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4章
Part 294『コツ』
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残留思念、たしかに想いを視るのであれば、魔力よりも魂の方が形になりやすいのかもしれない。
それに記憶を媒介にしている魔力と違って決まったエピソードがないのだ。込められたウチガネさんの魂と会話をしているのは、予想外ではあっても納得は出来た。
「やっぱり、あの刀も妖刀なんですね。あんまり、切れなさそうですけど」
「ああ、刀としては最低の作品だ。まあ、それでも、おいそれと捨てれるもんでもなかったんだがな。鈍でも妖刀は妖刀だ。それに始めて完成させたもんだから愛着もあった。」
「ウチガネさんも最初から、完璧に出来てた訳じゃなかったんですよね。」
ウチガネさんは「何を当たり前のことを言ってんだ。」と呆れた様に呟いた。
「天才でも凡人でも努力しない奴は、素人だ。凡人だろうが天才だろうが、作品に全力で努力出来た奴が職人だ。」
そこに才能なんてのは二の次だ。とウチガネさんは断言する。
「峰も作ってんだろ。作品を」
ウチガネさんは、俺の方を向いて少しだけ嬉しそうな表情を浮かべてそう言った。
「はい。努力してるつもりなんですけどね。上手くいかないっていうか。」
「まあ、最初はそんなもんだ。躓いて、転んで、怪我して、それで立ち上がってな。そしたら、うまい歩き方も分かってくる。」
「それは、そうなんですけど・・・・・・」
不満そうな俺の言葉にウチガネさんは「なんだ。コツでも教えて欲しいのか?」と茶化す様に笑った。
「そりゃあ、教えてもらえるなら、教えてもらいたいですけど・・・・・・」
しかし、ウチガネさんの作っているものと、俺の作っているものは、完全に別物なので教えてもらいようがない。
「そりゃあ、そうだ。技術に関しては、お前の師匠に聞くのが良い。分かるまで質問しろ。なんとなく、分かった気になるな。分かった気になって指導し直す方が、むしろ、二度手間だ。それにな、教える方も相手がそれぐらい貪欲な方が、教え甲斐があるもんだ。」
「なるほど・・・・・・」
なかなかのアグレッシブさだ。確かにそれぐらいの方が、上達は早いかもしれない。
「技術は、教えられねぇが、ただ、作品をつくる上でのコツなら教えてやれる。」
「なんですか?」
「お前は、何を作りたいかだ。それから、作ってどうしたいのかだ。」
「それってどう言うことですか?」
「そのまんまだ。何をうやうえら」
「え?」
突然、ウチガネさんの言葉が聞き取れなくなった。まるでぼやけるように、その意味がわからない。
「夢が覚めーーーみたいだ。時間ーーーー切れだーーーーな」
今度は、言葉が突然、途切れ始めた。夢が覚める。そう言われて、今この場所が夢である事を思い出した。
「そういやな、妖刀の使いーーー方だがな。その刀をなーーーー」
ウチガネさんは、俺に刀の使い方を説明してくれる。それと同時に俺の視界は歪み不鮮明になっていく。
音も変に反響し、聞き取りづらくなっていく。そして、俺の意識は覚醒した。
それに記憶を媒介にしている魔力と違って決まったエピソードがないのだ。込められたウチガネさんの魂と会話をしているのは、予想外ではあっても納得は出来た。
「やっぱり、あの刀も妖刀なんですね。あんまり、切れなさそうですけど」
「ああ、刀としては最低の作品だ。まあ、それでも、おいそれと捨てれるもんでもなかったんだがな。鈍でも妖刀は妖刀だ。それに始めて完成させたもんだから愛着もあった。」
「ウチガネさんも最初から、完璧に出来てた訳じゃなかったんですよね。」
ウチガネさんは「何を当たり前のことを言ってんだ。」と呆れた様に呟いた。
「天才でも凡人でも努力しない奴は、素人だ。凡人だろうが天才だろうが、作品に全力で努力出来た奴が職人だ。」
そこに才能なんてのは二の次だ。とウチガネさんは断言する。
「峰も作ってんだろ。作品を」
ウチガネさんは、俺の方を向いて少しだけ嬉しそうな表情を浮かべてそう言った。
「はい。努力してるつもりなんですけどね。上手くいかないっていうか。」
「まあ、最初はそんなもんだ。躓いて、転んで、怪我して、それで立ち上がってな。そしたら、うまい歩き方も分かってくる。」
「それは、そうなんですけど・・・・・・」
不満そうな俺の言葉にウチガネさんは「なんだ。コツでも教えて欲しいのか?」と茶化す様に笑った。
「そりゃあ、教えてもらえるなら、教えてもらいたいですけど・・・・・・」
しかし、ウチガネさんの作っているものと、俺の作っているものは、完全に別物なので教えてもらいようがない。
「そりゃあ、そうだ。技術に関しては、お前の師匠に聞くのが良い。分かるまで質問しろ。なんとなく、分かった気になるな。分かった気になって指導し直す方が、むしろ、二度手間だ。それにな、教える方も相手がそれぐらい貪欲な方が、教え甲斐があるもんだ。」
「なるほど・・・・・・」
なかなかのアグレッシブさだ。確かにそれぐらいの方が、上達は早いかもしれない。
「技術は、教えられねぇが、ただ、作品をつくる上でのコツなら教えてやれる。」
「なんですか?」
「お前は、何を作りたいかだ。それから、作ってどうしたいのかだ。」
「それってどう言うことですか?」
「そのまんまだ。何をうやうえら」
「え?」
突然、ウチガネさんの言葉が聞き取れなくなった。まるでぼやけるように、その意味がわからない。
「夢が覚めーーーみたいだ。時間ーーーー切れだーーーーな」
今度は、言葉が突然、途切れ始めた。夢が覚める。そう言われて、今この場所が夢である事を思い出した。
「そういやな、妖刀の使いーーー方だがな。その刀をなーーーー」
ウチガネさんは、俺に刀の使い方を説明してくれる。それと同時に俺の視界は歪み不鮮明になっていく。
音も変に反響し、聞き取りづらくなっていく。そして、俺の意識は覚醒した。
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