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4章
Part322『絶望の下準備』
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***
「なんとも言えない終わりでございましたね。何人かが重傷を負ってくれれば、もう少し味わい深くなったのでしょうが・・・・・・。やっぱり、こればかりは、実行犯でない以上、運頼みでございますからね。」
ハチは面白くなさそうに呟く。自分の予定としては、多くの何人かが被害にあってそれを仲間が悲しみ、怒りに任せて化物を殺すというシナリオが良かったのだが、殊の外、人間はしぶといらしい。
「まあ良いのでございます。所詮は暇つぶしでございます。あっちの方は順調に力を付けているようでございますし、活動範囲も面白いところにいるのでございます。」
ハチに管理出来るものなどほとんどない。ただ、不幸を撒き散らすために場を荒らす存在だ。
だからこそ、ハチは暇つぶし感覚でいくつもの不幸を生み出していた。
「まだ、峰さんの道具は完成していないのでございますね。」
ハチは幸せを享受する二人を思いながら下卑た笑みを浮かべる。
「幸せから突き落とすのは、最高のデザートでございますよ。」
あれを管理は出来ていないが、誘導ぐらいは出来る。
ハチは準備を進める。最高の演出には、入念な準備が必要である。
そのための苦労は惜しむのが勿体ない。熟れた果実を収穫するために最善を尽くすのは当然のことだ。
「ああ、どうなるのでございましょうか。」
自分の思い描く理想通りになるのか、それとも想像を超える絶望を見せてくれるのか。それとも大したことのないハッピーエンドで終わるのか予想は出来ない。
「研究を楽しむ感覚というのはこういう感覚なのでございましょうね。」
未知との遭遇。その魅力に人間も妖怪も関係ない。
幸いにも魔女がいないこの状況は、サクヤと峰を絶望に誘うにはもってこいの状況だった。
いくつもの魔道具や呪具などを持つ魔女がいれば、そもそもの被害は出なかった。
というよりもこれだけ暗躍出来なかった。
本気で襲ってこられたら、逃げ場はない。
魔法を使いたがらないという性格のため、多少は善戦は出来るかもしれないが確実に負ける。
それぐらい力量に差のある相手だ。だからこそ、今の状況を逃せば、二人を不幸にするのは難しくなる。
今、何をしているのか気にはなったが、下手に調べようとして相手に認識される危険性を考えれば放置しておく方が得策だった。
「さようならであります。良い夜を。あは」
そう言ってハチは笑った。
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「なんとも言えない終わりでございましたね。何人かが重傷を負ってくれれば、もう少し味わい深くなったのでしょうが・・・・・・。やっぱり、こればかりは、実行犯でない以上、運頼みでございますからね。」
ハチは面白くなさそうに呟く。自分の予定としては、多くの何人かが被害にあってそれを仲間が悲しみ、怒りに任せて化物を殺すというシナリオが良かったのだが、殊の外、人間はしぶといらしい。
「まあ良いのでございます。所詮は暇つぶしでございます。あっちの方は順調に力を付けているようでございますし、活動範囲も面白いところにいるのでございます。」
ハチに管理出来るものなどほとんどない。ただ、不幸を撒き散らすために場を荒らす存在だ。
だからこそ、ハチは暇つぶし感覚でいくつもの不幸を生み出していた。
「まだ、峰さんの道具は完成していないのでございますね。」
ハチは幸せを享受する二人を思いながら下卑た笑みを浮かべる。
「幸せから突き落とすのは、最高のデザートでございますよ。」
あれを管理は出来ていないが、誘導ぐらいは出来る。
ハチは準備を進める。最高の演出には、入念な準備が必要である。
そのための苦労は惜しむのが勿体ない。熟れた果実を収穫するために最善を尽くすのは当然のことだ。
「ああ、どうなるのでございましょうか。」
自分の思い描く理想通りになるのか、それとも想像を超える絶望を見せてくれるのか。それとも大したことのないハッピーエンドで終わるのか予想は出来ない。
「研究を楽しむ感覚というのはこういう感覚なのでございましょうね。」
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幸いにも魔女がいないこの状況は、サクヤと峰を絶望に誘うにはもってこいの状況だった。
いくつもの魔道具や呪具などを持つ魔女がいれば、そもそもの被害は出なかった。
というよりもこれだけ暗躍出来なかった。
本気で襲ってこられたら、逃げ場はない。
魔法を使いたがらないという性格のため、多少は善戦は出来るかもしれないが確実に負ける。
それぐらい力量に差のある相手だ。だからこそ、今の状況を逃せば、二人を不幸にするのは難しくなる。
今、何をしているのか気にはなったが、下手に調べようとして相手に認識される危険性を考えれば放置しておく方が得策だった。
「さようならであります。良い夜を。あは」
そう言ってハチは笑った。
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