ああっぁあ、」

　そんなわかりきったこと、聞かないでほしい。彼の肩を思い切り掴んで快感に耐える私を追い詰めるように、肉芽への刺激を強められる。ぷるぷると逃げる肉芽を押し潰し、円を描くように撫で回し、かりかりと引っ掻き、ぴりぴりと電流が走ったみたいな快感に意識がちかちかとした。

「ひ、ッ、ひろとさ、ん……！」

　紘人さんは、身体をずらし、私のソコに顔を近づけた。待って、と制止する間もなく、どろどろに泥濘したそこへ舌が触れる。

「ぁあああッ、んぁあッ！！」

　くちゅくちゅと音を立てながら、紘人さんが肉芽に舌を這わせる。生暖かく濡れた感触に、今までとは違う種類の気持ちよさが襲ってくる。尖った肉芽を舌先でつつかれ、ぢゅっと思い切り吸い付かれる。何度も何度も吸い付いて、自分で触れなくても、肉芽が大きく膨らんでいるのがわかった。紘人さんはしつこくそこを苛め、私の声が出なくなるまでしゃぶり続けていた。
　彼の愛撫はまだまだ激しくなり、気が付けばナカに指が沈められている。舌で肉芽を弄りながら、ナカのあちこちも擦られて、じわじわと追い詰められ、つま先がきゅうっと丸くなり、身体中が強張った。

「イきそう？」
「ぅ、あ......、イくの、い、やぁ......！」
「どうして？　ここ、ぴくぴくして辛そうだよ......？」

　紘人さんが指をくの字に曲げて、肉壁をざらりと撫でた。そのうちの一点を指先が掠めた瞬間、きゅんきゅんとナカが締まり、彼の指を閉じ込める。指の形や長さを体内で感じてしまうほどに締め付ければ、当然「そこが私の弱点です」と伝えているようなもので、彼はそこばかりを揺さぶるように刺激してきた。
　肉芽を強く押しつぶされながらナカからも刺激され、もう限界と彼の背中を叩く。

「っふ……ぁ、イくの、一緒がい、い、あぁ……ッ」
「......なにそれ、そんな風に言われたら、止めるしかないね......由奈、ごめん、由奈が可愛くて、もっと気持ちよくなってほしくて……」

　ごめんねを繰り返しながら、お詫びとばかりにキスをくれる。頭をよしよしと撫でてくれ、髪を梳いては耳にかけて指先で耳朶を擽った。ぴくんと震えた私を見て、「耳、弱い？」と意地悪な笑みを浮かべると、こしょこしょと耳の後ろを撫でさする。

「耳がダメなら、首も、かな......？」
「ぅ、紘人さ、ばか......！」

　耳をぺろ、と舐めた舌がゆっくりと首筋を這い、腰から下全部に力が入らない。首筋を、鎖骨を、デコルテの窪みを執拗に舐められて嬌声が漏れる。いやらしい舌付きが嫌でも目に入り、肉芽はこのように舐められていたのかと思い知らされる。

「きゃ、ぁあっ、ああっ」
「由奈、気持ちいいね......ん、またとろとろになってる......」

　ぐずぐずになったソコに再び指が添えられた。ぬかるみに沈んだ指は迷うことなく肉芽に向かい、くにくに、こりこりと押し潰す。指の腹と先端が擦れ合う刺激と押し付けられる圧迫感どちらも気持ちよくて今にも達してしまいそう。

「っぁぁああ、イっちゃ、ぁああ、あぁ、ひろと、さぁっ、」
「これだけでイっちゃうの？　一緒がいいって言うなら、ここで止めるけど......もっと慣らさなくて大丈夫？」
「もう、いっぱい気持ちよかったです......紘人、さん……紘人さんにも、気持ちよくなってほしい、です……」

　身体を起こし、彼の膨らんだソコに手を伸ばそうとするが、身体に力が入らない。紘人さんはそんな私を見て微笑み、キスをしてくれた。
　
「今日は、いいよ。気持ちは嬉しいけど、もう……俺、触られたらイっちゃいそうだから、また今度にして？　……由奈、挿れて、いい？」

　覆いかぶさって私を求めてくる彼に、小さく頷いて返事をする。私も、早く繋がりたい。